
国家公務員の平均年収はどのくらい?ボーナスや各種手当も紹介
国家公務員は、どのくらいの年収がもらえるのでしょうか。本記事では、国家公務員の平均年収や手当・退職金、国家公務員試験の種類について詳しく解説します。
国家公務員の年収はどのくらい?
国家公務員は規定の俸給表に基づいて給与が支給されています。2024年4月1日時点におけるデータを参考に、全体の平均年収や職種・年齢・学歴別の月収、初任給を紹介します。
国家公務員の平均年収
人事院給与局の「令和6年 国家公務員給与等実態調査」によると、国家公務員全体の平均給与月額は41万4,801円、俸給は33万6,041円です。平均給与月額には、俸給以外に地域手当・特別調整額・扶養手当・住居手当などが含まれます。
また、国家公務員のボーナスは俸給の4.6カ月分です。民間給与の状況を反映し、4.5カ月分から0.1カ月分引き上げられています。
上記を踏まえて国家公務員の平均年収を求めると、次のように計算することが可能です。
- ボーナス=33万6,041円×4.6カ月分=約154万5,788円
- 平均年収=41万4,801円×12カ月+約154万5,788円=約652万3,400円
なお、2023年における給与所得者全体の平均年収は約460万円です。国家公務員の年収は200万円近く上回っており、かなり高い水準にあるといえるでしょう。
参考
:令和6年 国家公務員給与等実態調査 P2 | 人事院給与局
:令和6年 人事院勧告・報告の概要
:令和5年分 民間給与実態統計調査|国税庁
国家公務員の職種別の平均給与月額
国家公務員の俸給表は、職種ごとに11種17表に分類されています。俸給表の種類と主な職種、それぞれの平均給与月額をまとめました。
参考
:俸給表及び手当の種類
:令和6年 国家公務員給与等実態調査 P2 | 人事院給与局
国家公務員の年齢別の平均給与月額
国家公務員の中で最も人数が多い行政職俸給表(一)をピックアップし、学歴計の平均給与月額を年齢階層別にまとめたものが以下の表です。
国家公務員の給料は、俸給表の級と号俸により決定されます。一般的には、勤務年数を重ねれば級と号俸が上がっていき、給料も増えていきます。
参考:令和6年 国家公務員給与等実態調査 P29 | 人事院給与局
国家公務員の学歴別の平均給与月額
「令和6年 国家公務員給与等実態調査」を見ると、学歴別の平均給与月額も分かります。高卒と大卒の平均給与月額は次の通りです。
- 国家公務員の高卒の平均給与月額:34万3,916円
- 国家公務員の大卒の平均給与月額:33万3,943円
勤務年数を加味しない平均は高卒の方が高く、勤務年数別に見た時に全ての階層で大卒の方が高い結果です。
ただし、大卒のボリュームゾーンが俸給額が上がりきらない階層であるのに対し、高卒は俸給額が上がりきった階層です。このことが、高卒の平均給与月額が大卒より高くなっている理由だと考えられます。
参考:令和6年 国家公務員給与等実態調査 P12 第7表 適用俸給表別、経験年数階層別、給与決定上の学歴別人員及び平均俸給額 | 人事院給与局
国家公務員の初任給
前項で紹介したデータによると、国家公務員の高卒と大卒の初任給は以下のようになっています。国家公務員の初任給は高卒より大卒の方が高くなっており、スタート時点から収入の学歴差があることが分かります。
- 国家公務員の高卒の初任給:18万3,769円
- 国家公務員の大卒の初任給:21万492円
※「第7表 適用俸給表別、経験年数階層別、給与決定上の学歴別人員及び平均俸給額」の「1年未満」を参照
参考:令和6年 国家公務員給与等実態調査 P12 第7表 適用俸給表別、経験年数階層別、給与決定上の学歴別人員及び平均俸給額 | 人事院給与局