大学1年生や2年生、あるいは就活を始めようとしている人はSPIやWebテストの勉強をしなければいけないと感じている方は多いです。ただ、いざ自分が就活を始める際に、何から勉強すれば分からない方も多いのはないでしょうか。そこで今回は、就活をしていく中で具体的に何を勉強すべきかを紹介していきます。
就職活動において勉強することは大きく以下の3つの分類されます。
それぞれについて詳しく紹介していきます。
就職活動を進めていく中で最も重要な勉強が自己分析です。
自己分析というと少しわかりにくいですが、簡単に言うと「自分がどういう人間か」ということを第三者の視点から見つめ直すことを言います。
この自己分析をすることの目的は様々ですが、大きく分けて以下の2つに分けられます。
1.「自らの強み・武器を明らかにするため」
2.「自らの志向性を明らかにするため」
就職活動で勉強をする上では、見落としがちですが選考に進むほど重要度も増していくため、最も重要な勉強と言えるでしょう。
自己分析をする上では、モチベーショングラフや他己分析といった様々な方法があるため、自分に合った方法で行ってみましょう。
就職活動を進めて行く中で、次に勉強すべきことは企業・業界分析です。
企業・業界分析はその名の通り、自分の興味ある企業や業界に関して調べることを言います。
自己分析を行い自らの志向性を明らかにし、企業や業界を限定した上で行うと効率的に行うことができるでしょう。
この企業・業界分析の目的は、自らの志向性とその企業・業界が合っているかを確かめることです。
例として、「人の成長に貢献していきたい」という志向性のある方が人材サービス業界に関して調べることなどが挙げられます。
仮に「人の成長に貢献していきたい」と言う志向性が人材サービス業界と合致しているのであれば、その業界にいる企業を分析していきます。
こうした地道な企業・業界分析は、面接において「他業界との差別化」「他社との差別化」を回答する上で重要になるので、選考に進む際には必ず行うようにしましょう。
ここで、JobQに寄せられたQ&Aの一部を紹介します。
就職における『自己分析』『企業研究』が大切だとよく聞くのですがやはり大切ですか?
自己分析→ES、面接で自分がどんな人間かをアピールするために必要
企業研究→ES、面接で自分がなぜこの企業に入りたいかをアピールするために必要
自分の経験としてはネットの意見を元に1人で四苦八苦するよりも大学の就職相談センターでプロの相談員の方に一通りのことを聞いた方が楽だと思います。
就職活動も受験勉強と同じように練習が重要です。
ES、面接共にしっかりと対策と練習を重ねましょう。
このような回答を頂きました。
就職活動を効率的に進めて行くためには、大学のキャリアセンターを利用すると良いかもしれません。
就職活動での勉強と聞くと、適性検査のための勉強を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
適性検査とは、企業が就職活動をする者に対して用意している検査のことを言います。
具体的には、リクルートが運営しているSPIや玉手箱が挙げられます。
この適性検査は、自己分析と企業・業界分析を終えた後に導き出した「自分が入りたい企業」から内定をもらうための勉強です。
「就活するならSPI」と言われることも多いですが、これは企業が出題するテストの中で最も主流なものがSPIと言うテストだからです。
実際に日本で行われている適性検査の9割以上がSPIとなっています。
今回は、就活の勉強において「SPI」に焦点を当てて詳しく紹介していきます。
関連Q&A
▶︎自己分析を正確に行うために必要なことはなんですか?
