左官の年収｜給料1,000万円以上稼ぐのは可能？

日本の伝統的な家屋の壁は土壁で漆喰（しっくい）を使った自然な壁で、夏場の湿気、冬場の乾燥を吸収する、いわゆる「呼吸」すると言われております。

その壁を美しく塗るのが左官の仕事です。

腕の立つ左官が塗る壁の模様は芸術的で、まさに「職人」という言葉がぴったりな仕事です。

今回の記事では、まず左官の仕事全般を説明したあとに、年収について紹介し、最後に左官を取り巻く環境について説明いたします。
 

左官の仕事内容について

左官の歴史は古く、平安時代の宮殿の建築や宮中の修理を行う人を「さかん」と呼ばれていたことが由来のようです。

宮殿の仕事が建築の重要な壁塗り職人へ発展していったようです。

左官の仕事の基本は「塗り」です。
 

土壁以外にもコンクリートの仕上げやタイル貼りの時にできるタイル間の隙間（目地といいます）の仕上げなどがあります。
 

左官のやりがい

左官はコテと呼ばれる道具を使って壁の仕上げを施します。

仕上げの形状は左官の感性でさまざまな形状で仕上げることもでき、いわば芸術家ともいえます。

自分の実力が遺憾なく発揮できたときにはやりがいを感じると思います。

依頼主から事前に壁のイメージ、たとえば「夏の海岸」のような、をもらって、イメージ通りの紋様が出来て依頼主が満足した時などは達成感とともにやりがいを感じると思います。
 

左官の大変なとことは

建物は外観が重要で、最後の仕上げを担うのが左官なので、綺麗に仕上げるために苦労はしますが、やはり一番大変なことは仕事量が減ってきたことだと思います。

日本古来の日本家屋を建てる人は少なく、多くの方が建売はコストを下げるために量産化された外壁を使い、内装には壁紙などを使うために左官の仕事が減ってきております。

左官の営業は基本、受注なのでいかに途切れずに仕事を確保できるか、が一番大変なことだと思います。