
【エンパワーメントとは?】意味や使い方とおすすめの本までご紹介
エンパワーメントとはどういう言葉か知っていますか?ビジネスの現場でエンパワーメントは「権限委託」という意味を持っています。しかし、エンパワーメントとは「権限委託」と言ってもただ任せっきりにするという訳ではないようです。今回はそのエンパワーメントとはどういう意味か。また、どのように使われるかをお伝えします。
エンパワーメントとは?
心理学やコーチング、NLPなどでよく使われる「エンパワーメント」とは、どういった意味の言葉なのでしょうか。エンパワーメントの定義など基本的なことからお話していきましょう。
エンパワーメントの定義とは
エンパワーメントとは、ビジネス用語では「権限委託」、心理学用語では「生きる力が湧き出る」という意味合いの「湧活」という2つの意味をもっています。
ちなみにビジネス用語の「権限委託」とは、単に権限を委託するということではなく、権限を譲り受けた人が成功できるように可能性を引き出しつつ、権限を委託するという意味が含まれています。
つまり、権限を委託したのだから関与しないということではなく、フォローアップもしっかりと行う、これがエンパワーメントです。
そもそもこのエンパワーメントという言葉は、1960年代にブラジルの教育学者であるパウロ・フレイレが提唱した「意識力」が語源となっているといわれています。
「貧しい村人の生活を自分達の力で買えるために文字を教える」という行動が始まりなのです。そのため、エンパワーメントには、自らが権限をもち、判断をしていくことが大切であるという意味も含まれています。
エンパワーメントリーダーシップとは
エンパワーメントリーダーシップとはビジネスにおいて使われる言葉ですが、どのような意味をもつのでしょうか。エンパワーメントを高める方法や、エンパワーメントによって組織が改善できた例をもとに解説します。
エンパワーメントを高める方法とは
そもそもエンパワーメントリーダーシップとは、部下のモチベーションを高め、部下が戦略やビジョンに基づいた意思決定を行えるように、権限委譲を組織に作り上げていくことを指します。
つまり、現場で働く社員に権限を与え、社員ひとりひとりのパフォーマンスを最大限に引き出そうとする考え方です。
単に上司の判断で部下が動くのとは違い、部下自らが判断し、行動しなければいけないため、部下の成長を自主的に促すことができるのです。
エンパワーメントにより組織が改善した例とは
エンパワーメントは社員の自発性や自立性を身につけてもらうことが目的です。
エンパワーメントを取り入れた組織が改善した例としては、社員が責任感をもって仕事に取り組むようになった、現場からアイデアや提案などが活発にでるようになったという声が多く聞かれています。
エンパワーメントの使い方とは
では、企業でエンパワーメントを取り入れたい場合、どのような手順を踏めばいいのでしょうか。実際に行われている4つの方法を順番にご紹介しましょう。
エンパワーメントを成功させる4つの方法とは
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エンパワーメント導入を従業員に知らせる
最初に、企業の最高責任者などのトップが、すべての従業員の前で、今後エンパワーメント推進を行うことを宣言します。ただ、ここで気をつけなければいけない点は、ただのお知らせになってしまわないことです。
エンパワーメントを推進しようとしている硬い意思と熱意を従業員に訴えられるような「宣言」をしなければいけないのです。
そして宣言後は、全従業員に対してエンパワーメントの必要性と、実際に導入するときの流れを伝えておくようにしましょう。
主に、どうしてエンパワーメントを自社に取り入れる必要があるのか、どのようなメリットがあるのか、どのような課題に対して有効と考えられるのか、従業員にはどういった影響が及ぶのか、ということを説明するようにしましょう。
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目標に対する合意や共感を得ておく
宣言をしたことで「エンパワーメントを推進する」という目標が従業員に伝わっていたとしても、この目標に対する気持ちが全員一致していなければ、意味はないでしょう。
そこで、宣言後は、できる限り早い時期にエンパワーメント導入についての勉強会やディスカッションを設けるようにしましょう。
そして、この場では、従業員には率直な意見を述べてもらうようにしてください、疑問点や心配な点など、エンパワーメント推進に対する考えをとにかく吐き出してもらうことを目的とするのです。
もちろん、エンパワーメントのメリットをよく説明し、従業員の不安を取り除くことも重要ですので、必ずフォローを入れるようにしましょう。
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情報を公開して権限を委譲する
権限委譲または権限付与をするということは、企業の方針や経営戦略、そして経理や人事の状況といったような企業の経営に関係する多くの情報を従業員に公開することになります。
ただ、この中にはこれまでは一部の役員などにしか公開されていなかったような情報も含まれますし、情報漏えいのリスクも伴います。
そのため、入社直後の従業員や正規雇用ではない従業員に対しては、情報公開をするべきかどうか考えた方がいいでしょう。
情報公開の意味としては、「あなたたち従業員をこんなにも信用していますよ」という姿勢を見せることにあります。
そうすれば従業員側も、会社からの信頼に応えようと考えを改めてくれるはずです。
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目標を達成するための行動の自由を容認する
もちろん権限委譲をしたかたといって、従業員がなんでも好きにしてもいいというわけではありません。
そこで、どこまでの権限を委譲して、どこからは上司の承認が必要なのかというラインをはっきりとつけておく必要があります。
また、基本事項である「報告、連絡、相談」を部下から常に受けられる体制を作り、従業員の失敗は厳しく罰することなく許容しましょう。
そして、どのようにすれば改善できるかを話し合い、具体的な提案をして従業員をフォローすることが重要です。
高齢者のエンパワーメントの事例とは
エンパワーメントとは、「個人や集団が、自分の人生の主役となれるように力をつけ、自分自身の生活や環境をコントロールできるようにしていくこと」です。
そして高齢者においてのエンパワーメントは「自分の人生の主役になれるよう、自己決定や自己選択を行い、自分自身の生活や環境をコントロールしていくこと」だと考えられています。
介護職は、この高齢者のエンパワーメントを達成するためにサービスや支援を提供するのです。
エンパワーメントのおすすめ本
エンパワーメントについて理解を深めるのであれば、「社員の力で最高のチームをつくる<新版>1分間エンパワーメント」という本がおすすめです。
あの有名な星野リゾートの車掌が事業改革を進めた際に参考にしたのが、この「1分間エンパワーメント」です。
この本には、社員ひとりひとりの能力を活かしつつ、組織を再生させるという手順が書かれています。そして社長はこの本の通りに実践し、今のように成功をおさめているのです。
エンパワーメントのまとめ
エンパワーメントの定義など基本的なことからお話しました。従業員ひとりひとりの意識が変われば、組織が変わります。
エンパワーメントの理解を深めたい方は、ぜひおすすめした本を手に取って読んでみてください。
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約90%の質問に回答が寄せられています。
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