社会保険労務士の仕事内容｜やりがい・1日の流れや将来性を解説！

社会保険労務士の仕事内容について紹介していきます。
 

1号業務

1つ目は手続きを代行する1号業務の仕事です。

企業などから依頼を受け、労働社会保険諸例法に基づく報告書や申請書を作成し行政機関への提出を代行して行う業務です。

事業主は労働基準をはじめとするさまざまな法律に従って多くの書類を提出します。

そのため手続き上にミスや漏れがあると、労働者に不利益をもたらすなどの法律違反をしてしまう恐れがあります。

そういった事態を防ぐために、専門知識のある担当職員に任せたり企業によっては社会保険労務士に依頼したりします。

また1号業務では、労働者との間でトラブルが発生した際や、行政機関の調査に対して主張する際の代理人にもなります。

事業主の代理人として法律に沿って解決へ導けるよう、幅広い専門知識が求められる業務です。
 

2号業務

2つ目は帳簿書類を作成する2号業務の仕事です。

事業主は、労働社会保険諸法令に基づいて就業規則・労働者名簿・賃金台帳の3つの帳簿を作成することが定められています。

法律の専門知識が無い人が帳簿を作成すると、法律の範囲を超えてしまう可能性があるため、企業によっては法律の専門家である社会保険労務士に依頼します。

特に就業規則は労働者に大きく影響し、これが正しく記載されていないと労働者を守れなくなってしまうため、より精度の高い帳簿が求められるでしょう。

そのため、社会保険労務士は法律に基づいて正確な帳簿を作成できるよう法律の専門知識や経験などが欠かせません。
 

3号業務

3つ目は人事労務管理のコンサルティングを行う3号業務の仕事です。

1号業務や2号業務は書類作成がメインでしたが、3号業務は主に労務関係のコンサルティングを行います。

例えば企業が支給している給与が最低賃金を下回っている場合、賃金を引き上げるよう指導していきます。

特にベンチャー企業や個人経営の企業では、社会保険や労務管理の知識やノウハウが乏しい企業がほとんどなので、社会保険労務士にコンサルティングを依頼するケースが大半です。

社会保険労務士は幅広い企業のコンサルをしたり、法律知識を身につけたりすることで、ノウハウを蓄積できます。

そういった経験や知識を活かして依頼を受けた企業に対して最良のアドバイスを提供し、企業の発展や業務の効率化を支援するなど、責任感が求められる仕事です。

参考：厚生労働省 職業情報提供サイト