SPI(Synthetic Personality Inventory)とは、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが提供する適性検査のことを言います。
このSPIは、企業側が応募者の適性から資質を見極め、その応募者を採用すべきかどうかを判断するために行われています。
企業によってその基準は異なるため、企業に合わせた勉強が必要になるでしょう。
SPIは大きく「能力検査」と「性格検査」の2種類に分けられます。
働く際の基礎能力を測る能力検査では、「言語」と「非言語」に分類され試験が行われます。
また、性格検査では応募者の人となりを明らかにするために様々な問題が出題されます。
SPIを受ける会場には、主に3つのパターンがあり、「テストセンター(共通会場)」「インハウスCBT(企業の会場)」「Webテスティング(自宅など)」に分けられます。
新型コロナウイルスの影響でテストセンターでの受験は難しく、自宅で受けられるWebテスティングの導入が加速したと考えらえます。
SPIについて詳しく知りたい方は、以下のページからご覧ください。
適性検査の中で最も主流なものがSPIですが、その他にも様々なものがあります。
その中で今回は、以下の3つの適性検査を紹介します。
それぞれについて詳しく紹介させて頂きます。
玉手箱は日本SHL社が運営しているWebテストの1つです。
日本SHLによると、玉手箱を応募者を「知的能力」と「パーソナリティ」の両面から測定する総合適性診断システムと定義されています。
出題内容は、「計数」「言語」「英語」「性格」「意欲」の4つとなっています。
言語 |
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計数 |
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英語 |
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性格 | 性格傾向から企業の風土や職種とのマッチングを見る |
意欲 | 意欲面から企業の風土や職種とのマッチングを見る |
参照:日本SHL
玉手箱の出題内容は以上のようになっています。
また玉手箱は1問あたりにかけられる時間が少ないという特徴があります。
全問題を約50分で解かなくてはならず、計数の四足逆算では9分で50問の問題を解かなくてはなりません。
玉手箱導入企業
▶︎アクセンチュア、三菱UFJ銀行、日立製作所、TBS、KDDI
C-GABは、日本SHL社が開発した適性検査「GAB」の最新型の適性検査です。
テストセンターに就活生を集めてWebで複数の適性検査を行うことがC-GABの特徴です。
ただ、現在は新型コロナウイルスの影響で密集を避ける傾向があるため、自宅で受験が可能なWebGABが主流と言えるでしょう。
言語 |
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計数 |
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英語 |
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参照:日本SHL
C-GABの出題内容は以上の結果となりました。
基本的に出題内容は、玉手箱とほとんど変わりません。
またC-GABの特徴として、同じ科目に同じ形式の問題が多数出題されることが挙げられます。
C-GAB導入企業
▶︎サントリーHD、住友不動産、三井物産
TG-WEBは、株式会社ヒューマージが運営している適性検査です。
このTG-WEBの最大の特徴は、「その人材は成果を生み出すか?」という視点に基づき構造化されている点です。
ストレス耐性やチームコミュニケーションまで幅広く適性検査で見らるため、注意が必要です。
また、このTG-WEBは『従来型』と『新型』の2パターンがありそれぞれ出題範囲や制限時間が異なるので注意が必要です。
TG-WEB導入企業
▶︎三井住友銀行、デロイトトーマツコンサルティング、モルガン・スタンレー
結論からいうと、就職活動をする上でSPIの勉強をする必要はあります。
なぜなら、SPIは大企業はもちろんですが中小企業やベンチャー企業でも採用フローに組み込まれており、就職活動をする上でSPIを避けて通ることができないからです。
そのため、少しでもSPIや適性検査に不安を感じている方は勉強をしておくようにしましょう。
また、SPIは「段取り9割・本番1割」と言われているほど、それまでの準備や対策の有無によって結果が大きく異なります。
確かに、頭の回転の速さや地頭に自信があるといった方は、SPIの勉強をせずとも点数は取れることも事実です。
ただ、SPIは段取りが9割と言われているほど準備や対策が重要であるため、SPIの勉強をしていて損をすることはまずないでしょう。
就職活動を始めたばかりの方や不安がある方は、SPIの勉強をしておくと後悔の無い就職活動をすることができるでしょう。
ここでJobQに寄せられたQ&Aを紹介します。
SPIの対策を全くしていません。
最低限抑えるポイントなどあれば教えてください
国語と算数、理科の簡単な計算がほとんどなので、繰り返し解くことです。
中学生以下の知識で解けるはずです。
忘れている内容もあると思うので、本当に練習あるのみです。
厳しいことを申し上げますと、難関大学に一般入試で入っている就活生は、何も勉強しなくても解けてしまいます。
なので、SPIなどの学力テストで足切りで落ちてしまったら、悔やんでも悔やみきれないですよ。
▶︎他の回答はこちら!
