内々定の辞退はいつまでに対処すべき？時期や連絡手段も解説

内々定とは、内定通知が出される前に通知されるもので、一般的には10月1日以前に採用試験に合格した人に伝えられるものです。しかし、就職活動を行っていると複数社から内々定をもらう人もいると思います。

そのような時、内々定を辞退することはできるのでしょうか？この記事では内々定の辞退の仕方や注意するべき点について紹介します。
 

内々定は辞退できる？

就活中にもらう内々定は辞退することができます。

先ほど紹介した通り、内々定とは内定前に出されるものなので、就活生によっては複数社から内々定をもらっている人がいます。

複数の内々定から1社に絞る必要があるため、そのほかの内々定を辞退する必要があります。企業側もこのことを理解しているため、一般的には内々定を辞退しても問題はありません。
 

いつまでに内々定を辞退すればいい？

内々定を複数社からもらえた就活生は、すべての内々定を保留にしておいて、入社する会社を時間をかけて選びたいものです。

しかし、内々定を出した企業からすると就活生が辞退するのであれば、早いうちに内々定辞退の連絡をしてほしいと思っています。

その理由は、内々定辞退により採用予定者数の欠員を埋めるために新たに採用活動を行う必要があるためです。

優秀な人材を獲得するには早いうちに採用活動を再開する必要があります。このような理由から内々定通知をもらってから早いうちに辞退の連絡をするようにしましょう。連絡をする目安の期間は内々定通知をもらってから2週間以内に連絡することが無難であると思われます。
 

先ほど述べたように内々定の辞退の連絡は内々定の通知をもらってから2週間以内が無難です。できるだけ早めに辞退の連絡をするように心がける必要があります。
 

内々定を辞退する人は増えている

近年の新卒採用は売り手市場であるため複数社から内々定をもらい、内々定を辞退する人が増えています。

特に中小企業では新卒の募集をかけて、内々定をある程度出しているにもかかわらず、辞退する人が多い状態となっています。

そのため、中小企業では理想どおりの採用活動ができていない状態です。
 

正式に内定が出て労働契約を結ぶ前に

内々定辞退の連絡が遅くなっているため、その企業に早くから入社の意思を固めてもらうと入社承諾書を期限を決めて提出を求めるようにしています。

入社承諾書とは、労働契約を仮で結ぶためものであり、内々定より法的拘束力は少しあります。

入社承諾書の提出期限を決めることで、内々定を辞退することをできるだけ防ぎ、かつ優秀な人材を流出させないようにしています。

就活生は、できるだけ早く入社する会社を判断できるように事前に考えておく必要があります。
 

内々定辞退の連絡の方法としては主に電話とメールの2種類が考えられます。どちらの方法が良いのか解説していきます。
 

基本は電話の方がいい

相手の企業はその就活生を採用したいと思っているにもかかわらず、内々定を辞退します。そのため、このような行為は企業にとっては大変失礼なことです。

内々定辞退の連絡は基本的に電話で行い、しっかり謝罪の気持ちが伝わるように連絡をする必要があります。

しかし、電話で辞退の連絡をすると、内々定辞退をやめるよう引き留められたり、ハラスメントのような電話対応をされる場合があります。

それに負けてしまうとその会社に入社することになり一生後悔することになります。そのような圧力に屈しないように誠意ある態度で臨むようにしましょう。
 

連絡はメールでと言われたらメールで

内々定辞退の連絡について電話で採用担当者に連絡したが、不在だったという場合があります。その場合は、伝えたい要件をメールで伝え、かつ再度電話で伝えるようにします。

また、1度目の連絡の際に、何らかの理由でメールで連絡してほしいと言われたらその指示に従ってメールで連絡するようにしましょう。
 

会社や時期によるので、事前に確認しましょう

電話で内々定辞退の連絡をしてよいかどうかはその企業や連絡する時期によります。電話で連絡をしてもよいか事前に確認するようにしましょう。

事前確認が難しい場合は、一度直接電話で連絡し、内々定辞退の連絡方法についても指示をもらうようにしましょう。
 

まずは、メールで内々定辞退を連絡するときの書き方について紹介します。ポイントを押さえて書くことができれば問題はありません。
 

はっきりと結論から書く

内々定辞退のメールを書くときはまず、結論から書くようにしましょう。これは、内々定辞退のメールだけでなく、就活中に必要となるメール全般もこのことを意識して書くようにする必要があります。

