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通関士 資格

通関士の資格試験の合格率・難易度|取得するメリットも解説

通関士は貿易を通して私たちの生活と深く関連し、なおかつ国際的な業務ができる仕事です。複雑な手続きをこなす必要もあることから、資格も求められます。今回は通関士の資格試験の合格率や難易度について紹介していきます。

通関士になるには資格の取得が必要?

通関士になるためには、通関士試験に合格をして通関士資格を取らなくてはなりません

通関士資格は国家資格の一つであり、通関業法という法律に基づき「通関書類の審査」と「通関書類への記名・押印」という独占業務が定められています。

この2つの業務は通関手続きには欠かせないものです。

そのため、通関手続きを生業とする通関業者は原則として各営業所に通関士を置かなければなりません。

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▶︎国家資格は独学で取得できる?難易度やおすすめの資格をご紹介

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通関士の資格試験概要

通関士の資格は、財務省が管轄する貿易分野で唯一の国家資格です。

取得するためには、通関士試験に合格しなくてはなりません。

通関士試験は通関士を目指すためには避けては通れないものです。

資格試験の概要を見ていきいましょう。
 

通関士の資格試験内容

試験方式 試験内容
筆記試験(選択式・択一式) 通関業務
筆記試験(選択式・択一式) 関税法
関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び海外貿易法
筆記試験(選択式・計算式) 通関書類の作成要領
筆記試験(選択式・択一式、計算式) その他通関手続の実務

参考:税関「第53回通関士試験受験案内」

通関士試験は、すべてマークシートを用いた筆記試験で行われます。

試験科目は以下の3つです。

・通関業務
・関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法
・通関書類の作成要領、その他通関手続の実務


試験科目を見れば分かるように、出題範囲は幅広く、通関に関する日本の法律はもちろん政令や省令、告示、さらには海外の法律なども含まれます。

そのため入念な対策が必要になります。
 

通関士試験の受験資格

国家資格の中には、管轄省庁などが定める大学や専門学校などで所定のコースを修了することが受験資格となるものも少なくありません。

法曹資格や医師免許などがその代表例です。

しかし、通関士には受験資格の規定は一切ありません

学校の制限をはじめ、年齢、性別、経歴、国籍などあらゆる制限が課されていません。

そのため、高校や大学の在学中に資格を取得し、早いうちから通関士を目指す方法もあります。

ただし、通関業者や官庁で通関業務に5年以上携わった人は試験科目が一部免除になる制度もあります。

そのため、、現場で仕事をしている人の方が多少有利とも言えるでしょう。
 

通関士資格試験の合格率・難易度

通関士試験の合格率は決して高くありません

税関が公開している「通関士試験受験者数及び合格率の推移(第1回〜第53回)」によると、過去53回全体の合格率は15.4%です。

前回試験である第53回試験の合格率は13.7%であり、過去10年分を見ても合格率が20%を上回った年は1度しかありません。

おおむね10%未満から15%ほどで推移しています。

通関士試験は出題範囲も広く、内容の専門性も高くなっています。

加えて、学校などであらかじめ試験内容に関連したことを勉強してきた人ばかりではないため、合格率はどうしても低くなるようです。

合格率に惑わされず、勉強を怠らなければ十分合格を狙うことができるでしょう。

参考:通関士試験受験者数及び合格率の推移(第1回〜第53回)

通関士資格試験の受験費用

通関士の資格試験には受験手数料として3,000円がかかります。

通関士試験に出願するには、受験願書を書面で提出する方法とNACCSと呼ばれる国際貿易に関する情報通信システムを用いて提出する方法の2通りがあります。

書面で提出する場合はあらかじめ3,000円分の収入印紙を添付する必要があります。

NACCSを用いる場合は受験手数料を支払うために必要な情報が配信されます。

またNACCSを用いる場合、受験手数料は2,900円になります。

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通関士の資格を取得するメリット

通関士資格は通関士になるためには必須の資格です。

しかし、通関士資格を取得するメリットは通関士になれることだけではありません。

通関士になるだけに留まらない通関士資格取得のメリットを見ていきましょう。
 

1.貿易業界への就職・転職で有利になる

通関士資格は通関士になるために必要なだけでなく、通関や通関にまつわる法律に関する知識を十分に所有している証明になります。

そのため、通関士資格は通関業者に限らず、商社や貿易会社、流通業、メーカーなどの貿易業界全般への就職・転職に有利に働きます。

貿易業界は輸出入を扱う上で、通関業者と関わりを持つ場合が多いです。

社内に通関士資格保有者を置いておけば、専門的な話の共有も進むうえ、トラブルの対処も迅速に行うことができます。

通関士資格は実務経験なども不問であるため、貿易事務への就職・転職を狙う人が通関士資格を取得するケースも増えているようです。
 

2.在宅勤務が認められている

通関士は近年、職場環境の改善が進んでいます。

元々、税関に合わせての仕事であるため、土日祝は原則休みでしたが、2017年10月の通関業法改正によって通関士の在宅勤務が認められるようになりました。

特に女性は、育児や介護などによって自宅に拘束される時間が長くなる場合もあります。

最近では新型コロナウィルスの影響などで、テレワークなどの新しい働き方もシェアを伸ばしているようです。

通関士には柔軟な働き方に対応できるという大きなメリットがあるのです。

しかし現状、セキュリティや勤怠管理などが原因となりすべての通関業者で在宅勤務ができるわけではないという点には注意しなくてはなりません。

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通関士の資格は独学で取得できる?

通関士資格の取得は独学でも十分可能です。

通関士試験の出題範囲については、他の国家資格のように専門的に扱う教育機関はそう多くありません。

国際系や国際ビジネス、貿易についての学部・学科や専門学校でも通関士についてはなかなか学ぶことはないでしょう。

通関士試験はすべての受験者が比較的平等な状態にあるのです。

完全な独学からでも取得を狙うことはできますが、出題範囲が広いためスクールや通信講座などを利用することがおすすめです。

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まとめ

通関士になるためには、国家資格でもある通関士資格を取得しなくてはなりません。

通関士資格は難易度の高い資格ですが、通関士を目指す以外にもメリットがあります。

資格取得に制限がないため、通関業者や貿易業界を狙う人はぜひ通関士資格を狙ってみてください。

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