
フリーターのメリット・デメリットとは?正社員を目指す方法も紹介
「フリーターのメリットとは?」「正社員になったほうがいいの?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。本記事ではフリーターのメリット・デメリットや正社員との比較について紹介します。フリーターから正社員就職を検討している人は参考にしてください。
フリーターのメリット
フリーターでいるメリットは、主に自由な働き方が可能であることが挙げられます。
まずはフリーターの5つのメリットについてみていきましょう。
柔軟な働き方が可能
フリーターは正社員よりも柔軟な働き方ができることがメリットです。
自分の希望とするシフトで働きやすいため、自分の都合に合わせて働き方を決めやすいのが魅力です。
正社員は基本的に勤務する曜日や時間帯が決められているため、会社の都合が優先されやすく、フリーターよりも融通が利きにくいといえるでしょう。
働いた分だけ給与を受け取れる
フリーターは働いた分だけ給与を受けとれるのもメリットです。
フリーターの多くは時給制であるため、シフトをたくさん入れればその分収入を増やせるでしょう。
正社員は基本的に固定給であり、労働日数や時間も決められていることから、フリーターよりも収入の調整がしづらいといえます。
仕事に対する責任が少ない
フリーターは正社員よりも仕事に対する責任が少なく、気軽に働けるのも魅力の一つです。
基本的にトラブルやクレームへの対応などは、どの職場でも正社員が受け持つことが多い傾向にあります。
フリーターはこのような責任の重い仕事を任されることが少ないため、仕事のプレッシャーをあまり感じず自由に働けるでしょう。
転職や退職のハードルが低い
フリーターは仕事を自由に変えやすいのもメリットです。
フリーターは非正規雇用であり、正社員よりも転職や退職のハードルが低い傾向にあります。
そのため、少しでも気になったら仕事を始め、合わなかったら他の仕事に就くなど、仕事を変えやすいのが魅力です。
正社員の場合は基本的に転職回数が多くなるほどキャリアアップに不利になるため、転職や退職をするときは慎重になる必要があります。
フリーターであれば何度仕事を変えても職歴に影響することがほとんどないので、気軽に仕事を変えやすいといえるでしょう。
自分の時間を作りやすい
フリーターは正社員よりも時間に融通が利きやすいため、自分の時間を確保しやすいのがメリットです。
シフトを出す日数や時間を調整すれば、自分の都合で働く時間をコントロールできるでしょう。
正社員は残業や休日出勤でプライベートの時間が減ってしまうことも少なくありません。
自分の趣味や習い事、体調などを優先し、自分のペースで働きたい人はフリーターのほうがメリットが大きいといえるでしょう。
フリーターのデメリット
前章ではフリーターのメリットについて紹介しましたが、フリーターはデメリットも多いのが事実です。
ここからはフリーターのデメリットについて詳しく解説します。
収入が上がらない
フリーターは収入が上がりにくく、正社員と比較すると年収も大幅に低くなります。
フリーターの多くは時給制の仕事であり、こうした時給制の仕事は昇給する頻度が少なく、正社員と同じ労働時間でも年収差が大きくなるでしょう。
収入が上がらないと貯金をするのも難しくなり、経済的に苦しくなるケースも少なくありません。
社会的信用が低い
フリーターは雇用や収入が不安定ゆえに、社会的信用が低い傾向にあります。
そのため、世間から「ふらふらしている」と思われてしまうことも少なくありません。
周囲からマイナスなイメージを持たれやすいだけではなく、ローンやクレジットカードなどの審査に影響するデメリットもあります。
他にも一人暮らしの際はフリーターであることから賃貸の入居審査が通らず、一人暮らしのハードルが上がる可能性もあるでしょう。
シフトによって収入が増減する
フリーターはシフトの量によって収入が左右されます。
アルバイト先の経営状況によってはシフトを削られて、思うように稼げなくなる可能性もあるでしょう。
シフトを減らされると生計を立てるのが難しくなり、生活が苦しくなることも考えられます。
