
科学者の5つのやりがいと魅力は?楽しさ・苦労を感じる瞬間を解説
科学者とは物理学・化学・生物学といった主に自然科学の研究に従事することを職業にしている方を指します。今回は科学研究を職業とすることに関心のある方のために、科学者のやりがいと苦労する点から、どのような人が科学者に向いているのかまでを解説します。
科学者の5つのやりがいと魅力
ノーベル賞を受賞するような例は別として、科学者の仕事のやりがいは一般の方にはわかりにくいかもしれません。
それでも科学の道に進む人は少なくありません。ここでは科学者という職業に固有のやりがいや魅力を5つご紹介します。
1.自分の研究が人の役に立つ
科学者の最も大きな喜びは、自分の研究成果が多くの人の役に立つことでしょう。
たとえば、新しい素材を開発することで人々の暮らしを豊かにしたり、便利にしたりする製品が生まれることなどです。
研究しているときには何の役に立つか想像がつかなくても、後で人類の生活を根本的に変えることもあります。
過去にX線を発見したレントゲンは、真空管のなかの電子の流れを観察していたのですが、その発見が医学の革新につながったのです。
2.興味のある分野で生活できる
科学者は自分の専門分野の研究で収入を得ています。
その専門分野は、自分が特に興味や関心があり、勉強しようと決めた領域です。
自分の興味のあること、得意なことを生かして収入の得られる人は幸せではないでしょうか。
たとえ自分がやりたい研究ではなくとも、同じ分野の研究を続けられることに満足感を得る科学者は多いでしょう。
3.新しい発見がある
科学者の仕事は、新たな発見をすることと置き換えられるかもしれません。
それまで存在する確証がなかった物質や理論を、実験などを繰り返すことで証明しようと日々研究に励みます。
企業で新しい材料の開発、現行品の改良、新しい製法の開発に従事する科学者にとって、たとえ小さな発見でも製品として実現したときの喜びは大きなものです。
4.他の科学者との交流で視野が広がる
科学者は新しい研究動向にいつも敏感でなくてはなりません。
このため科学者は定期的に国内外で開かれる学会に参加したり、留学したりします。
同僚の科学者から知的な刺激を得ることで視野が広がり、新しい知見を得る絶好の機会です。
同業者との交流が盛んなことは科学者という職種の大きな魅力の一つでしょう。
5.社会的地位が高い
科学者という職業は社会的地位が高い仕事です。
ノーベル賞のような国際的に権威のある賞を受賞する科学者は世界中の人から尊敬されます。
学界で高く評価されるような研究業績を生む場所は、大学のような研究機関に限られません。
2019年にノーベル賞を受賞した吉野彰教授は、日本の一般企業に長年勤務されていました。
大学でも企業でも、偉大な科学者と同じ職業であることにやりがいと誇りを感じて日々研究に取り組む科学者は多いです。