
【ガス主任技術者の仕事内容とは】資格取得のメリットなど紹介します
ガス主任技術者という職業をご存知でしょうか?ガス主任技術者とは、ガス設備を整える際の現場監督して活躍している職業を指します。今回はガス主任技術者の詳しい仕事内容についてご紹介していきます。ご興味のある方は是非参考にしてみてはいかがでしょうか。
ガス主任技術者とは
ガスは、生活のさまざまな場面で必要とされているライフラインです。ガス主任技術者は、一般家庭で使用される燃料ガスの製造や供給まで、ガス事業法に基づいて管理を行うこととなります。
ガス工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督をおこなうのが主な仕事で、ガス工作物を扱う現場では欠かせない国家資格です。
「ガス工作物」とは、ガスの供給のための以下のような設備です。
- 施設するガス発生設備
- ガスホルダー
- ガス精製設備
- 排送機
- 圧送機
- 整圧器
- 導管
- 受電設備
- その他の工作物及びこれらの附属設備
ガス主任技術者の国家資格がなければ、ガス主任技術者として業務を行なうことはできません。ガス主任技術者であることは、専門的な知識を持っていることの証明となります。資格を保有しているだけで、市場価値を高めることができるでしょう。
参照:
衆議院|立法情報
JIA 一般財団法人 日本ガス機器検査協会
ガス主任技術者になるには
ガス主任技術者になるには、一般財団法人日本ガス機器検査協会が認定している、「ガス主任技術者試験」に合格することが条件となります。都道府県に合格した事実を通知することで免状が発行され、ガス主任技術者としての資格を取得することができます。
ガス主任技術者試験には、甲種・乙種・丙種の3つの種類があります。
取得しているランクによって着手できる工事や運用、監督などの範囲が異なるという特長があります。
甲乙丙の違い
ガス主任技術者の試験には、甲種・乙種・丙種の3つのレベルに分かれています。それぞれ試験の難易度・出題範囲が異なります。
- 甲種…あらゆるガス工作物の工事・維持・運用に携わることができる
- 乙種…最高使用圧力が中圧・低圧のガス工作物、ならびに特定ガス発生設備等に係るガス工作物等の工事・維持・運用に携わることができる
- 丙種…特定ガス発生設備に係るガス工作物の工事・維持・運用に携わることができる。団地のガス供給設備などのガス発生設備の保安・監督業務など
ガス主任技術者のレベルによって、取り扱える内容が異なります。甲種が最も難易度が高いです。
給料・年収
ガス主任技術者は、おおよそ600万~800万円の年収といわれています。
給与はガス主任技術者の資格の有無ではなく、会社の規模によって決まることが多いでしょう。
仮に最も難易度の高い「甲種」の資格を取得していても、勤務先が「丙種」で対応できる業務しか請け負っていない場合もあります。甲種の資格を活かせない場合は、給料や年収は甲種ほどは上がりません。
一方で、甲種を活かしたガス工事やメンテナンスを請け負っている企業に勤めることができれば、1,000万円以上の年収を見込むことができます。
企業選びの際は、業務範囲をしっかりと見極めましょう。
また、ガス主任技術者の資格を有効活用するには、ガス工事やメンテナンスなど、ライフラインに関わる企業に勤めることが一般的です。景気に左右されにくい業界なので、安定性が見込めるでしょう。
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