青年海外協力隊の給料│なり方・倍率・手当も解説！

青年海外協力隊に参加する人にとって、大きな不安材料の1つは経済的な問題ではないでしょうか？青年海外協力隊に給料はあるのか、海外活動中の生活費や国内で必要な維持費にいくら手当が出るのか、経済的な面を見ていきます。

海外活動中の生活費用について

青年海外協力隊は、日本のODA（政府開発援助）の一環としてJICA（国際協力機構）が実施するボランティア事業の一つです。

開発途上国や海外の日系社会からの要請に基づき、必要なスキルや経験を持つ人材を派遣し、経済的・社会的な支援を行う活動です。派遣期間は1～2年の長期派遣と1カ月～1年未満の短期派遣の2種類があります。

ボランティア活動のため給料は支払われませんが、海外での活動を円滑に行うために現地生活費が支給されます。生活費の基準は、JICAが国ごとに「派遣先の国民と同程度の生活水準を維持できる」ように定めた金額です。

JICAの公式サイトによると、短期派遣の場合、年齢や学歴に関わらず1カ月あたり約8～13万円の日当ではなく生活費が支給されます。

参照：
（ODA） JICAボランティア事業（JICA海外協力隊）｜外務省
待遇と諸制度（派遣期間：1年～2年）｜JICA海外協力隊
待遇と諸制度（派遣期間：1ヶ月～1年未満）｜JICA海外協力隊
 

青年海外協力隊の国内手当について

青年海外協力隊では、現地の生活費以外にも派遣前の集合型訓練中・海外活動中に「本邦支出対応手当」が支給されます。長期派遣の場合、派遣終了後に「協力活動完了金」も支払われます。

【本邦支出対応手当】
訓練中：1カ月あたり約4万円
派遣中：1カ月あたり約5万5,000円

【協力活動完了金】
派遣終了後：協力活動完了金として約2万円/月（派遣期間に応じて計算された金額が一時金として支給、長期派遣のみ）

これらも給料ではなく派遣活動をスムーズに行うための手当です。そのため、支給されるのは65歳未満で完全に無給休職もしくは無職の人に限定されます。

派遣前訓練は協力隊員としての心構えや語学など、現地で必要なスキルを身に付けるためのものです。訓練がオンラインで終了する短期派遣の合格者や語学訓練の免除者には、派遣前の手当は支給されません。

出典：
よくある質問【一般案件・シニア案件】Q.1｜JICA海外協力隊
派遣前訓練ってなに？｜｜JICA海外協力隊
短期派遣者｜JICA海外協力隊