
研究者の4つのやりがいと魅力|楽しさ・苦労を感じる瞬間を解説
研究者というと、1日の大半を研究室で過ごし、実験や検証をひたすら繰り返す地味な仕事というイメージを持たれていることも多いです。そのため、研究者として働くことの価値が分かりにくいかもしれません。そこで今回は、研究者のやりがいや魅力、苦労を感じる瞬間などをご紹介します。
研究者の4つのやりがいと魅力
研究者の使命とは、人々の生活を豊かにする技術や、社会課題の解決策を生み出して、最終的には真理の探求や福祉に貢献することにあります。
そのため、研究者の仕事は簡単ではなく、1つの課題と長期的に向き合う時間も多いです。
精神的・身体的に苦しい場面もある一方で、やりがいや魅力も感じられます。
そこで、研究者の具体的なやりがいや魅力を4つに分けて紹介します。
1.好きなことを仕事にできる
研究分野は、化学や医学、社会科学や人文学など多岐に渡りますが、こうした特定の分野に対して強い興味関心を持つ人が研究者を目指します。
実際、研究者として活躍されている方は、大学院で修士課程・博士課程を修了している方が多いです。
研究者は、好きなことを仕事にできる夢のような職業といえるかもしれません。
寝ても覚めても没頭できるような関心事がある方は、研究者を目指してはいかがでしょうか。
2.自分のペースで仕事ができる
大学などの研究機関で、これまでにない画期的な技術の開発や新たな知識や価値の発見を目的に、基礎研究を行う研究者がいます。
基礎研究では、基本的に自分のペースで仕事ができるため、マイペースに働けるという魅力があるでしょう。
一方、民間企業の研究者は納期が設定される仕事もありますから、必ずしも自分のペースで仕事ができるわけではありません。
しかし、フレックスタイムや裁量労働制を活用する企業も多く、他の職種と比較すると自由度は高いといえるかもしれません。
3.達成感を得られる
研究者に求められるのは、研究成果です。
たとえ、どれほどの期間や実験回数を費やしても、結果に結びつかないこともあるでしょう。
なかには、1つの研究を10年以上続けても成果を得られないことさえあります。
そうした暗闇の中をひたすら走るような状況の中で、新たな発見や長年の研究の成果が得られれば、当然、達成感を得られます。
研究が成功することで、人生で最も感動できる瞬間を味わえるかもしれません。
4.不特定多数の人々を幸せにできる
研究者は、あくまで研究が仕事ですから、商品をお客様に直接届けたり、営業活動といった行動はありません。
研究者が直接お客様から感謝をされる機会は少ないかもしれません。
しかし、医学や薬学などの身近な研究を例に挙げれば、感染症のワクチンの発見や新たな医療技術の進歩、特効薬の開発などに携わることで、不特定多数の人々の命を救うことに寄与できます。
自分の生み出したものが、社会に浸透して、世の中をよりよくできることは研究者としてのやりがいになるでしょう。