
税関職員に資格は必要?難易度や国家試験について詳しくご紹介
税関職員は、主に空港や港で海外との窓口として働く仕事です。今回は、税関職員になるために必要な資格や役立つ資格、採用試験の難易度について詳しく解説していきます。また、税関職員の将来性についても解説します。税関職員を目指している方は、ぜひご参考ください。
税関職員について
税関職員という職業はどのようなことをする仕事なのでしょうか。
まずは税関職員の仕事内容や目的、税関職員なるための方法などと合わせて紹介していきます。
税関職員とは
税関職員とはその名のとおり「税=税金の徴収」と「関=通関手続き」に関する業務を行っています。
「安心・安全な社会を実現すること」、「適正かつ公平な関税の徴収をすること」、「貿易の円滑化を進めること」という3つの目標を掲げ、日本の税制制度を支えたり、貿易の円滑化を助ける国家公務員です。
海外から持ち込まれる違法な品物である麻薬や覚せい剤、偽造クレジットカードなどを、国内に入らないようにし、国を守る誇り高き職業と言えるでしょう。
税関職員の具体的な仕事とは
税関職員は空港や港に施設があり、そこが海外との窓口です。
そこで日本から海外に輸出・輸入する品物をチェックし、輸入・輸出の許可を行います。
具体的には品物の現物や書類をチェックし、関税や消費税が正しく支払われているか、品物自体が合法的なものであるか等を確認します。
また、密輸入などが行われていないか等を確認するために海上パトロールを行うことも仕事のひとつです。
税関職員になるには
税関職員は税関に所属する国家公務員であり、「総合職」と「一般職」の二種類の採用があります。
「総合職」は、いわゆる「キャリア」と呼ばれ、将来的に幹部になることが期待されている人たちです。
総合職の税関職員は全国でも181人しかいない少数精鋭で(平成30年3月時点)、財務省や他の省庁、税関、国外勤務などさまざまな場所で働いています。
「総合職」の職員になるためには、国家公務員の総合職の試験に合格し、その後官庁訪問を経て採用通知を受け取ることが必要です。
「一般職」は現場のエキスパートとして期待されている職種で、各地の税関でそれぞれ採用され、その土地を拠点に仕事をすることになります。
「一般職」の職員になるには、まず国家公務員試験の一般職採用に合格し、そのうえで各税関での採用面接を受験し、合格する必要があります。