【エンパワーメントの使い方】分野による意味の違いから基本的な考え方を徹底解説

【エンパワーメントの使い方】分野による意味の違いから基本的な考え方を徹底解説

「人間が持っている能力を表に出す」という意味のエンパワーメント。患者や子供、さらにビジネスの現場では部下にも適用できます。今回はこのエンパワーメントの使い方と基本的な考え方をご紹介します。使用する分野によっては使い方も異なってくるのでこの機にエンパワーメントの使い方をマスターしましょう。

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エンパワーメントの意味と使い方

エンパワーメントの一般的な意味や使い方などをご紹介します。

教育分野や企業においては、エンパワーメントの意味が異なってきますので、そちらもしっかりと理解しておきましょう。


エンパワーメントの一般的な意味

エンパワーメントには「人間がもっている能力を表に出す」という意味があります。

人間には本来、潜在的な能力が備わっていますが、その能力の出し方がうまくつかめずに、本来の能力を発揮できないケースもあります。


エンパワーメントの教育や企業における意味

教育や企業というと、知識を教え込むというイメージをもちやすいですが、この分野でのエンパワーメントの意味は、このようなイメージとは真逆です。

教育においてのエンパワーメントの意味とは、「自分自身で考える力を養い、子ども達がもつ能力を最大限に引き出してあげる」ことなのです。

子どもに1から10まですべて教えてしまっては、子どもの成長につながりません。

なぜなら、すべてを教えてしまうことは、子どもが自ら思考をする機会も、問題を解決する機会も奪ってしまうことになるからです。

一方、企業においてのエンパワーメントは、「権限委譲」や「能力開花」という意味をもちます。

昔は上司がすべての業務において指示を出し、部下はそれに従って動くということが一般的でした。

しかし、これでは部下が自主的に業務をこなす機会を奪ってしまうことになります。

そこで、部下ひとりひとりが自分の意思決定で業務をこなすことが出来る状態にすることをエンパワーメントというのです。


エンパワーメントの使い方

エンパワーメントは、基本的には名詞として使われます。

例えば「エンパワーメントを図ることで、大きな成長が期待できる」「従業員のエンパワーメントに貢献する」といったように使います。

看護におけるエンパワーメントの意味と使い方


教育や企業の分野だけではなく、看護の分野でもエンパワーメントという言葉は使われています。

看護でも優秀な人材がいなければ、業務が滞ってしまいます。

そのため、エンパワーメントの考え方が看護においても広まっていることは、不思議ではありません。


看護におけるエンパワーメントの意味

看護においてのエンパワーメントの意味は「患者や障害者が自立をすること」です。単なる能力の開発というものにとどまらず、もっと広い視野で捉えられているといえるでしょう。


看護におけるエンパワーメントの使い方

看護においてのエンパワーメントの使い方は数多くありますが、なかでもよく使われているのが「患者のエンパワーメントに貢献したい」という言葉です。

看護において大切なことは、患者が自立することですので、この考えなしでエンパワーメントを語ることはできないでしょう。


エンパワーメントを高めるには

エンパワーメントを高めるには、以下の4つのことが重要だとされています。

  1. 「自分はやればできる」という自信をもつこと
  2. 自身の行動が目的達成に影響を与えることができるのだという確信をもつこと
  3. 個人や集団においての理想や基準から判断された目的や目標の価値
  4. ある行動に対してどの程度自己決定をしたと認識できているか

エンパワーメントの推進によって職員のやる気が向上すれば、仕事で高いパフォーマンスが期待できます。

エンパワーメントコーチングとは?


エンパワーメントコーチングというものがあります。このエンパワーコーチングとは、どのような考えのもとで行われるのでしょうか。


エンパワーメントコーチングの基本的な考え方

エンパワーメントコーチングは、以下の7つの段階によって行われます。

  1. 動機づけ、評価、ねらい、意図に基づく目的
  2. 熟慮
  3. 選択そして決定
  4. 命令、確言、または意思の言語的表明
  5. プログラムの計画と具体的な立案
  6. 実施の指揮
  7. 評価

