
【京都府城陽市×男女共同参画】市民団体と協働で事業を実施!「誰もが輝き活躍できるまち」へ向けた取り組み
『城陽市』について奥さんに取材!男女共同参画の取り組みについて、気になるポイントをお聞きしました。
『城陽市』の男女共同参画への取り組みに注目!

JobQではSDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」の視点から、男女共同参画に取り組む自治体を取材していきます。
今回ご紹介するのは、『城陽市』。
「ぱれっとJOYO市民会議」や「男女共同参画推進登録団体」などの市民団体と取り組みを実施する自治体です。
それでは『城陽市』の男女共同参画の取り組みについて、 市民環境部市民活動支援課の奥さんに詳しくインタビューをしていきます!
男女共同参画計画「さんさんプラン」が取り組みの軸

編集部
貴所の男女共同参画の取り組みについて、教えてください。
奥さん
取り組みの軸は、男女共同参画計画「さんさんプラン」です。
現在は第4次計画に基づいて、「誰もが輝き活躍できるまち」に向かって施策を進めています。
2006年には取り組みの拠点として、男女共同参画支援センター「ぱれっとJOYO」を開設しました。
キーワードは「学習・交流・創造・自立・共生」です。
啓発事業の企画実施や女性のための相談、広報活動などを行っています。
市民や市民団体との協働で男女共同参画事業を実施

編集部
貴所の男女共同参画に関する特徴について、教えてください。
奥さん
1番の特徴は、市民や市民団体との協働での事業実施に力を入れていることです。
特にニつの組織と力を合わせて、さまざまな活動を行っています。
1つは「ぱれっとJOYO市民会議」です。
市民を中心とした組織で、城陽市男女共同参画支援センターである「ぱれっとJOYO」の運営への意見や、事業の企画運営への協力をいただいている組織です。
毎年2月の男女共同参画最大のイベント「さんさんフェスタ」も、市民会議が中心となって実施されます。
2つ目は「男女共同参画推進登録団体」です。
現在センターには、男女共同参画に継続的に取り組む団体として26団体が登録しています。
センターで実施する事業の一部は登録団体から企画を募集し、事業企画がプレゼンテーションを通れば、その団体に委託して事業を実施します。
今年度は、センターで以下の講座や交流会を実施しています。
- 小学生のゴミ減量学習に学び、取り組みを広げよう
- 助産師に学ぶイマドキの孫育て
- 自分らしい終活、始めませんか?
- ジェンダー平等って?男女差別のない社会を作っていきましょう!!
- 助産師からの「おうち性教育」親向け講座
- 初心者パパ必見!すぐできる育児スキル
- “もしかして認知症?”家族・周囲の心構え
- ストレッチシニア交流会
- インクルーシブ教育って 知ってる?
- 悩む中高生、農を通じて応援する。
市民が企画することで、自然と市民ニーズを掴むことになり、多様性に富んだ事業になることが特徴です。
男女共同参画を進める内容になるよう、スタッフも協力して事業を計画します。
毎年続けることによって、登録団体の企画力や運営力が高まっていくこともこの事業の成果です。
また、上記の事業とは別に親子向けの事業募集もあり、今年度は9事業を実施しています。
女性のチャレンジマーケット「meguri市」を開催

編集部
男女共同参画事業の取り組みについて、具体的に教えてください。
奥さん
11月に、市内のショッピングモールで今年度2回目となる「meguri市」を開催しました。
「meguri市」は女性のチャレンジマーケットです。
起業している、または、起業を目指している女性に横のつながりを作り、実践してもらうことが目的です。
商品企画からディスプレイ、接客まで専門家によるアドバイスも行います。
今回は手づくり品の販売や教室、リラクゼーションなど18店舗が出店されました。
また11月12日から25日の「女性に対する暴力をなくす運動」にちなみ、会場ではDV関連の展示も行っています。
出店者には、運動のシンボルであるパープルリボン関連商品の販売もお願いしました。
関心の少なかった人にも、パープルリボンの商品を紹介することで、知ってもらうチャンスになります。
プラネタリウムで『樋口一葉作「十三夜」の世界』による啓発活動も

編集部
ほかにも男女共同参画事業で実施した活動があれば、教えてください。
奥さん
「女性に対する暴力をなくす運動」としては、プラネタリウムを会場にしたイベントを行いました。
「樋口一葉作『十三夜』の世界」のタイトルで、作品解説と朗読の二部構成です。
「十三夜」は明治の家族観や男女観を表現した、ジェンダーの視点が強い作品です。
初めて文学をテーマにした事業で心配しましたが、当初の定員100人を超える応募がありました。
プラネタリウムでの「十三夜」の夜空の投影も好評でした。
男女共同参画やDV防止を直接伝えても、関心を持ってもらうことは難しい面があります。
事業と事業の組み合わせや、新しい切り口の事業によって少しでも興味を持ってもらえばと考えています。
市民からは「男女共同参画への興味につながった」と好評!

編集部
男女共同参画の取り組みを行って、市民の方々にどのような変化がありましたか?
奥さん
「meguri市」には出店経験がない人も参加できます。
初めての出店でテクニックを学び、次の参加時には売り上げや来客数を増やす人も多くいます。
過去には参加者同士がつながり、サークル活動を始められたこともありました。
手づくり教室などの出店者が、センターの親子向け事業企画に応募されることもあります。
また、『樋口一葉作 「十三夜」の世界』は、解説と朗読を組み合わせることで理解が深まったと好評でした。
男女共同参画について考えてもらうきっかけとなったと思います。
実は参加者の半数以上が、「センターのことを知らない」か「利用したことがない」人でした。
これまで関心がなかった人にセンターを知っていただいたことで、結果として啓発活動につながったと思います。
性別を問わず男女共同参画に関心を持ってもらうために

編集部
男女共同参画に関する取り組みで今後の展望があれば、お答えください。
奥さん
どの層にも男女共同参画に関心を持っていただきたいですが、男性の事業参加が少ないことが課題の1つだと考えています。
これまでも工夫をしていて、男性保護者と子どものアウトドア事業や、夫婦で参加できる育児講座は人気の事業です。
さらに今年度は男性への理解を深めるため、「男性相談」をテーマにした講演会を行いました。
ジェンダーは女性と男性どちらの問題でもあり、これからも男性に目を向けた事業を検討していきます。
偏見を取り除く努力を続けていきたい

編集部
「男女共に働きやすいキャリアの実現」に興味を持つ読者に向けて、メッセージをお願いします。
奥さん
「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」はかなり知られてきました。
「女だから、男だから」の偏見はまだ多くの人にあり、男女共同参画実現の壁になっていると思います。
自分の中にも性別による偏見があり、それがキャリア選択の制限になっていないか。
一度振り返ってみることが大切ではないでしょうか。
日本のジェンダー平等は諸外国に比べて遅れていると言われます。
一方で、ワーク・ライフ・バランス推進や女性のキャリアアップに取り組む企業が増えてきたことも事実です。
私たちも基礎自治体の1つとして、偏見を取り除く努力を続けます。
そして、誰もが自分の力を発揮しやすい社会を目指していきます。
まとめ
取材を終えて、『城陽市』は市民や市民団体との協働性が高い自治体だと思いました。
詳細を知りたい方は、『城陽市』のホームページをぜひチェックしてみてください。
城陽市
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城陽市
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約90%の質問に回答が寄せられています。
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