出世できない人・できる人の特徴とは？評価基準を紹介

成績評価

成績評価とは、業務の成果に対して行う評価です。

評価基準は「仕事の質」「効率性」「案件数」「案件の対応スピード」「プロジェクトへの貢献度」などがあります。

結果だけではなく、これらのような目標を達成するまでの技量も評価対象として、総合的に評価します。

能力評価

能力評価とは、業務の成果を出すための能力に対して行う評価です。

評価基準は「業務上で必要な知識やスキルの習得度や資格の習得をしているか」「その能力を仕事に活かしているか」です。

また業務の企画力や実行力、理解力やリーダーシップ力があるかといった個人の力も評価対象とされます。

情意評価

情意評価とは、仕事への意欲や勤務態度に対して行う評価です。

評価基準は「協調性」「規律性」「責任性」「積極性」などがあります。

成績評価や能力評価のような成果に直接関わる評価と違い、人間性が評価されます。

職種や役職に関係なく、社会人としての態度を見極めることが可能です。

最近はコンピテンシー評価も取り入れられている

上記の3評価以外にも、近年はコンピテンシーを評価基準とする企業も増えています。

コンピテンシーとは、高く評価される成果を出す人に共通する行動特性です。

コンピテンシー評価は知識やスキルとは異なり、行動や思考を重要視しています。

優秀な社員は共通して「設定した目標は必ずやり遂げる」「上手な仕事の進め方をいろいろな人に聞き、取り入れる」などの行動をしています。

これらを評価基準として一般化して落とし込んだものが、コンピテンシー評価です。

数値で測れる目標設定ができていない

出世できない要因は、目標を数値で表していないため、評価がしにくいことが考えられます。

たとえば営業職の人が掲げた目標で、「今月中に10件の契約」と「今月はできるだけ多く契約」ではどちらが評価しやすいでしょうか。

もちろん前者の数値で示した方だと思います。

数値で目標を決めることは明確なゴールがわかりやすいため、評価もしやすいからです。

仕事の積極性はあるが成果がないので評価されない

たとえ仕事に積極的でも、成果が出せなければ評価は十分に評価されません。

間違った方向性で仕事をすると、かえって迷惑をかけてしまう可能性があります。

それが評価につながり、業務に意欲的であっても仕事ができる人とはいえないでしょう。

会社の評価基準が厳しい

出世できない要因は、会社の評価基準が厳しく、自分が思っていたほど評価がされない可能性があります。

もし複数人によって評価される会社の制度であれば、評価を高くつけた人と低くつけた人がいると折り合いをつけて少し低く評価されるからです。

また目標への達成が現実的ではなく不可能なため、評価されないケースもあるでしょう。

会社の評価制度を自分で変えようとすることは困難なため難しい問題です。

評価をする上司と仲が悪い

上司との仲が悪いと、正当な評価を受けることは難しいでしょう。

評価をするのはあなたの上司です。

上司に嫌われていると、いくら成果を出して頑張ったとしても、充分に評価されない可能性もあります。

そのため、評価されるためには、日ごろの人間関係も大切になります。

仕事の評価がどうでもいい

仕事の評価がどうでもいいと感じている人も、当然ですが評価はされません。

会社の評価がすべてではありませんが、どのようなことが求められているかなど、働き方を学べるかもしれません。

評価は1つの基準であると認識することで、今後仕事をする上で役に立つでしょう。

仕事の周囲の評価と自分の評価にギャップがある

出世できない要因は、周囲からの評価と自己評価にギャップがあり、評価に満足していない可能性があります。

自分では大きな仕事をしたと思っていても、周りから見たらだれでもできる仕事であると認識される場合があります。

結果的に、会社が求めている成果が出せていないだけかもしれません。

そのため、周りと自分の評価に対するずれには注意が必要です。

自分が既に周囲から評価されている部分を伸ばす

自分が既に評価されているポイントを把握してそれを伸ばす人は、評価が高い人の特徴といえるでしょう。

評価基準に則った努力をしていなければ、どれだけがんばってもあなたの成果は十分に評価されません。