働けなくなると収入が途切れる
フリーターは病気やケガで働けなくなると収入が0になるリスクもあります。
フリーターは時給制が多く、働いた分に応じて収入額が決まることが多いため、働けなくなると収入も途切れることになるでしょう。
正社員であれば有給休暇や傷病手当金などの制度を利用できますが、フリーターはそのような選択肢はほとんどありません。
将来受け取れる年金が少ない
フリーターは国民年金のみ加入しているため、厚生年金に加入している正社員よりも年金額が少なくなります。
そのためフリーターは将来受け取れる年金額が少なく、老後の生活に影響が出る場合もあります。
年金だけでは生活が難しく、高齢になってからも働き続ける必要があるかもしれません。
年齢が上がるほど就職が難しくなる
高齢になるほどフリーターから正社員への就職は難しくなるでしょう。
一般的な正社員の求人は、年齢が上がるほど経験やスキルを重視するものが多くなります。
労働政策研究・研修機構の「若年者の就業状況・キャリア・ 職業能力開発の現状3 」によると、2017年における非正規雇用から正社員になった年齢別の割合は以下の通りです。
年齢 | 正社員移行率 |
15-19歳 | 29.9% |
20-24歳 | 32.7% |
25-29歳 | 25.5% |
30-34歳 | 18.1% |
35-39歳 | 15.5% |
40-44歳 | 15.6% |
フリーターを含む非正規雇用から正社員への移行率が最も高いのは20代であり、年齢とともに移行率が低くなっています。
このように、年齢が高くなるほど正社員を目指すハードルは高くなるといえるでしょう。
フリーターから正社員になるメリット・デメリット
フリーターはデメリットが多いため「正社員を目指した方がいいの?」と疑問に思っている方もいるでしょう。
フリーターから正社員になるのは多くのメリットがありますが、デメリットも理解しておくことが大切です。
ここからはフリーターから正社員になるメリット・デメリットについて紹介します。
メリット:生涯年収や社会的信用アップにつながる
フリーターから正社員になると雇用が安定し、年収や社会的信用を高められるのがメリットです。
フリーターと正社員の生涯年収は1億円以上も差があります。
参考:厚生労働省「正社員とフリーターとの格差」
そのため正社員を目指すことで生涯年収アップにつなががり、経済的に安定できる可能性があるでしょう。
他にも正社員になると会社の福利厚生を受けられる、受け取れる年金額が増えて老後の不安が減るといったメリットがあります。
デメリット:プライベートの時間が減り責任が増す
フリーターから正社員になると、自分の時間を確保しづらくなる、仕事の責任が大きくなるといったデメリットもあります。
正社員はフリーターより、会社に時間や場所に拘束されることが多くなります。
そのため、自分の趣味ややりたいことに時間を費やすことが難しくなる可能性があるでしょう。
また正社員はフリーターよりも責任の重い仕事を任されることが増えるので、仕事のプレッシャーが大きくストレスに感じる場合も多くなるでしょう。
フリーターから正社員を目指す方法
フリーターから正社員になるメリット・デメリットを把握した上で「正社員を目指したい!」と考えている人も多いのではないでしょうか。
ここからはフリーターから正社員を目指すときのポイントを紹介します。
フリーターから正社員就職を目指している人は参考にしてください。
正社員登用制度のあるアルバイトを選ぶ
フリーターから正社員を目指す場合、アルバイト先の正社員登用制度を活用するのも1つの方法です。
正社員登用制度を使うことで、1から就職活動をするよりも正社員になりやすいのがメリットです。
正社員を見据えてアルバイト先を選ぶときは、実際の正社員登用率をあらかじめリサーチしておきましょう。
JobQにフリーターの就職についての質問が寄せられているので紹介します。
既卒フリーターですが、将来が不安です。この先のアドバイスをお願いします
既卒フリーターですが、将来が不安です。
