
【ピッチの意味とは】使い方を例文を交えてご紹介
ピッチとは、どのような意味なのでしょうか?よく会社やビジネスでは、ビジネス用語を交えてコミュニケーションをとります。しかしながら、ビジネス用語を把握しておかないと、齟齬が起きたりとコミュニケーションが円滑にできない可能性があります。そのため、ビジネス用語はしっかり覚えておくことをオススメします。今回はピッチの意味についてご紹介します。ぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか?
ピッチについて
「ピッチが早い」「エレベーターピッチ」など、「ピッチ」という言葉は頻用されています。誤用を避けるためにも、それぞれの意味を正しく捉えることが重要になります。
今回は、さまざまな意味を持つ「ピッチ」についてご紹介します。
ピッチの意味
「ピッチ」は、英語の「pitch」からきています。Weblio英和辞典によると、名詞の「pitch」には次のような意味があります。
- 投げること・投球
- (速さ・高さなどの)程度・度合い
- 音の調子・高低
- 傾斜度
- (船・飛行機などの)上下動
- 強引な売り込み
- (サッカー・ホッケーなどの)競技場
- 同じこと続けて行う場合や、一定の間隔で繰り返して行う場合の
速度や頻度・回数
日本語で「ピッチ」と表現する場合も、英語をベースにした意味を場面に応じて使い分けています。
ピッチの使い方と例文
「ピッチ」の基本概念として、「程度・間隔・高低」などの度合いを示すものと、「投げる」という動きに関連するものなどがあり、ビジネス関連では「説明・売り込み」のニュアンスを出すこともできます。
例えば、
・プロ野球選手を目指して、ピッチの練習をする
→「投げる」ピッチ
・この楽曲はピッチをつかむのが難しい
→「音の高低」ピッチ
・今日はピッチが荒れている
→「競技場」ピッチ
このように例文を用いると、それぞれの意味がイメージしやすくなります。
ビジネスでのピッチの使い方
ビジネスで「ピッチ」という言葉を使う場合は、「プレゼンテーションの短い版」のようなイメージで使われています。
ここでは、ビジネスにおける「ピッチ」について確認してみましょう。
ビジネスでのピッチの意味
ビジネス用語としての「ピッチ」には、「短い時間でのプレゼンテーション」といった意味があります。もともとシリコンバレーでスタートアップの新規事業を目指す若者が投資家に対して事業企画をプレゼン(説明)することを「ピッチ」と呼んでいたことから派生して、日本でも使われるようになったそうです。
「短時間で簡単に事業や製品、サービスの魅力について説明する」ことを意味する用語として使用されています。
プレゼンとピッチの違いは?
「ピッチ」と「プレゼン(プレゼンテーション)」は大まかには双方が「説明する」という点で似ていますが、大きな違いは時間と説明をする相手にあります。
「ピッチ」が決裁権を持つような相手に短時間で説明することに対し、「プレゼン」は30分~1時間程度の時間をかけて、関係者に説明する点が違いです。
音楽でのピッチの使い方
ここでは、音楽における「ピッチ」の意味について確認してみましょう。
音楽でのピッチの意味
音楽における「ピッチ」は、「音の高低」を意味しています。「音程」とも呼ばれており、「ピッチが悪い」とは、「正確な音程が取れていない」ということを表しています。
歌がうまくなる方法とピッチの関係
歌が下手、ということは、音程が取れていない、つまりピッチが悪いということです。
歌がうまくなるためには、まず「ピッチを聞き取る」ことが重要になります。「ド」の音程と「ミ」の音程を正しく聞き分けることができないと、実際に自分の声で出すことは不可能です。
ピアノやキーボードなどで、それぞれの音程に慣れることから始めて、自分自身の声に転換していく作業が必要になります。
つまり、「ピッチ」は歌の上達の鍵になるということです。
建築でのピッチの使い方
建築の現場では、どのように「ピッチ」という言葉が使われているのでしょうか。
ここでは、建築における「ピッチ」について確認してみましょう。
建築でのピッチの意味
建築では、「間隔」という意味がベースに使われ、「柱やボルト・釘の中心間の距離」を指します。柱と柱など、同じ形状のものの間隔を表す寸法として、「ピッチ」という用語が使用されています。
ピッチと関連のある建築用語
「ピッチ」に関連する建築用語には、次のようなものがあります。
-
ピッチ円
- 噛み合う歯車において、転がり接触する仮想円のこと
-
ピッチ面
- 歯車の噛み合い運動を支えるために、仮想される各歯車に
固定されている接触部分の曲面のこと
- 歯車の噛み合い運動を支えるために、仮想される各歯車に
-
ピッチ誤差
- 歯車におけるピッチの誤差のこと
この他にも、歯車やねじなどに関する建築用語が使われています。
陸上やサッカーでのピッチの使い方
陸上やサッカーなどの競技でも、「ピッチ」という言葉を使っています。ここでは、陸上・サッカーでの「ピッチ」の意味を確認しましょう。
陸上でのピッチの意味
陸上における「ピッチ」は、「1分間における脚の回転数(歩数)」を意味します。
ピッチを上げて走る走り方を、「ピッチ走法」と呼び、長距離を走るのに向いている走法のひとつと言われています。
サッカーでのピッチの意味
サッカーでの「ピッチ」はとても耳馴染みがあるのではないでしょうか。
「ピッチ」とは、「サッカーをプレーするための、タッチラインとゴールラインで囲まれた芝生スペース」のこととされており、主に「イギリスにおけるサッカーなどの競技場」と辞書では説明されています。
実際、サッカーではなく、もともとイギリス発祥のスポーツ・クリケットの用語として使われていました。
サッカーでの「ピッチ」は、「フィールド」や「コート」といった言葉を同じ意味で使われていることを覚えておきましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか?
「ピッチ」と聞いて、飲み会の場での「今日はピッチが早いね」という表現を思い出した方もいらっしゃると思いますが、そこには「速度や回数といった程度」という意味が基盤にあるということがわかります。
場面によっては、特有の意味を持つ「ピッチ」を、それぞれの使い方(例文)とセットで理解しておくと、誤用を避けることができます。
また、いざという時のために、自分の目標やビジョンを「ピッチ」できるようにしておくのも、キャリアアップに役立つかもしれません。
最後に、JobQで投稿された質問も併せて見てみましょう。
職場でよく使われるビジネス用語は何ですか?
私自身、カタカナのビジネス用語に詳しくないのですが、転職先でそういった用語を使う人がとても多いです。
正直、日本語でいいのに…と思うことが多いのですが、郷に入りては郷に従えということで、必死に覚えている最中です。
こんなに毎日カタカナ用語が飛び交う弊社は特殊なのかな…と思ったりもするのですが、皆さんの会社はどうですか?
良く使われている用語があれば教えてください。
カタカナ用語が飛び交うのはかなり特殊だと思います。
業界によっては、さらに英単語が飛び交うのが日常茶飯事で、私も覚えるのが付いていくのが必死です。 それに…続きを見る
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