そのため会社の評価基準を確認し、ずれた努力をしないようにすることが大切です。

不得意なことで仕事をするよりも、好評な点に力をいれて、成果を出すように尽力するとよいでしょう。

成果にこだわる

仕事の評価を上げるためには、成果にこだわって仕事をするとよいかもしれません。

仕事ができる人は率先して行動を起こし、成果を上げています。

どのようにしたら成果を出せるかを常に考えて行動することで、さまざまな経験を積めるでしょう。

そうすることで、自然と評価につながる成果をどのように出せるかわかるようになるかもしれません。

周囲のメンバーも巻き込んで成果を出す

仕事は多くの人と協力して行うことが必要不可欠です。

どれだけ優秀な人でもできる仕事には限度があります。

そのため各メンバーが得意な仕事を分担して行えば、仕事が効率的にできるでしょう。

ときには作業を振り、ときには作業を引き受けて協力することが大切です。

周囲を巻き込んで仕事ができれば、一人で仕事をしたとき以上の成果と評価をあげられるかもしれません。

正確に評価してくれない上司もいる

会社のなかには、正確に評価してくれない上司もいるでしょう。

そのような人は成果に対して事実ではなく、感情で評価してしまうことがあります。

正確に評価してくれないことで、期待以上の評価をしてくれる可能性がある半面、過小評価を受ける危険性もあります。

評価する人が平等に見てくれない上司の場合、注意が必要です。

出世できないとモチベーションが下がる

他人からの評価が軸の人は評価の結果が気になってしまい、モチベーションが下がることが多いかもしれません。

モチベーションが下がると、今後の仕事にも頑張ろうという意思が持てず、力が発揮できなくなります。

結果に左右されないよう、評価よりも自分の成長に関心を持つように気持ちを強く持つことが大切です。

メンバーの評価によって周囲との接し方を変える人も

評価によって周りの人へ態度を変える人もいるでしょう。

あなたのことを仕事ができないと判断したら、見下して接してくるかもしれません。

逆に評価が高い人には仲良さげに話すでしょう。

このように評価だけ見てくる性格の人とは、距離を置いた方が無難です。

仕事の評価シートを書くときに意識するべきポイント

評価シートは以下のような点に注意して書くと、うまくアピールできるようになるでしょう。

• 具体的な数値を用いる(例：売り上げ達成率を20%上回ることができた。)
• 到達可能な目標を設定する(例：業務改善案を最低1件提案する)
• 期日を具体的に設ける(例：来年の3月までに達成する)
• 自身のキャリアにつながるような目標にする(例：エンジニアとしてスキルアップするために基本情報技術者試験を受けて資格を習得する)

評価シートで意識して記述するべきことは、具体的に書くのがポイントです。

出世できないことが怖い気持ちを払拭するためには

仕事の評価が怖いと思う原因は主に自分に自信がなかったり、仕事ができないため上司から叱られたりするといった恐怖から、プレッシャーを感じていると考えられます。

そのような場合は、なぜ怖いのか原因究明するとよいかもしれません。

思い当たる原因を書き出して状況を整理することで、具体的に対処できるでしょう。

出世できないという理由で辞めたいのはアリ？

職場が成果までのプロセスも大事にするような評価体制であり、自分が思うような評価がされない場合があります。

充分に評価されないのであれば、転職を検討することもいいでしょう。

ですが、その前に改善できるか見直してみることが必要です。

上司と話し合ったり、自分主体で判断していないか振り返ったりしましょう。

本記事では、以下についてご紹介しました。

• 仕事の評価基準|仕事を評価する3種類の項目とは
• 出世できないのはなぜ？評価されない社員の特徴とは
• 出世するには？評価が高い人の特徴3つ
• 出世できないことを気にしなくてもいい？評価のデメリットとは
• 出世できないことに関するよくある質問
• 出世したい人は成果にこだわり行動しよう

誰でも仕事で適切に評価されず悔しい思いをしたり、落ち込んでしまうことはあります。

もし仕事でなかなか評価されないとなった時は、この記事で紹介した対処法などを使って仕事を乗り越えてみてください。