
履歴書の封筒の宛名は横書きでもいい?注意点や書き方見本を紹介
近年、履歴書はネット上でのエントリー形式を取る企業も増えてきました。しかし、郵送などで対応している企業もまだまだ多く存在します。履歴書の封筒の宛名書きをする際、横書きでもいいのか悩む人もいるのではないでしょうか。しかし、履歴書の封筒の宛名の基本は、縦書きです。そこで本記事では、履歴書の封筒の宛名の書き方や書く際の注意点、書き方の見本を紹介します。間違えて記入して、採用担当者にマイナスイメージを与えないためにも、ぜひ参考にしてください。
履歴書の封筒の宛名は「縦書き」が基本
履歴書の封筒の宛名は、縦書きが基本です。
ビジネスシーンやフォーマルな場面では縦書きが一般的なマナーとされているからです。
したがって、履歴書は縦書きが基本と考えるのが自然で、横書きは適切ではないと考えられています。
しかし、企業に指定された封筒が横書きのものや特別な意図がある場合なら横書きのまま記載して問題ありません。
企業名に英語が多い場合は「横書き」でも可能
履歴書の宛名は基本的には縦書きですが、例外もあります。
それは、企業名が英語表記の場合です。
企業名が英語表記や数字が多い場合は臨機応変に横書きで宛名を書いても問題ないでしょう。
英語表記などは、横書きのほうが読みやすいため、相手に配慮していることにもなります。
宛名はとにかく見やすいのが一番です。
宛名だけでなく、住所に英語表記のビル名などがある場合も横書きで対応しましょう。
履歴書の封筒を横書きにする際の注意点
ここからは、履歴書の封筒を横書きにする際の注意点を説明します。
注意したいポイントは以下のとおりです。
- 文字の配置やバランスに気をつける
- 数字はアラビア数字にする
- 「-」で省略しない
それぞれ詳しく説明します。
文字の配置やバランスに気をつける
履歴書の封筒を横書きで記入する場合は、文字の配置やバランスに気をつけましょう。
見やすく改行するのもポイントの一つです。
履歴書を入れるサイズの封筒は定形外になるため、郵便番号を書く枠が基本的にありません。
そこで、郵便番号を記入する目安は、左上の切手部分と平行な位置の右上あたりになります。
住所は、「丁目」あたりで2行に分けて書くとバランス良く見えます。
横書きする場合の数字は漢字・アラビア数字どちらで書いても問題はありません。
送り先は、会社名のところで一度改行します。会社名と担当部署などで2行にすると読みやすくなるからです。
また「履歴書在中」の文字は赤字で右下に書きましょう。
日本の封筒は基本的に縦書き仕様で作られていることが多いため、文字の配置やバランスが重要になります。
数字はアラビア数字にする
数字はアラビア数字が適切です。
横書きでは、漢数字ではなく英数字を使用しましょう。
漢数字は、「一、二、三」と漢字で表記し、英数字は、「1、2、3」と数字で表記します。
英数字は、アラビア数字とも呼ばれており、英語や横書きの言語で使用されています。
従って、日本語で書く封筒の宛名でも横書きの場合は英語表記の原則に従い、アラビア数字を使用するのが無難です。
ただ、固有名詞に使われている数字はその表記通りに使用します。
例えば、「第一株式会社」という企業名を、横書きだからといって「第1株式会社」と書き直しては失礼にあたるため、NGです。
あくまで、郵便番号や丁番号の数字、階数、部屋番号といった表記の文字を数字に変更すると覚えておきましょう。
【NG例】
○○二丁目二番二十号
【OK例】
○○2丁目2番20号
「-」で省略しない
英数字で住所を書くと、「-」を使いがちになりますが、住所には横書きの場合でも「丁番号」を使用し、「ー」で省略するのは適していません。
「-」は「丁番号」の略語で、戸籍謄本の住所や、企業の登記簿謄本の住所の表記が「丁番号」で書かれているため正しい丁番号で記入しましょう。
【NG例】
- ○○2-2-2301
- ○○2-2-12
【OK例】
- ○○2丁目2番就活ビルディング23階1号室
- ○○2丁目2番12号
横書きの場合の履歴書の封筒の書き方
ここからは、横書きの場合の履歴書の封筒の書き方を「表面」「裏面」それぞれ紹介します。
好印象を残すためにもポイントを抑えて正しく記入しましょう。
①表面
まずは、表面に各項目とポイントをまとめました。
書く項目 | ポイント |
郵便番号 | 郵便番号の枠に書く 枠がない場合は、右上に「〒」と記入しその後に続ける |
宛先住所 | 封筒の上側に宛先の住所を都道府県から書く 長い場合も省略しない 番地の前や建物名の前で改行を入れてバランスよくする |
