
【ブリーフィングの意味とは】正しい意味や使い方についてなどご紹介します
皆さんは「ブリーフィング」という言葉をご存知でしょうか?「ブリーフィング」は業界によっても使い方は様々でもちろん意味も変わってきます。そこで今回は「ブリーフィング」の正しい使い方や意味、業界別の使い方や例文なども合わせてご紹介していきますので、是非参考にしてみてはいかがでしょうか?
ビジネスで使われる「ブリーフィング」の意味
ここ数年の間で、外資系企業だけではなく日系企業でも英語をベースにしたカタカナ語がビジネスシーンで多用されるようになりました。
「明日、今後の出張のブリーフィングするから準備しておいて」と言われたら?
今回は、「ブリーフィング」の基本の意味と業界別の意味、そして用例・使い方についてご紹介します。
英語の「briefing」とは
「ブリーフィング」は英語の「briefing」からきています。
Weblio英和辞典によると、「briefing」には次のような意味があります。
- 簡単な報告(発表)
- 簡潔な指令・要旨の説明
もともと、英語の「brief(短い)」という意味合いもあり、ラテン語の語源にある「短い・説明」からも、「ブリーフィング」の本来もつ意味が理解できます。
ビジネスシーンにおける「ブリーフィング」
日本のビジネスシーンでこの「ブリーフィング」が使用される場合は、短く簡単に伝えるというニュアンスがあることから、「打ち合わせ・会議」という意味をもつことが一般的です。
オフィスにおける「ブリーフィング」の使い方
オフィスでも日常的に「ブリーフィング」という言葉が使用されるようになってきました。
ここでは、オフィスシーンでの「ブリーフィング」の使い方と、その意味のニュアンスについて確認してみましょう。
「ブリーフィング」が使われるシーン
「ブリーフィング」は「手短な報告」「事前連絡」という意味でオフィスでは多用されます。
社外の人とのやり取りで使用されることはあまりなく、基本的には社内向けの情報共有の方法として使われる言葉です。
「ミーティング」とはどう違う?
同じく「打ち合わせ・会議」という意味で使われている言葉に、「ミーティング」というものがあり、こちらの方が広く理解されています。
実際、「ブリーフィング」と「ミーティング」には、異なる意味があります。
- ブリーフィング:決定事項などを一方的に、短時間で共有・連絡する打ち合わせ
- ミーティング:参加者間で、ある一定の時間をかけて何かを議論・決定する打ち合わせ
単純な所要時間だけではなく、そこで語られる内容にも違いがある点に留意しましょう。
業界によって異なる「ブリーフィング」の意味と使い方
「ブリーフィング」は徐々に一般的なビジネスシーンで使われるようになってきていますが、業界によって特有の意味を指す場合があります。
ここでは、「ブリーフィング」の各業界における意味と使い方についてご紹介します。
医療業界における「ブリーフィング」
医療・医学業界でも、「ブリーフィング」は頻繁に使われています。
医学用語としても「事前確認」や「打ち合わせ」を意味します。
用例としては、
- 今日の手術のブリーフィングを、10時から開始します。
- 明日の災害地での現場救護に関するブリーフィングの準備が必要だ。
このように、何かの医療行為・医療活動の流れや詳細について、決定事項として複数人で内容をすり合わせして確認するという意味で「ブリーフィング」という言葉を使います。
航空業界における「ブリーフィング」
航空業界を描くテレビドラマなどで、「ブリーフィング」という言葉を聞いたことがあるという方も多いかと思われます。
もともと、「ブリーフィング」は軍隊用語として使われていたという歴史があり、「出撃前の作戦会議や出撃の説明・指示」のことから、「直前の打ち合わせ・説明」を指していたことが、航空業界に影響しています。
出発前に、パイロットや搭乗スタッフ間で、飛行中の注意事項や天候・乗客情報について確認作業を行うことを「ブリーフィング」といいます。
- フライト中のトラブルを避けるためにも、綿密なブリーフィングが重要だ。
- 出発前のブリーフィングは、何度やっても緊張する。
このような使い方で、出発(離陸)前の確認作業としての打ち合わせを指すことができます。
建築業界における「ブリーフィング」
建築業界では、「計画や設計をするために事前に要求条件書を作ること」を「ブリーフィング」といいます。
