
派遣社員にメリットはない?正社員との違いや向いている人の特徴を紹介
「派遣社員のメリットはない?」「派遣社員と正社員はどっちがいいの?」と疑問に思っている方も多いでしょう。本記事では派遣社員のメリット・デメリットや正社員との違いを紹介します。この記事を読めば派遣社員と正社員のどちらに向いているのか判断できるでしょう。
派遣社員と正社員の違い
そもそも派遣社員と正社員は具体的にどのような部分が異なるのか気になる人もいるでしょう。
派遣社員と正社員は主に以下の要素が異なります。
- 雇用形態
- 給与形態
- 福利厚生
上記3つの要素について詳しくみていきましょう。
雇用形態
派遣社員の雇用主は派遣先の企業ではなく派遣会社です。
また雇用契約は有期雇用契約であり、6カ月、1年と、あらかじめ雇用期間が定められています。
契約期間満了後は契約更新、もしくは更新せず契約終了になります。
一方の正社員は無期雇用契約で、雇用主は勤務先の企業です。
無期雇用であることから雇い止めなどもなく、定年まで働くことも可能です。
そのため正社員の方が、派遣社員よりも雇用が安定しているといえるでしょう。
給与形態
派遣社員の給与は時給制が多く、働いた日数や時間に応じて雇用主である派遣会社から振り込まれます。
一方、正社員は月給制もしくは年俸制で、賞与が支給される場合も多いのが特徴です。
その他、正社員には役職手当や資格手当などの手当が支給されることもあります。
そのため正社員の方が派遣社員よりも給与水準が高い場合が多いでしょう。
ただし2020年4月1日からは、正社員と派遣社員の待遇格差の解消を目的に、改正労働者派遣法が施行されています。
「同一労働同一賃金」制度がスタートし、派遣社員も正社員と均衡・均等な待遇となるよう調整を進める企業が増えていることから、給与水準も差が少なくなりつつあります。
参考:厚生労働省「派遣労働者の同一労働同一賃金の概要(平成30年労働者派遣法改正)」
福利厚生
福利厚生には雇用保険や健康保険などの法定福利厚生と、交通費や住宅補助、資格取得補助、保養所などの法定外福利厚生の2種類があります。
法定福利厚生に関しては派遣社員も適用されますが、法定外福利厚生は企業が自由に決められるため、正社員のほうが充実しているのが一般的です。
ただし福利厚生に関しても「同一労働同一賃金」の考え方が適用され、原則として派遣社員も正社員と同一である必要があることから、両者の差は縮まりつつあります。
参考:厚生労働省「同一労働同一賃金ガイドライン」
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