新卒時に内定辞退をし、そのまま卒業したあと、いわゆるフリーターとしてなんとか生活しています。
現在のバイト先(一般企業)では、バイトにしては重要な仕事をまかせてもらっているものの、職歴としてはカウントされないでしょうし、かといって新卒枠で受験させてくれる企業があるのだろうか……と感じています。
バイトという立場では裁量にも限界がありますし、スキルアップという点でも不利だと思うので社員になりたいのですが、なんだか、行き場がないままズルズルとバイトを続けてしまいそうで恐いです。
ぼんやりとした質問で恐縮ですが、アドバイスなど頂ければ幸いです。
将来が不安という気持ち、よくわかります。
もしも、質問者様がアルバイトとして働いている職場がアルバイトから正社員雇用制度がある職場であれば、チャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか。
重要な仕事を任せられているということは、努力次第では正社員として…続きを読む
JobQに寄せられた質問への回答には、アルバイト先に正社員登用制度があれば活用するべきといった声がありました。
将来に不安がある人は、正社員登用制度を積極的に活用して正社員を目指すことをおすすめします。
フリーターが就職しやすい業界を選ぶ
フリーターから正社員になるときは、未経験者を積極的に採用している業界や職種を選ぶことが大切です。
フリーターは職歴を評価してもらうことが難しいため、未経験者でも問題ない求人を探す必要があります。
販売職や営業職などはマニュアルが完備されており研修制度も整っていることが多いので、未経験でも挑戦しやすい仕事といえるでしょう。
転職エージェントを活用する
フリーターが正社員を目指して就職活動する場合は、転職エージェントの活用がおすすめです。
フリーター向けの転職エージェントであれば、職歴がなくても応募できる求人の紹介から選考対策まで手厚いサポートが受けられるでしょう。
就職活動は求人探しだけでなく自己分析から応募書類の作成・選考対策まで入念に行う必要があります。
転職エージェントのサポートを受けることで、就職活動を有利に進められるメリットがあります。
フリーターに関してよくある質問
ここからはフリーターに関してよくある質問を紹介します。
フリーターのメリット・デメリットについて知りたい人は参考にしてください。
フリーターと正社員はどちらが稼げますか?
フリーターは働けば働くだけ収入が得られることから「正社員よりもフリーターの方が稼げるのではないか?」と思っている人もいるかもしれません。
しかしフリーターは正社員と異なり昇進・昇給がほとんどないため収入アップが難しく、正社員よりも生涯年収が低くなります。
20代のうちはフリーターよりも手取りが多くなる可能性はありますが、年齢とともに正社員のほうが収入が大きくなるでしょう。
一生フリーターでも何とかなりますか?
フリーターで問題なく生活できていると、「一生フリーターでも何とかなるかも?」と考えている人も多いでしょう。
確かに20~30代の若いうちであれば、フリーターでも生活できるかもしれません。
しかし年齢を重ねると体力的な問題でできる仕事が減り、収入が少なくなるリスクも考えられるでしょう。
そのため年齢とともにフリーターを続けるのが難しくなる可能性があります。
将来的な不安要素を払拭するためには、正社員を目指して就職活動を始めることをおすすめします。
フリーターのメリット・デメリットを正しく見極めよう
フリーターは柔軟に働ける、自分の時間を作りやすいといったメリットがありますが、収入面や社会的信用の面でデメリットも多いのは事実です。
正社員として就職すればフリーターよりも収入アップが狙えて、社会的信用も高くなります。
老後の年金額も大きくなるので、将来的な不安も減らせるでしょう。
フリーターのメリット・デメリットを理解した上で、正社員の方がメリットが大きいと感じるのであれば早めに就職活動を始めましょう。
あらゆる疑問を匿名で質問できます
約90%の質問に回答が寄せられています。
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