理学療法士で年収1,000万は可能？年収を上げる方法は？

理学療法士の年収は平均年齢35.1歳の時点で約427万円とされ、この中には残業手当やボーナスを含みます。

1999年以降、有資格者が急増したことによって理学療法士の業界が若干の飽和状態になりつつあり、1人あたりが稼げる平均金額が下がりつつあるようです。

実際に、現在の約461万円という平均年収は日本人全体の平均年収と比較すると40万円近く低いことが分かっています。

参照
国税庁
厚生労働省 職業情報サイトO-Net 2022/5/16閲覧
 

理学療法士の年収【男女別】

理学療法士は平均年収自体が全体と比べて若干低い職業です。

男性だけの平均年収は439万円、女性だけの平均年収は約356万円となっています。

この金額の中には、理学療法士だけでなく、作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士などを含まれています。

参考:厚生労働省 令和2年 賃金構造基本統計調査(職種)第1表
 

理学療法士の年収【年齢別】

続いて理学療法士の年収を年齢別にご紹介します。

理学療法士の初任給
 

理学療法士の初任給は、2020年6月の時点で約237,100万円とされています。

基本給だけで算出すると、年収は約285万円です。

さらに初年度のボーナスは約56万円という調査結果が出ていました。

つまり、初年度の年収の合計金額は約340万円であり、2割ほど控除で差し引かれることを考慮すると、手取り金額は約272万円です。
 

理学療法士の年収の推移

続いて、理学療法士の年収の推移についてご紹介していきます。

厚生労働省が発表している賃金構造基本統計調査より概算した理学療法士の年収の推移は以下のようになっています。
 

年齢	平均年収(万円)
21～30	320～383
31～40	405～441
41～50	470～495
51～60	536～547

年収自体は年齢と共に上がっていくことが分かりますが、伸び幅はあまり大きくないため、ピーク時でも年収500万円から抜けることは難しいかもしれません。

 

 

理学療法士の都道府県別の年収ランキング

続いて、大手求人サイトの情報を元に理学療法士の都道府県別年収ランキングをご紹介します。
 

都道府県	平均年収(万円)
東京都	380～460
大阪府	370～460
愛知県	380～450
神奈川県	390～430
北海道	370～430
滋賀県	350～430
京都府	340～430
兵庫県	340～415
千葉県	330～410
奈良県	355～405

この表から、主要都市の年収が高いことがわかります。

しかし、都内でも平均年収が500万円に到達していない現状を見ると、理学療法士の平均年収はやはり高くないかもしれません。