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アサーション とは

【アサーションとは】意味と事例・実際の使い方も含めてご紹介

アサーションという言葉を聞いたことがありますか?アサーションとは、もともとは精神医学・行動医学の用語として使われ、他者とのコミュニケーションにおける「自己主張」という意味です。アサーションはコミュニケーションにおいてとても大切な言葉なのでこの機会にアサーションの使い方をマスターしましょう。

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アサーションとは何か

近年では、ビジネスシーンにおけるコミュニケーション方法や思考方法について話題になることが増えてきました。

そのなかでも、社会人スキルで重要視されるコミュニケーションに関するビジネス用語を耳にする場面も増えてきました。

今回は、「アサーション」というコミュニケーションにおいてとても大切な言葉についてご紹介します。

アサーションの意味について

「アサーション」とは、英語の「assertion」からきています。

Weblio英和辞典によると、「assertion」は「断言・断定・主張」という意味の言葉です。

日本語で「アサーション」というときは、「円滑なコミュニケーションにおける自己主張」という意味合いで、コミュニケーションに「断言・主張」といった強いニュアンスが含まれています。

アサーションの使用例とは

「アサーション」は、もともとは精神医学・行動医学の用語として使われたことから始まっており、他者とのコミュニケーションにおける「自己主張」という意味で使われていたことから、「アサーショントレーニング」という形で使用され、さまざまなシーンで取り入れられています。

アサーションの英語表現

「アサーション」は、英語の「assert」という「主張する」を意味する動詞がベースになっており、そこから「アサーティブ」「アサーティブネス」といった表現も同じ意味で使われることがあります。

「アサーティブネス」を略して「アサーティブ」とすることが多く、「アサーション」もしくは「アサーティブ」という表現が使われていることを覚えておきましょう。

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アサーションの詳しい内容


ここでは「アサーション」の語源と、その詳細について細かく確認していきましょう。

アサーションの語源

「アサーション」は、先述の通り、もともとは精神医学・行動医学の用語として使われていました。このころは、「自己主張」を指す言葉として認識されていました。

その後、1970年代前後になり、アメリカにおける黒人の差別に関連する公民権運動がきっかけとなり、「アサーション」は「相手の気持ちを配慮し、かつ自分自身の考えを伝える」というコミュニケーションを意味する用語として使われるようになりました。

アサーションのタイプ別分類

「アサーション」のパターンは3つに分けられます。

それぞれのタイプは次のようなものです。

  • アグレッシブタイプ

    「アグレッシブ」という言葉からもわかるように、攻撃的なタイプです。

    この特徴は、自分の主張を通すことに主眼をおき、状況によっては大声をあげたり、明らかに悪意を感じる言動を伴ったりする主張方法で、優位に立とうとします。

    特に日本では、まだこのタイプの割合が多くみられ、円滑なコミュニケーションのために、このタイプをどのように対処するかがポイントになります。
     
  • ノンアサーティブタイプ

    これは、アグレッシブタイプとは真逆の主張しないタイプです。

    特徴としては、自分の考えや主張を述べることそのものを苦手にしていたり、控えめで、曖昧な表現を好みます。

    またはっきりとせず言い訳をすることでその場を回避しようという癖がみられます。

    アグレッシブタイプとは違う意味で、対処に技術を要するタイプといえます。
     
  • アサーティブタイプ

    アグレッシブとノンアサーティブの良い要素をバランスよく兼ね備えるのがアサーティブタイプです。

    特徴として、相手の気持ちを配慮したうえで、自分の主張・考えを伝え、場の空気を大切にします。

    また状況に応じて、的確な表現を使い分けることができます。

    コミュニケーションを円滑に進めるうえでは、「アサーティブ」が鍵になることがよくわかる分類です。

アサーションとアサーティブの関係について

「アサーション」と「アサーティブ」は同じ意味で使われています。

「アサーティブ」は「アサーティブネス」を略して用いられており、相手の自己主張を受け入れつつ、自分自身も主張をするというバランスが取れたコミュニケーションの状態を意味しています。

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アサーションの事例


ここでは、具体的にどのようなコミュニケーションを「アサーション」というのか、具体例を通して確認してみましょう。

アサーションの具体例

例えば、同僚に頼まれごとを受けた際に、自分には別のタスクがあるので断る、というコミュニケーションを「アサーション」を用いて行うとすると次のようになります。

同僚:この書類を作っておいてもらえる?