この7つの段階はそれぞれ関連性があると考えられています。


エンパワーメントコーチングの使い方

では、具体的なコーチングの使い方を見ていきましょう。

  1. 意図の発生

    「問題を解決したい」「なにかを実現したい」という意図やひらめきが発生します。

    問題意識をもちながら、解決の実現をイメージしたりもします。

    この段階で重要なことは、自分自身の動機や価値について考えること、チームの目的や使命について考えることです。
     
  2. 熟慮する

    目標を実現するためのいろいろな方法や、実現の可能性などを頭の中であれこれ考える段階です。

    この段階では、衝動的に言動にうつすことは避け、熟考することがとても重要です。
     
  3. 選択をして決定する

    この段階では、いくつかある選択肢の中から決めることが重要になります。

    優先順位に従って、ベストといえるものを選びます。
     
  4. 確言する

    この段階では、選んだ選択を実行するという決意をもち、実行にうつすこととなります。

    優柔不断さや、決定することの葛藤の対応が重要です。

    実行が容易な場合はいいのですが、リスクが伴うような場合は、確言が必要になります。
     
  5. 計画

    決定した方法を具体的に描いていく段階です。

    どのような状況になっても対応ができるように、いくつかシナリオを考えておくことが重要です。

    決定事項に時間がかかるような場合や複雑な場合には、計画表を作り、具体的なプロセスをはっきりとさせていくといいでしょう。
     
  6. 実行

    この段階では、シナリオを実行にうつしていきます。

    そして具体的な行動をいつから始めるのか決定します。

    そして、自分でスタートを切って、問題を解決しながら計画を実行します。時にはシナリオを見直されることもあるでしょう。
     
  7. 評価する

    実行したことを振り返ります。

    選択した目標や課題が、目的にとってベストなものであったかどうか評価するのです。

    そして、計画や実行についての反省も行います。何が良かったのか、何が良くなかったのか、見極めておくことは重要です。


エンパワーメントコーチングのおすすめの本

「エンパワーメント・コーチング(7つの習慣実践シリーズ)」がおすすめです。

お互いの信頼と原則に基づいたコーチング・スキルが、他者の潜在能力を引き出し、新しいリーダーシップの主流になるという考えで書かれた本です。

エンパワーメントリーダーシップの使い方


エンパワーメントリーダーシップとは、部下がやる気を高めて主体的に業務に取り組むことができるように、権限委譲を組織に組み入れることをいいます。では、エンパワーメントリーダーシップについて、見ていきましょう。


エンパワーメントリーダーシップを高める方法

まずは、企業の最高責任者やトップが、従業員全員に対して、エンパワーメントリーダーシップを推進することを宣言することから始まります。

ただの報告で終わるのではなく、固い決意と熱意が伝わるように宣言するのです。

そして、エンパワーメントリーダーシップの必要性や導入までの流れを説明します。こうして、従業員全員からの理解を得るのです。

その後は、対象となる従業員に対して裁量権を認める業務の範囲を決めて、実際に任せます。あとは、つい口を出してしまいたくなることがあっても、その気持ちは抑えるようにし、従業員が成長することを見守ります。


エンパワーメントリーダーシップの3つの強み

エンパワーメントリーダーシップの3つの強みには、どのようなものがあるのでしょうか。
 

  1. 業務スピードや生産性が上がる

    現場においてなにか問題が生じた場合、一般的には上司の指示を仰ぐ必要があります。

    けれど、エンパワーメントリーダーシップにより部下が判断できれば、その場で決断をすることが可能になります。

    仕事を一旦ストップさせることがなくなるので、課題解決に素早く取り組むことができます。
     
  2. 顧客満足度が向上する

    顧客からクレームがあった場合、その問題解決に時間を要していては、顧客がもつイメージは悪くなってしまう一方ですが、その場で柔軟にすぐさま対応することができれば、結果的に顧客満足度を高めることができます。
     
  3. モチベーションが向上する

    上司に指示を出されたままの業務を行うのと、自らが責任をもって仕事に取り組むのとでは、モチベーションに大きな差が生まれることは簡単に推測できるでしょう。

    モチベーションが高まれば、問題解決にも積極的に取り組めるようになりますし、目標の達成に対しても必死になれることでしょう。

    このように、エンパワーメントリーダーシップを取り入れることで、業務がプラスの方向へ進むのです。


エンパワーメントリーダーシップを組織に活用する

エンパワーメントリーダーシップを組織に活用すれば、自分自身のことだけではなく、組織にとってどうすることがベストなのかを考えるきっかけになります。

そして、組織に結果を残すことを念頭においた行動をとることができます。

これまで上司が出していた指示がどのような意図で出されていた者なのかを振り返る機会にもなり、行動力が身につきます。

エンパワーメントの使い方のまとめ

エンパワーメントの意味から、エンパワーメントに関する用語の意味まで解説しました。

エンパワーメントの考えは成功者が実践しているだけあり、非常に効率のいい考え方です。

日本は縦社会が根強いですが、このような新しい考え方をどんどん取り入れていくべき時はきているのかもしれません。

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