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法律・法律系専門職
海事代理士 難易度

海事代理士の難易度は?試験の難易度をご紹介

この記事では「海上の司法書士」とも呼ばれる海事代理士の試験の難易度や試験概要を紹介します。また、行政書士や宅建士などの難関試験と比較して、海事代理士が受かりやすい資格なのかも考査します。海事代理士の資格に興味のある方や、資格取得を目指している方はぜひ参考にしてみてください。

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海事代理士の試験の難易度は?

国家試験である海事代理士の難易度がどれほどのものなのか気になる方も多いでしょう。

ここでは、合格率や合格基準、受験する人の特徴から難易度を考査していきます。
 

合格率は◯%

下記データは、海事代理士試験の過去2年間の合格率です。
 

  • 令和元年度海事代理士合格率
    ・1次試験:54.2%(筆記試験;受験者数288名/合格者数156名)
    ・2次試験:60.6%(口述試験:受験者数160名/合格者数97名)
  • 平成30年度海事代理士合格者数
    ・1次試験:55.0%(筆記試験:受験者数303名/合格者数157名)
    ・2次試験:92.6%(口述試験;受験者数162名/合格者数150名)


海事代理士の合格率は、例年50%前後です。

国家試験の中には合格率が10%台の試験も多い中、海事代理士の難易度は高くないように感じます。

しかし、海事代理士の受験者の多くは、司法書士・行政書士などの資格保持者のため合格率50%前後という数字は簡単な試験を表すものではありません。

そのため、受験者のレベルが高いことを考慮すると難易度は高いと言えます。

法律などに精通していない方が受験する場合、最低でも1年以上のしっかりとした学習期間が必要となるでしょう。

※参考;海事代理士試験合格者|日本海事代理士会関東支部

合格の基準は?

筆記試験・口述試験の合格基準は下記になります。
 

筆記試験 ・筆記試験18科目の総得点が220点の60%以上の得点をあげた者

・ただし、全科目受験者の平均正答率が60%を上回る場合には
 平均正答率以上の得点をあげた者
口述試験 口述試験4科目の総得点40の60%以上の得点をあげた者

※参考:海事代理士試験の合格基準について|国土交通省


合格の基準は、基本的に60%が目安となるようです。
 

海事代理士になるには

海事代理士になるには、国家試験である海事代理士試験に合格して、国に登録をする必要があります。

また、海事代理士の資格試験を専門的に学べる学校はありません。

自分で学習計画を立て、独学する必要があります。

船舶の知識や法律知識が必要になるため、学習には苦戦するでしょう。
 

海事代理士試験の概要

海事代理士は、海運業者に代わって船舶の表記や登録を代行する仕事で、「海上に関する司法書士・行政書士」と言える存在です。

詳しい試験の概要は下記になります。
 

試験科目

1.筆記試験(概括的問題)
・一般法律常識
   憲法、民法、商法(第3編「海商」のみ対象
・海事法令(専門的問題)
   国土交通省設置法
   船舶法
   船舶安全法
   船舶のトン数の測度に関する法律
   船員法
   船員職業安定法
   船舶職員及び小型船舶操縦者法
   海上運送法
   港湾運送事業法、
   内航海運業法
   港則法
   海上交通安全法
   造船法
   海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律
   国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律
   (国際港湾施設に係る部分を除く)
   領海等における外国船舶の航行に関する法律
   船舶の再資源化解体の適正な実施に関する法律及び
   これらの法律に基づく命令

2.口述試験
(筆記試験合格者と前年筆記試験合格者のうち筆記試験免除申請者のみ対象)
・海事法令
   船舶法
   船舶安全法
   船員法
   船舶職員及び小型船舶操縦者法

スケジュール 1.筆記試験:9月下旬頃
2.口述試験:11月下旬頃
受験手続き ・出願期間:8月上旬〜8月下旬頃

・受験願書の請求
 受験願書は受験者の居住地を管轄する運輸局
※郵便で請求するときは、必ず返信用の郵便切手(140円)を同封

・提出する書類
 ・受験願書
   氏名欄には戸籍抄本、外国人の方は住民票に記載ある氏名を記入
 ・顔写真2枚※裏面に氏名及び撮影年月日を記入

 ・筆記試験免除申請書:前年の海事代理士試験の筆記試験合格者に限る
※受験願書は受験者の居住地を管轄する運輸局長へ送付
※受験願書を郵送する場合は書留郵便とし、
 必ず受験者送付用の郵便切手(82円)を同封
※筆記試験の免除申請は、国土交通省海事局総務課
(〒100-8918 東京都千代田区霞ヶ関 2-1-3)へ直接提出
受験費用 受験願書に6,800円の収入印紙を貼って、消印をしないで提出
試験会場 1.筆記試験
 札幌市の北海道運輸局
 仙台市の東北運輸局
 横浜市の関東運輸局
 新潟市の北陸信越運輸局
 名古屋市の中部運輸局
 大阪市の近畿運輸局
 神戸市の神戸運輸監理部
 広島市の中国運輸局
 高松市の四国運輸局
 福岡市の九州運輸局
 那覇市の内閣府沖縄総合事務局

2.口述試験
 東京都の国土交通省(本省)
合格発表 1.筆記試験合格発表
 10月下旬頃に、受験地を管轄する地方運輸局、運輸監理部または
 内閣府沖縄総合事務局及びホームページにて受験番号を掲出。
 筆記試験合格者に対し口述試験の案内を発送

2.口述試験合格発表
 口述試験終了後20日以内に官報において受験番号を公示し、
 本人には合格証書を送付
※筆記・口述ともに電話での問い合わせは受付なし

※参考:海事代理士になるには|国土交通省

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