→手が足りない状態なんだね。何とかしたいんだけど、自分も期限が迫った作業があって、手一杯だから、他の人にあたってもらえないかな。

答えは「No」ですが、相手が頼んできた背景や意図に対する理解を示したうえで、自分の現状を明確に伝える、この双方向に対してのバランスが「アサーション」のポイントです。

効果的なアサーティブコミュニケーションの方法

アサーティブなコミュニケーションの方法として、次のポイントを意識しましょう。

  • 相手にも自分にも真摯な態度
  • 対等な立場で明確な表現

必要以上に相手を持ち上げる必要もなく、自己主張の姿勢を明確にすることが大切です。

その表現方法として、うやむやではなく相手の気持ちを考えた表現や言葉遣い、声のトーンを意識することがアサーティブを実現するコツになります。

アサーションをつかいこなすための方法

アサーションを使いこなすためには、まず自分自身の意識にブレがないような状態にすることが必要になります。

相手への配慮は欠かせないポイントですが、まずは「私はこう思う」と明確に示すことに躊躇なく、自信をもちましょう。

そして、相手の意見をまずは受け入れて、そこから自分の考え、という形で、「聞く姿勢」をもつことも「アサーション」のコツのひとつです。

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アサーションのトレーニングとは


コミュニケーションは、社会人の必須スキルのひとつということで、アサーションを身につけるためのトレーニング方法も数多くあります。

ここでは、アサーショントレーニングについてご紹介します。

アサーションのトレーニング方法

アサーショントレーニングで最も一般的に使われるのが、「主語をIに変える」というものです。

これはとても簡単で、「私」を主語にしたコミュニケーションを意識するというものです。

例えば、「あなたの説明は理解できない」というところを、「私には納得できません」という言い方にすることで、相手を責めているニュアンスを軽減することができます。

アサーションの研修について

特に職場では、上司と部下の上下関係だけでなく、同僚との人間関係など、あらゆる関係性が円滑であることが業務の生産性に大きく影響します。

企業として、円滑なコミュニケーションを生む「アサーショントレーニング」を研修に取り入れることには、多くのメリットがあります。

アサーションのDESC法とは

アサーショントレーニングのなかでも、DESC法はとても有効で広く知られているものです。

これは、「D(Describe)・E(Express)・S(Specify)・C(Choose)」という意味で、相手の行動や状況を描写(D)し、自分の気持ちを率直に表現(E)し、解決策・妥協案を具体的に提示(S)し、相手の反応によって選択肢を示す(C)という、一連のコミュニケーションのポイントを表したものです。

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▶︎【アサーショントレーニングとは】具体例やその効果も含めてご紹介

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業界別のアサーションについて


「アサーション」はあらゆる業界で、その業界特有の意味合いを含めて使われています。

ここでは、業界別のアサーションについて確認してみましょう。

医療現場とアサーションの具体例

もともと医療用語としての語源をもつ「アサーション」は、常に緊張状態が続く医療現場での円滑なコミュニケーションのベースとして重要視されています。

一般社団法人「日本医療コミュニケーション協会」では、「アサーション」のセミナーなども実施されています。

監査業務のアサーションとは

監査業務においては、アサーションは「監査要点」という意味合いで使われており、監査人が監査業務を遂行するために確かめるべき目標を指しています。

監査人が業務するうえでの、必要な主張と捉えると理解しやすい事例です。

経営におけるアサーションの使用例

経営で「アサーション」という言葉を使用している場合、「経営者の主張」を指しています。

これは、企業として財務諸表そのものを意味することもあり、要は、経営そのものの財務状況を表す(主張する)ものということです。

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アサーションについてのまとめ

アサーションが、コミュニケーションスキルとしていかに重要かはその実例をみると明確です。

ビジネスシーンだけではなく、日頃のコミュニケーションでもアサーションを意識することが大切といえます。

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