
執行役員の年収は?上場企業・中小企業の報酬の違いを紹介
2024年1月時点で公表されている情報を元に、執行役員の年収について解説します。執行役員の平均年収は大企業でも詳しく発表されていませんが、上場企業は約1500〜1,600万円、中小企業は約1,000万円ほどと推定されています。今回は、年収相場の比較や役員報酬が多い企業のランキング、執行役員には退職金が出るかなどを解説していきます。
執行役員とは?
会社組織には、さまざまな役職があり、その一つ執行役員も会社の業務の重要な役割を担っています。
執行役員の社内での順位は、取締役よりも下で部長よりも上であることが一般的です。
執行役員の役職とはどのようなものかも含めて、年収についてみていきましょう。
執行役員とはそもそもどんな役職か
取締役と執行役員とは、全く異なります。
執行役員は、従業員のトップといってもいいでしょう。
取締役が会社の運営方針を決定していますが、執行役員は、その方針に沿って、実際に部下や社員に業務を遂行させていきます。
執行役員は法律上定められた役職ではないので、執行役員がいない会社もあります。
そして、取締役が執行役員を兼務している会社もあります。
執行役員と取締役との違いとは?
取締役の役員報酬は、会社法によると「定款または株主総会の決議によって定める」ことになっています。
決められた役員報酬は、議事録に記録することになります。
役員報酬は、期の途中で勝手に変えることができません。
取締役の役員報酬は、執行役員に比べると厳格で、法律によりその決め方が定められているということになります。
執行役員の年収は部長よりも高いのか?
執行役員は、会社内の社員の一員です。
部長職に比べると、給与は2割増しから3割増しほどになります。
平均的な年収にはばらつきがあり、社員の給与がベースとなっていますので、会社の規模や業種により報酬の額は異なります。
また、部長と執行役員の報酬が全く変わらない会社もあるでしょう。
年収は会社の業績に連動していることが多く、業績が悪化すれば、報酬や年収も下がってしまいます。ここで、JobQに寄せられた口コミを紹介いたします。
上場企業の部長の年収は具体的にどれくらいですか?
実際に日本の上場企業の部長というと具体的にいくらぐらいの年収なのでしょうか?
普通の人が想像する"上場企業"は規模が大きく、知名度もある所なので…続きを見る
上場企業の部長職の平均年収の3割増しが、執行役員の報酬や年収と考えられています。
給料が高いのは雇用契約と委任契約?
社内の役職の順位では取締役の下に位置する執行役員は、社員の中では最高職といってもいいでしょう。
年収や待遇は、一般契約社員のような雇用契約である場合と、取締役会の委任による契約である場合とによって異なります。
取締役会の委任による契約のほうが、報酬や待遇がよいものになっています。
取締役会による委任契約では、社員から執行役員に就任するときには、社員の退職金制度が定められていれば、退職金が支払われることがあります。
JobQに寄せられたこちらの口コミをご覧ください。
Q. 35歳、ベンチャー企業取締役か大企業かで迷っています。
35歳、とあるベンチャー企業のビジネス開発担当取締役になるか、大企業に残り、あと数年間経営企画の経験を積むか。
将来はベンチャーの経営陣としてビジネス開発、推進の中心にいたいと思っています。
ご質問者様より職位は落ちますが、大企業→ベンチャー企業で働いております。
結論から申し上げれば…続きを見る
とのことでした。