宛名 | 封筒の中央に会社名や部署名などを書く 旧漢字を含む社名は新漢字にせずそのまま記載する 株式会社を(株)と省略するのも避ける 部署宛に送るか、個人宛に送るかによって「御中」と「様」を使い分ける |
「履歴書在中」または「応募書類在中」 | 右下部分に赤いペンで「履歴書在中」または「応募書類在中」と記入し、四角で囲む 四角は定規などを使ってまっすぐ書く |
②裏面
次に裏面に書く項目とポイントをまとめました。
書く項目 | ポイント |
差出人郵便番号 | 封筒の中央下部に「〒」記号と郵便番号を書く |
差出人住所 | 郵便番号の下に自分の住所を書く 宛先住所と同様、省略せず正確に書く |
差出人名 | 住所の下に右詰めで自分の名前を書く 下に大学・学部・学科・学年を書く |
「〆」マーク | 封筒を糊付けして閉じた後、境目に「〆」マークを書く |
投函日 | 左上に投函日を書く |
表面・裏面に共通して言えることですが、封筒に宛名書きなどをする際は、油性のサインペンかボールペンを使用しましょう。
ペンの太さはボールペンなら1.0~1.6mm、サインペンなら中・細の物がおすすめです。
また、履歴書在中と書く赤いペンも、油性タイプの物を選びましょう。
履歴書を手渡しする際のポイント
ここからは、履歴書を手渡しする際のポイントをご紹介します。
履歴書を手渡しする際のポイントは以下のとおりです。
- 手渡しの時は宛名は不要
- 封筒への封はしない
それぞれ詳しく説明します。
手渡しの時は宛名は不要
履歴書を手渡しする際は、宛名は不要です。
ただし、裏面には郵送時と同じように、左下に郵便番号・住所・氏名、左上に持参する日付を記入します。
手渡しの場合は、表面は「履歴書在中」の記載のみ記入しておけば問題ありません。
また、郵送の場合と同様に、応募書類をまとめてクリアファイルに入れておきます。
封筒への封はしない
手渡しの場合は、封筒の封はしない方が良いでしょう。
担当者がその場で履歴書をみる可能性があるため、すぐに出せるように封はしなくても問題ないのです。
封をしていると、開封する時間を煩わせてしまうため、手渡しの場合は封をしない方がかえって親切なのです。
履歴書を郵送する際のポイント
ここからは、履歴書を郵送する際のポイントについて紹介します。
履歴書を郵送する際のポイントは以下のとおりです。
- 送付状を添える
- 郵便料金不足にならないようにする
それぞれ詳しく説明します。
送付状を添える
履歴書を送る際は送付状を添えます。
送付状は、書類を受け取った担当者が、何の書類なのか分かるように作成されたもので、ビジネスシーンでの書類を送る際のマナーの一つです。
送付状は、パソコンで横書き作成するのが基本で、履歴書と同じ大きさの用紙にまとめます。
記載する内容は、以下を参考にしてください。
- 日付
- 宛先
- 自分の住所氏名
- 挨拶文
- 同封している書類の一覧
挨拶文は、拝啓・敬具を使用し、時候の挨拶を記入します。
また、志望動機や自己PRを簡単に記入するのもアピールポイントになります。
ただし、あくまでも履歴書に添えるだけなため、簡潔にまとめるようにしましょう。
郵便料金不足にならないようにする
履歴書を郵送する場合、郵便料金が不足しないように注意しましょう。
郵便料金が不足している場合は、送り返されるため企業に履歴書が届きません。
履歴書を送る際に使用する角形2号・角形3号の封筒は、定型外郵便物(規格内)に該当します。
ただし、重さによって郵便料金は変わるため間違えないようにしましょう。
重さ別の料金は、50g以内は120円・100g以内は140円・150g以内は210円です。
一般的な履歴書は、封筒やクリアファイルの重さを考慮しても100g以内におさまるため、郵便料金は140円になります。
ただし、指定された応募書類が多い場合は100gを越える可能性があるため、必ず計測するか郵便局に持ち込んで正しい料金で送りましょう。
切手はキャラクターや記念切手ではなく普通切手を使用します。
また、切手は複数枚使用するのではなく、140円の場合は140円切手を使用し、斜めにならないようきれいに貼りましょう。
履歴書の封筒の宛名は臨機応変に向きを変えよう
履歴書を書く場合、内容はもちろん大切ですが、中身より先に目につくのは封筒です。
封筒の宛名が雑な場合、それだけでマイナスポイントとなる場合もあります。
履歴書の封筒の宛名は、一般的な縦書きだけでなく企業名などによって横書きにするなど臨機応変に対応しましょう。
細かな部分まで気を使っていることがわかれば、企業側に対しても「配慮が行き届いている人」と受け取られ印象もアップします。
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