管理栄養士の仕事内容とは？勤務先ごとの仕事内容や課題をご紹介！

さまざまな施設で食事や栄養についての専門家として勤務する管理栄養士。

実際は、どのような職務を担っているのでしょうか。
 
今回は、管理栄養士の仕事内容やその活躍の場について詳しくご紹介します。

管理栄養士とは

 管理栄養士とは、厚生労働大臣の免許を受けて、

・傷病者に対する療養のために必要な栄養の指導
・個人の身体の状況、栄養状態等に応じた高度の専門的知識及び技術を要する健康の保持増進のための栄養の指導
・特定多数人に対して継続的に食事を供給する施設における利用者の身体の状況、栄養状態、利用の状況等に応じた特別の配慮を必要とする給食管理及びこれらの施設に対する栄養改善上必要な指導
（ウィキペディア参照）
 
つまり、医療機関や施設での食事や栄養指導や、給食献立管理などを通して健康を維持するための指導をします。

管理栄養士はきつい？

 あらゆる施設で勤務する管理栄養士の仕事のなかで、どのような苦労があるのでしょうか。
 
一番に挙がるのが、社会的にまだ認知されておらず、各職場で理解を得ることが難しいということです。

「栄養士」と混同されることも多く、「献立を作る人」というイメージが強いことにより、管理栄養士としての専門性を活かすことが難しくキャリアとして悩みを抱えるパターンがあります。
 
また、現場によっては、実際の調理現場で業務をすることも多く、その場合は大型の調理器具を使用し調理をするので、かなり体力を必要とします。

慢性的な人手不足も相まって、体力的にも精神的にも負担が大きいのは、管理栄養士の仕事のきつい点といえます。

栄養士と管理栄養士の違い

 管理栄養士が抱える悩みにも関連するのが、「栄養士」と「管理栄養士」の混同です。
 
実際「栄養士」と「管理栄養士」は全く違います。

まず「管理栄養士」は厚生労働大臣の免許、「栄養士」は都道府県知事の免許をもつ国家資格です。
 
管理栄養士になるために必要な国家試験の受験資格は「栄養士」であることが含まれており、つまり管理栄養士は栄養士を経てなるものということです。
 
活動の場も異なり、栄養士はさまざまな施設での給食や食事の計画・調理・提供を行い、食生活のアドバイザーとしての業務がメインです。

一方、管理栄養士は、食事よりもより深い栄養そのものに関する知識をもとに、医療施設や福祉施設で療養や健康維持のための栄養指導を行います。