
商社マンの平均年収ランキング|総合・専門など勤務先別に給料を紹介
「商社マン」というと、なんとなく給料が高いというイメージがあるのではないでしょうか。しかし、実際に商社マンの年収はどれくらいなのかを具体的に知る人はそう多くないと思います。そこで、今回は商社マンの年収を知りたい方に向けて、最新の有価証券報告書に基づいて紹介していきます。
商社マンの平均年収はいくら?
まず、商社マンと言っても総合商社マンと専門商社マンの2パターンに分けられます。
- 総合商社マン
- 専門商社マン
日本の総合商社の数は大きく7つに分けられ、専門商社は数多く存在します。
専門商社の中にはあまり聞き覚えのない会社もあるかもしれませんが、ここに記載されている会社はかなりの売り上げを出している優良会社ばかりです。
それでは、商社マンの平均年収を総合商社と専門商社に分けて、ランキング形式で紹介していきます。
- 総合商社マンの平均年収
- 専門商社マンの平均年収
それぞれについて詳しく紹介していきます。
1.総合商社マンの平均年収ランキング
※参照:各会社の有価証券報告書
国税庁によると、日本全体の平均年収が441万円ですので、各総合商社マンの平均年収は、平均年収を大きく上回る結果となりました。
また各商社の年収推移は、微増傾向にあるため、今後もこの年収は大きくなっていくと予想されます。
会社毎に比較をすると、総合商社において売上高トップの三菱商事が1番平均年収が高く、2位の伊藤忠商事が2番目に平均年収が高い結果となりました。
こうしたことから、売上高と年収には深い関係性があると言えます。
2.専門商社マンの平均年収ランキング
会社名 | 平均年収 |
伊藤忠エネクス | 908万円 |
阪和興業 | 828万円 |
日鉄物産 | 828万円 |
メディパルHD | 793万円 |
アルフレッサHD | 766万円 |
神鋼商事 | 699万円 |
三菱食品 | 648万円 |
PALTAC | 647万円 |
東邦HD | 621万円 |
加藤産業 | 615万円 |
参照:各会社の有価証券報告書
大手専門商社マンの平均年収は、908万円~699万円と総合商社マンに比べて低い水準とはなりました。
しかし、日本全体の平均年収441万円と比較すると年収は高い水準にあると言えます。
商社マンの初任給・手取り
ここでは、商社マンの初任給や手取り額を総合商社と専門商社の2つに分けて説明します。
- 総合商社に勤める商社マンの初任給・手取り
- 専門商社に勤める商社マンの初任給・手取り
それぞれについて詳しく紹介していきます。
1.総合商社に勤める商社マンの初任給・手取り
【総合商社の初任給】
総合商社 | 双日 | 伊藤忠商事 | 三井物産 | 三菱商事 | 丸紅 | 豊田商事 |
初任給 | 260,000円 | 255,000円 | 255,000円 | 255,000円 | 240,000円 | 235,000円 |
総合商社の初任給は、235,000円~260,000円ほどとなっています。
初任給としては、他の業界の初任給と比較すると、高いものだと言えるでしょう。 また、手取りの額は、会社によるものが大きいですが、初任給を計算すると、約20万円程度になります。
2.専門商社に勤める商社マンの初任給
専門商社名 | 三菱食品 | 伊藤忠エネシス | 東邦HD |
初任給 | 200,500円 | 230,000円 | 195,000円 |
一方で、専門商社の初任給を見てみると、平均して総合商社よりも数万円低い水準です。
手取りは、初任給のみで計算すると16万円ほどになると言えそうです。
【就職先別】商社マンの年収・給料事情
ここでは、商社マンの年収・給料事情を解説していきます。
- 総合商社で働く商社マンの年収・給料事情
- 専門商社で働く商社マンの年収・給料事情
そそれぞれについて詳しく紹介していきます。
1.総合商社で働く商社マンの年収・給料事情
総合商社に勤める商社マンの年収は、1,096万円~1,607万円と非常に高い水準となっています。
しかし、総合商社の初任給は業界トップの三菱商事でさえも25万5,000円となっており、他の企業と大差ありません。
実は、総合商社の年収は、入社した後からうなぎ登りに上がっていくという特徴があるのです。
昇給の段階で急激に月給が上がり、1年ごとに100万円~150万円年収が上がっていく企業もあります。
特にボーナスの額は大きく、ボーナスだけでもで150万円が支給されたりと、ボーナスが商社マンの平均年収を高くしている言っても過言ではありません。
2.専門商社で働く商社マンの年収・給料事情
専門商社の特徴として、商品の在庫を持つ必要がないという点が挙げられます。
在庫を持つ必要がないため、利益を人件費へと回すことができ、市場規模も大きいために、年収・給料が高い傾向にあります。
つまり、事業で得た利益がそのまま給料に直結しやすく、その結果高い年収へと結びついているのです。
商社マンの福利厚生
商社マンの福利厚生も基本的に充実にしています。
例えば、「三菱商事」の福利厚生には、雇用保険・労災保険・健康保険などが用意されているほか、社宅も利用することが出来ます。
社宅には、社員食堂も完備してあったり、合計712室も存在してあったりと非常に充実した福利厚生が用意されています。
さらにこの社員寮は、最大8年間継続利用ができる制度となっているため、新入社員にとっては非常にありがたいものになっています。
また、専門商社の「東邦HD」も、寮や借り上げ社宅制度がありますので、費用を抑えて住居を確保することがでます。
その他、「伊藤忠エネシス」も他の業界ではあまり見られない、時短出勤/時差出勤があったりと、商社の福利厚生は充実している傾向にあります。
商社マンの年収・給料のポイント
商社マンの年収・給料を上げるポイントは以下の2つです。
- 業績を上げる
- 海外勤務をする
それぞれについて詳しく紹介していきます。
1.業績を上げる
商社マンは、業績によってボーナスの額や給料が異なる傾向が強いです。
商社によっては、業績により100万円単位で給料が上下するすることも少なくありません。
また、特に総合商社の場合は、海外における資源をその利権ごと購入したり、莫大な投資もしているため、業績は外部環境の影響を強く受けます。
このように外部環境と業績自体に強く影響するため、商社マンの年収の上下はあるものだとあらかじめ理解しておくと良いでしょう。
2.海外勤務をする
商社マンは海外と商品の取引を行うことが多いため、海外勤務を頻繁にすることになります。
特に総合商社の場合、世界各地に支社を持っているため、商社マンは数年単位で海外勤務を命じられます。
海外勤務期間は、通常の給与に加え、海外勤務手当も支給されます。
そのため、商社マンは、海外勤務中はより多くの収入を得ることが出来ます。
その他、アフリカなど発展途上国に赴任する場合は「ハードシップ手当(勤務地手当)」も支給されるため、更なる収入が見込めます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、商社マンの年収を総合商社と専門商社に分けて、紹介してきました。
商社マンに興味のある人や商社マンを目指されている方はこの記事を参考にして、自分が商社に勤めた際の人生設計をしてみてください。
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