
【ニーズの意味】使い方から対義語まで例文を使って解説します
最近、ビジネスの場でカタカナの単語を使う機会が増えていると感じる方は多いのではないでしょうか?しかし間違った使い方をしてしまうと、相手との意思疎通ができないばかりか、想定外の方向にプロジェクトが進んでしまうかもしれません。今回は「ニーズ」の言葉の使い方や類義語、さらには対義語まで、実際に使うような場面を想定して紹介していきます。
ニーズの意味
マーケティングの会議などで「ニーズ」という言葉を使う機会があるかもしれません。それでは、皆さんはニーズの意味を理解して使っていますか?
「ニーズ」とは「必要」
ニーズの意味とは、必要や必要性といった意味になります。
そこから派生して、需要や要求といった意味でも使われます。何かが必要であるから需要や要求が生まれる、ということで理解できるでしょう。
会社の会議などで「消費者のニーズはどこにあるのか?」と聞かれることがあるかもしれません。これは消費者の需要がどこにあるのか、という意味で使われます。
需要を調べ、そのターゲットに向けた商品を提供するのはマーケティングの基本です。ニーズという言葉もマーケティングで使われやすくなっています。
関連記事
▶︎【ナレッジの意味とは】例文を用いて分かりやすく紹介します
ニーズは英単語
ニーズはカタカナで表記されていますが、語源としては英語の"need"です。
"need"には以下の意味があります。
- 動詞で「〜を必要とする」
- 名詞で「必要、需要、要求、など」
結果的に複数形である"needs"が日本語として使われ、「ニーズ」になりました。
ニーズの意味と使い方を例文で解説
ニーズの意味には色々なものがあることがわかりました。それでは、どのようにしてニーズを使っていけば良いのでしょうか?
実際に使えるような例文付きで解説していきます。
顧客のニーズを掴む
消費者や取引先が求めているものを予測し、それにあった商品やサービスを開発・提供するという意味で使います。
相手が必要としているものを提供するためには、その必要としているもの、すなわちニーズを掴まなければなりません。
例文
・商品開発は顧客のニーズを掴むことが大切だ
・この車の設計は高齢者のニーズを掴んでいる
・市場のニーズに適合した、コストパフォーマンスの良い商品を発表する
お客様のニーズに応える
顧客からの要望や指摘に対応し、新しい商品やサービスの提供を行うことをいいます。また、ニーズに応える方法としは、マイナーアップデートなども考えられます。
例文
・「様々なニーズに対応できる商品が弊社にはあります」
・お客様のニーズに応えることを念頭に入れて営業する
・ユーザーのニーズに応えて、新しいカラーバリエーションの商品を展開する
市場のニーズを調査する
新しい分野の商品を開発したり、全く新しいアイデアを実現したりする場合に、実際に需要があるのかどうかを調べます。
例文
この地域には大型のスーパーのニーズがある
このニッチな市場には、リターンが期待できるだけのニーズがある
二つの種類のニーズについて
ニーズにも複数の意味がありますが、大きく分けると二種類と言われています。具体的に見ていきましょう。
顕在ニーズと潜在ニーズ
ニーズと言っても、以下の二つの意味があります。
- 顕在ニーズ
顕在とは、はっきりと目に見える形で現れることを指します。
- 潜在ニーズ
潜在とは、表面にははっきりとは現れないが、うちに潜んで存在することを指します。
これらの意味や使い方について詳しく見てきましょう。
顕在ニーズとはどういう意味なのか?
顕在ニーズとは、必要な物や要望が言葉やイメージで表すことのできる状態のことです。
皆さんも「こういったサービスがあれば便利なのにな」と思うことがあると思います。これこそが、顕在ニーズです。
潜在ニーズとはどういう意味なのか?