このような回答を頂きました。
回答にあるように、中学生以下の知識でSPIを解くことができると言われています。
それほど簡単であるが故に、準備がとても重要になってくるためSPIの勉強はしておくようにしましょう。
SPIの1つ目の特徴は、その精度の高さでしょう。
性格検査では約300の質問をし、性格を4側面18種類に分類します。
また、能力検査に関しても新卒採用向けや中途採用向けと用途に分けて使い分けることができます。
どのような仕事にも共通して求められるスキルや知識を獲得する際のベースとなる能力を能力検査で計ることができます。
実際にSPIが最も多くの企業で導入・活用されていることからもその精度の高さが伺えるでしょう。
SPIの2つ目の特徴として、同じ問題が出題されないということが挙げられます。
というのも、SPIはその信頼性を保つためにパソコンで受験する際の能力検査では、受験者のレベルに合わせて出題を変えるシステムを採用しています。
順調に正解を重ねてた人は問題の難易度が上がり、逆に問題を間違い続ければその同じレベルの問題が出題される仕組みとなっています。
そのため、SPIの問題が終了した時の問題の難易度によって、ある程度の出来・不出来を確認することも可能となります。
SPIの3つ目の特徴として、性格試験において嘘がつけないということが挙げられます。
そもそも新卒採用を行っている企業は、それによって求める人材や人物像が異なります。
そのような企業に入社したい場合に、自らをその企業の求める人物像に寄せるために自らを偽ってしまう学生もいると考えられます。
仮にそのように自らを偽った形で入社できたとしても、企業と風土が合わない場合には辞めてしまい企業とっては大きな損失になってしまいます。
そうした事態を防ぐために、SPIでは本心を隠して自分を良く見せようとした場合、報告書に表示されるようになっています。
そのため、SPIの性格検査を受ける際には必ず素直に受けるようにしましょう。
参照:SPI3トピックス
SPIを攻略するためにすべきことは多くありますがここでは、大きく2つのことを紹介します。
それぞれについて詳しく紹介していきます。
SPIを攻略するためにまずすべきことは、実際に受けてみることです。
SPIを勉強すべきかどうか迷っている方などは特にまず受けてみることが大事です。
というのも、SPIはタダで何度でも受験をすることができるからです。
料金に関しては企業が負担をしてくれますし、仮にSPIが上手く解けなくても選考に使いたいSPIの結果は企業別に選ぶことができるからです。
中には、そういったことができない場合もあるので注意をする必要もありますが、まずは受けてみることが重要でしょう。
ただ、企業の選考に進まなければSPIを受験することができないため、初めて受験をする際は第一志望の企業の選考を避けるようにしましょう。
次にSPIを攻略するためにすべきことは、1つの参考書を繰り返し行うことです。
これはSPIに関して言えることではありませんが、勉強をしていく上で繰り返し学び記憶していくことが重要だからです。
特にこの傾向は、準備をすることが重要になるSPIにおいては、強いと言えるでしょう。
参考書によって、多少の差はあるかもしれませんが、基礎能力試験は難易度がそう高くないためそう変わりありません。
そのため、参考書を1つ買ったら黙々とやり込み2周、3周繰り返し勉強するようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。
今回は就職活動を進める中でどのように勉強をすべきかをSPIを中心に述べてきました。
繰り返しになりますが、就活をする中でSPIの勉強をして損をすることはありません。
就職活動を始めたばかりの人や就職活動に不安を抱えている方は、是非SPIの勉強をしてみてください。