企業の採用担当者は、採用活動以外の仕事もしています。大変忙しいと考えられるため、メールの全文を読む時間はないと考えられます。

そのため、前半部分を読んだだけでメールの内容が伝わるように意識して書くようにします。また、メールを出す際の件名もメールの内容が一言で伝わるように意識して件名を書くようにします。
 

お礼とお詫びの言葉を入れる

メールを書く時には、お礼とお詫び言葉を入れるようにしましょう。お礼の言葉は、内々定をいただいたことについて書きます。

そして、お詫びの言葉は内々定をいただいたにもかかわらず辞退することに対して書くようにします。
 

内々定辞退メールの例文

ここからは、内々定辞退のメールの例文を紹介します。先ほど紹介した注意点に気を付けて書いているので是非参考にしてみてください。

株式会社〇〇

人事部人事課 〇〇様

お世話になっております。

この度は内々定の通知を頂き、誠にありがとうございます。内々定通知をいただき大変うれしく思っています。しかし、自身の就職活動について考えた結果、貴社の内々定を辞退させて頂きたく、連絡をいたしました。

本来なら直接お伺いして内々定辞退に至った理由についてお話しするべきではありますが、このようにメールでのご連絡になりますことをお詫び申し上げます。

最後になりましたが、貴社ますますのご発展をお祈り申し上げます。

××（署名）

電話による内々定辞退の連絡方法はメールと基本的に同じです。

まず初めに要件を伝えるようにします。

そして、内々定をいただけたということに対しての感謝の言葉と内々定を辞退するということに対しての謝罪の言葉を述べるようにします。
 

内定先は伝える必要はない

電話により内々定辞退の連絡をしたときは自分からその理由を伝える必要はありません。一身上の都合など内々定辞退の理由をぼかすようにしても問題はありません。

しかし、相手の採用担当者が理由を聞いてくる可能性があります。そのような場合でも理由を答える必要はありません。まして、自身の内定先についてまで答えなくても大丈夫です。
 

意志を固めて揺るがない

先ほど述べたように電話で内々定辞退の連絡をすると採用担当者からハラスメントのような対応を取られる可能性があります。

すごい圧力で話される可能性があり、その圧力に負けてしまうとその会社に入社するという返事をしてしまう可能性があります。

そのような事態を必ず避けられるよう、電話する前には事前に準備をしておきましょう。
 

事前に法律関係を調べておくと安心

「内々定を辞退すると法律に抵触するため、内々定を辞退することができません。」といった言葉で引き留めようとする採用担当者もいます。しかし、内々定辞退をしても法的に問題はありません。

労働契約が締結される前の状態なので内々定を辞退しても問題はありません。内々定についての法律が気になる方はぜひ調べてみてください。

内々定が法律上問題ではないことを知っておくと、電話での連絡の際、冷静な気持ちで電話に対応することができると思います。
 

内々定辞退について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか？この記事をまとめると以下のようになります。

・内々定辞退の時期について

・内々定辞退の連絡の取り方について

内々定辞退は、大きな問題にはなりません。

しかし、本命の会社から内々定がもらえるかわからないからと言って仮に内定をもらっておくということはやめておきましょう。

これをすると場合によっては大きな問題になる可能性があります。

この事態を避けるためにも、できるだけ早く判断するようにし、内々定の段階で円満に辞退できるようにしましょう。