【大学教授になるには】仕事内容やなり方は?年収から難易度まで解説します!

【大学教授になるには】仕事内容やなり方は?年収から難易度まで解説します!

大学教授になりたいと考えている方は、詳しい仕事内容や必要な資格、採用試験の難易度はご存知でしょうか。今回は、大学教授へのなり方や年収、将来生まで幅広く解説しています。他にも必要な資格や求められている人物像なども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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大学教授の仕事内容

まずは、大学教授の主な仕事内容についてご紹介します。

  • 学生への講義 (講義資料作成、ゼミ)
  • 専門分野の研究
  • 研究成果の論文執筆・学会発表

大学教授の仕事を大きく分けると、学生への講義と専門分野の研究です。

文部科学省によると大学教授の講義時間は、週平均7.3時間でした。

1コマを90分程度と仮定すると、1日1コマの講義をしていることになります。

また専門分野の研究においては、講義以外の時間を使って進めています。

そして研究成果は論文にまとめ、定期的に学会等で発表しなければいけません。

そのため研究が遅れている場合は、休みが取れないこともあるでしょう。

さらに、大学教授は有識者としての活躍も期待されています。

有識者とは、国や自治体などが専門的に何かを検討する場合の、アドバイザー的存在です。

有識者会議の議題内容はさまざまですが、主に社会問題について議題が多くなっています。

参照 : 文部科学省 週担当状況別

大学教授になるには?

あごに手を当てて考えている男性

Step.1 大学院を卒業して博士号を取得
Step.2 就職活動して大学教員になる
Step.3 助手・講師・准教授を経て大学教授になる

大学教授になるためには、教員免許のような特別な免許は必要ありません

しかし、高い専門知識を有していることが必須となっています。

そのため大学教授の応募には、博士学位取得が必要です。

それでは、各段階について順番にご紹介していきます。

Step.1 大学院を卒業して博士号を取得

大学教授になるためには、何か特別な資格を有していなければならないわけではありません。

しかし、文部科学省が定める大学設置基準では、博士号を取得していることが求められます。

博士号を取得するには、まず大学を卒業し、「学士」の学位を取得したのち、大学院に進学します。

大学院は前期博士課程(修士課程とも言う)と後期博士課程に分かれています。

前期博士課程を修了することで「修士号」を、そして、後期博士課程を修了して卒業することで「博士号」を取得できます。

参照 : 大学設置基準

Step.2 就職活動して大学教員になる

博士号を取得したら、自動的に教授になれるというわけではありません。

一般的な就活生と同じように、大学教員の求人を探して就職活動をする必要があります。

大学教員の求人は一般的な求人サイトや求人誌に載っていることは少なく、学術関連専門の求人サイトや大学の公式サイトなどから探すことが多いようです。

また、大学教員の求人に受かったとしても、すぐに大学教授のポストに就けるわけではなく、まずは助手や助教といったところからスタートすることになります。

Step.3 助手・講師・准教授を経て大学教授になる

大学教員としてステップアップするためには、論文の執筆や学会での発表など、地道な努力を続け、教授の推薦を受けなければなりません。

それぞれの大学で若干の違いはあるものの、助手や助教から大学教授になるまでには、「助手・助教→講師→准教授→教授」というようにキャリアを重ねていくのが一般的です。

准教授以上のポジションは非常に狭き門であり、努力を続けたからと言って、必ずしも最終的に教授になれるとは限りません。

大学教授になるにはどんな学校に通うべき?

講義室で生徒に話している教授


大学教授になるにはどんな学校に通うべき?

大学教授になるために、何か特定の学校に通わなければならないということはありません。

ただ、自分が教授を務めたい分野が決まっているのであれば、その分野の学部や研究科に進むのが望ましいでしょう。

たとえば、法律関連の分野で大学教授になりたいと思っているのに、理学部や数学研究科に進むのは、あまり効率的とは言えません。

また、将来的に教授を務めたい大学まで決まっているのであれば、その大学や大学院に通うことは多少なりとも有利に働きます。

大学教授になるには費用がいくらかかる?

積み上げられたコインの上に木の人形が置かれる

大学教授になるために必要な費用は、一概に決まっているとは言えません。


というのも、先にご紹介したように、大学教授になるまでにはいくつかのステップがあり、それにかかる時間と費用は人それぞれだからです。

ちなみに、大学教授を目指すには大学→大学院というルートを経由するのが一般的です。

大学と大学院を卒業するのに必要な費用ということであれば、国立大学でおよそ550万円程度です。


私立の大学・大学院に通う場合、あるいは留年してしまった場合はより多くの費用が必要となります。

参考サイト:文部科学省 国立大学授業料について

大学教授になるにはどのくらい期間がかかる?