イメージなどだけで設計を始めることで、のちに条件との相違が発生し設計を変更する手間が発生することもあるので、事前に条件書を作成することが重要とされています。
「ブリーフィング」で作成された条件書を「ブリーフ」もしくは「プログラム」と呼び、条件書を作成することを「ブリーフィング」もしくは「プログラミング」といいます。
政界における「ブリーフィング」
「ブリーフィング」は政界でも用いられる言葉です。例えば「インテリジェンス・ブリーフィング」という言葉に使われています。「インテリジェンス」を政界で使うときには「知性・知能」に加え「諜報・情報戦略」という意味合いもあります。
「インテリジェンス・ブリーフィング」は、「大統領などが国際情勢などについて諜報機関から説明を受けること」を指します。
例えば
- 大統領が、インテリジェンス・ブリーフィングで得た情報を口外するのではと懸念されていた。
という文脈で使用されます。
「ブリーフィング」の類語と反対語について
ここでは、「ブリーフィング」と同じような意味合いで使用される類語と反対語をまとめて確認しておきましょう。
類語は「背景説明」「事前レクチャー」など
「ブリーフィング」の類語として使用できる言葉には次のようなものがあります。
-
事前レクチャー
「事前レクチャー」は「ブリーフィング」と同じ意味で使える言葉です。「レクチャー」は「講義」「講演」の他に「説明」といった意味があり、「事前」と組み合わせることで「事前説明」という意味合いになります。
-
事情説明
「ブリーフィング」のもつ「確認」の要素から、現状や進捗そのものの確認作業をするという意味で「事情説明」という類語と置き換えることができます。
-
背景説明
事情説明と似た使い方ですが、原因や背景をより重視したいときに用いられるのが「背景説明」という表現です。
反対語は「デブリーフィング」
「ブリーフィング」の反対語として使えるのが「デブリーフィング」です。
事前確認という意味の「ブリーフィング」の反対語ということで、作業やプロジェクトが終了した後に、見直しを目的とした確認・報告する作業のことを指します。
医学・医療業界では、「デブリーフィング」は、災害のショックや精神的ショックを克服するために、その経験を話す作業のことを意味する言葉としても使われています。
「ブリーフィング」を使ったビジネス用語や例文
ここでは、「ブリーフィング」が使われているビジネス用語や、例文を確認して使い方の理解を深めていきましょう。
「ブリーフィング」とつくビジネス用語
「エレベーターブリーフィング」という言葉があります。「エレベーター」がつくことで、「短い時間で」という要素が強く出されます。
ビジネス用語にある「エレベーターピッチ」も「(エレベーターに乗り合わせているような)短時間で説明すること」として使われており、「エレベーターブリフィング」は、要点を簡潔に伝えることを指します。
「ブリーフィング」を使った例文
「事前確認・打ち合わせ」という意味を理解すれば、使い方も比較的シンプルに理解できます。
- 現時点でのこのプロジェクトに関するブリーフィングを行います
- 明日のイベントのブリーフィング資料を確認しておいてください
双方で、何かのプロジェクトや案件に関する決定事項・連絡事項の事前共有・確認という意味で「ブリーフィング」が使用されていることがわかります。
まとめ
ビジネスを円滑に進めるために重要となる情報共有・事前確認。
「ブリーフィング」をビジネスシーンに取り入れることは、業務を進める上で必須のポイントのひとつといえるでしょう。
最後に、JobQで投稿された質問も併せて見てみましょう。
30代になっても下っ端と同じ仕事なのですがどうすればいいですか?
私は40代と50代がほとんどの会社で勤めています。
この会社では私のような30代でも若者扱いをされてしまい、年齢の高い方が自然と新しい仕事を持って行きます。
今のままでは転職することもできないので、上司に直談判してなんとか新しい仕事を獲得したりしています。
他には、資格取得をしたりしているのですが他に何かした方がいいことあるのでしょうか。
ご回答よろしくお願い致します。
それは、普通に能力的に下っ端と同等だからでは?
自己評価なんて何の役にも立ちません。
他の方は転職を勧めているようですが、あなたの今の状態で転職をしようとしても、…続きを見る
あらゆる疑問を匿名で質問できます
約90%の質問に回答が寄せられています。
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