潜在ニーズとは、どういった商品やサービスを必要としているのか、自覚していない状態のことです。
今まで発想もしていなかったものが提供されれば、顧客満足度を大きく引き上げることができます。
また、営業マンは顧客の潜在ニーズを引き出し、適切なサービスを提供することが大切になってきます。
ニーズの類義語と対義語
ニーズには対義語や類義語も存在します。「ウォンツ」と「シーズ」といった言葉がそうです。
ニーズと比べるとあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、ニーズについてより理解を深めるために見ていきましょう。
ニーズの類義語は「ウォンツ」
ニーズの類義語にウォンツがあります。これもニーズと同じように、英単語が日本語として使われるようになったものです。英語の"wants"は名詞"want"の複数形です。
"want"には、以下の意味があります。
- 動詞で「〜を欲しいと思う、
- 名詞で「望む」
類義語「ウォンツ」の使い方
それでは、ウォンツとニーズはどのように使い分ければ良いのでしょうか。
ニーズ | 必要、需要、要求 |
ウォンツ | 欲求、望む |
ニーズは必要としているものや要望という意味であり、ウォンツはそれをより具体的に表した意味を含みます。
例を挙げると、「寒いから温かいものを飲みたい」というものがニーズであり、それを満たすための「ホットレモンが飲みたい」というものがウォンツです。
つまり、ニーズは目的、ウォンツは手段とも言えるでしょう。
ニーズの対義語は「シーズ」
ニーズの対義語は「シーズ」です。こちらも英語"seed"の複数形"seeds"から日本語として使われるようになったものです。
"seed"には以下の意味があります。
- 名詞で「種、種子、子孫など」
対義語「シーズ」の使い方
それでは、ニーズとシーズはどのように使い分ければ良いのでしょうか。
シーズは「種」という意味から派生して、企業が新しく開発、提供する技術や素材のことを指します。つまり、「こういったものがあれば便利なのに」のもととなる材料を意味します。
そのため、新商品にはニーズとシーズのバランスが重要になってくるのです。
ニーズが看護や福祉、マーケティングで使い方が違う?
ニーズの必要性や需要と意味は、看護や福祉の場面でも使われています。
それぞれのマーケティングで使い方が異なります。
ビジネスにおけるニーズの意味と把握とは?
主に一般的なビジネスにおけるニーズは必要性や需要、要望の意味で使用されます。
取引先や顧客、消費者の潜在的ニーズを引き出し、自社の商品開発やサービス提供に繋げていきます。
サービスに適したマーケットに進出していくためには、市場のニーズ把握が必要となります。
看護業界におけるニーズの意味と把握とは?
看護業界ではニーズは長期的ニーズと短期的ニーズがあり、それらは経営やサービス目標によって実現されるものです。
個別に見ていくと、患者には「社会的ニーズ」や「生活ニーズ」など、それぞれ支援すべきニーズが見えてきます。
福祉、介護におけるニーズの意味と把握とは?
福祉や介護では、患者の「生活支援に関するニーズ」や「心身機能回復・維持へのニーズ」を把握することが重要であり、患者を満足させるためのサービスの提供が必要となります。
ニーズを満たすためのサービスの質と向上が不可欠です。
まとめ
なんとなくの意味で使いがちなニーズという言葉でもありますが、今後自分で使用する時、あるいは会社で使われた時などは今回学んだことを頭に入れておけばイメージがしやすくなると思います。
またウォンツやシーズなどの類義語や対義語という言葉を覚えておけば幅広くビジネスや生活に活かすことができるでしょう。
最後に、ビジネス用語に関連した質問回答について、併せて見てみましょう。
ビジネス用語ばかり使うようになった友人がうざいです
新卒一年目です。大学を卒業してから久しぶりに、大学時代の友人にあったのですが、普通に遊んでいるだけなのにビジネス用語を連発していてうざかったです。
特に、仕事の実績も何も残していないくせに、エビデンスだのフィジビリだのとカタカナコトバを連発していました。
自分はメーカー系の会社で、彼はIT系の会社だったので、そもそもの業界の風土が違うのかもしれないのですが、これが普通なのでしょうか。
皆さんの周りには、プライベートでもビジネス用語を多用する方はいらっしゃいますか?
IT業界が横文字ビジネス用語を生み出していて、某外資系IT企業が特にその発端な場合が多いです。
なので、そのご友人は、イキって使ってるというよりは、それが普通になってしまったのではないでしょうか。
日本語だとキツく聞こえる言葉を…続きを見る
あらゆる疑問を匿名で質問できます
約90%の質問に回答が寄せられています。
あらゆる疑問を匿名で質問できます
約90%の質問に回答が寄せられています。