図書館で勉強している女性

助手・助教からのステップアップにかかる時間が人それぞれな以上、大学教授になるために必要な期間も一概には言えません。


研究で優秀な成績を残して学会発表なども精力的にこなしていれば、10年程度で教授になれる可能性もあります。

ただ、基本的には在任教授が退官してポストが空いたときに、新しく教授が任命されることが多いので、環境や運に左右されやすいとも言えます。

社会人から大学教授になるには

教授が何かを教えている

上述した通り、大学教授になるのに年齢制限や免許は必要ありません。

多くの場合、博士号を取得していることが条件となっているため、大学院などで博士課程を終えることが必要です。

そのため、学部卒の社会人から大学教授を考えている方は、大学院で博士号を取得するといいでしょう。

しかし博士号取得も必須ではなく、博士号なしで教授になっている人物もいます。

  • 中田英寿(元サッカー日本代表)
  • 安藤忠雄(建築家)
  • 池上彰(ジャーナリスト)

ただし、博士号を取得せずに大学教授になることは非常に難しいです。

上記の人物たちのように、専門分野で世界的に活躍することが必要になってくるでしょう。

研究者として大学教授になりたい場合は、博士号を取得して大学教授になることをおすすめします

大学教授の難易度は高い?

ここでは、大学教授の難易度をご紹介します。

令和3年度関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験の募集例を参考に見てみましょう。

申込者数 8,173人
受験者数 5,972人
第一次試験 合格者数 1,611人
倍率 3.7倍

参照 : 令和3年 関東甲信越地区国立大学法人等職員採用試験

1次試験の倍率は、約4倍であることがわかりました。

その後、各大学にて2時試験を受験することになります。

そのため、一次試験の合格者の半数が特定の大学を受験した場合、以下のような倍率が考えられます。

  • 805(受験者数)÷5~10(採用人数)=80~161倍

以上のことから、大学教授になるための難易度は非常に高いでしょう。

※大学によって採用人数や受験者数が異なるため、参考程度にご確認ください。

大学教授の年収

月収 賞与 平均年収
67(万円) 297(万円) 1,100(万円)

参照 : 賃金構造基本統計調査

厚生労働省によると、大学教授の平均年収は約1,100万円となっています。

また、資本金10億円以上の株式会社の平均年収は約635万円です。

比較すると大学教授の平均年収は、資本金10億円以上の株式会社の平均年収より、約635万円高いです。

大学教授の将来生と現状

大学教授の最も重要な仕事は、研究を行い、結果を論文にまとめて、学会で発表することです。

学生に向けて講義を行ったり、論文の指導を行ったりするイメージの方が強いのではないでしょうか。

また、テレビでコメンテーターとして大学教授を見かけることも多いとは思います。

まずは、大学教授の現状とその将来性についてご紹介します。

1.大学教授は副業OK

大学教授は現状、副業が認められています。

勤めている大学以外の大学で、客員講師や非常勤講師として働くことも可能です。

出版社から声をかけられれば、専門知識や研究内容をもとに本を執筆することもあるでしょう。

テレビや新聞などのマスメディアでは、専門家の立場として解説を行うこともあります。

大学教授は、将来的にも大学だけでなくさまざまな場面で収入を得られる機会があるのです。

2.少子化で経営難の大学が増えている

日本では、少子化により大学によっては学生を一定数を確保することが難しくなっているという現状があります。

学生の奪い合いが起こっているのは事実であり、経営難に陥っている大学も存在するのです。

大学教授は需要も少なくなっており、博士課程を終えても教員になれないという方も増えています。

少子化の他にも、大学教授は長く働くことができ異動も少ないため、人の入れ替わりが少ないという理由もあるかもしれません。

少子化は、大学教授という職業にとっては将来的に不安要素と言えます。

3.産学協同で活動する

大学教授の中には、産学協同で研究活動を行っている方もいます。

産学協同とは大学と産業界が協力しあって研究や教育を進めることで、現在の日本でも一般的になってきました。

大学教授は企業に研究の資金などの支援をしてもらい、企業はその結果をプロジェクトに役立てます。

また、大学教授が企業の顧問としてその専門知識、知見などを提供する場合もあります。

大学教授にとって研究費は重要な問題ですが、産学協同が広まることは将来的にも明るい話題と言えるでしょう。

大学教授に向いている人

大学教授になるためには、当然のことですが特定の分野に対する高度な専門性が求められます。

それ以外には、「粘り強く研究を続けられる忍耐力」や「コミュニケーション能力」も必要です。

それぞれの能力について、説明します。

粘り強く研究を続けられる忍耐力

大学教授が取り組む研究テーマは、数年単位で成果が出るようなものではなく、それこそ人生をかけて取り組まなければならないようなものです。

仮説を立てては研究を行い、失敗したらまた仮説を立て直して…というような過程を何度も繰り返さなければなりません。

そのため、忍耐力は必要不可欠といえるでしょう。

大学教授が脚光を浴びるのは、研究がうまくいったり成果を世に発表したりする一瞬だけのことが多いので、普段の地道な努力を続けられない人は、大学教授には向いていません。

コミュニケーション能力

大学教授は研究室にこもりきりで一人コツコツと研究を続けるものというようなイメージがあるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。

学生に対しての講義や指導、教授間でのミーティング、または学会での発表や懇親会など、人とコミュニケーションを取る機会は非常に多いのです。

大学教員としてステップアップしていくためにもコミュニケーション能力は必要なので、「成果さえ出せばいいだろう」と考えている人は、要注意かもしれません。

大学教授になるにはまとめ

大学教授になるには、大学院を修了して大学教員になり、そこからステップアップしていくのが一般的です。

研究したい分野が決まっているのであれば、それに関連する学部や研究科に進むほうが望ましいです。

ステップアップにかかる時間は人それぞれなので、大学教授になるために必要な費用や期間は、一概には言えません。

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