
昇給率の計算方法とは?日本企業の3%は平均より高いか?
覚えてしまうと簡単にできる昇給率の計算ですが、その計算方法を知っている人は多くありません。昇給率の計算方法さえ覚えてしまえば、これから先の給与金額の予想を立てたり目指したい年収を明確にするなど、これからのライフプランを立てやすくなるメリットがあります。また、自分の昇給率3%が高いか低いかを、日本の平均昇給率と比べることで務める企業の成長性を確認することも可能です。今回の記事では、昇給率の計算方法や日本企業の平均昇給率の違いについて詳しく解説していきます。
昇給率とは?
- ・昇給率の正しい計算方法
- ・昇給率は給料が昇給前よりどれぐらい上がったのかを表す割合
- ・昇給とベースアップの違い
- ・昇給には通常昇給と特別昇給がある
昇給率という言葉を最近よく目にしますが、昇給率とはどんなものなのでしょうか?
ここでは、昇給率の正しい計算方法や、昇給率を知っておくことでどんなメリットがあるのかを詳しく紹介していきます。
これまでなんとなくで理解していた「昇給率」について、しっかりと理解してキャリアプランの作成に役立てましょう。
昇給率の正しい計算方法
昇給率を求める際に使う計算方法は、「(昇給後の給与)÷(昇給前の給与)−1(100%)=(昇給率)」です。
多くの日本企業が発表する昇給率は、この計算方法で計算された数字となっているので、上記の計算方法さえ覚えておけば昇給率の計算に困ることはありません。
月給20万円の人が5,000円昇給したパターンを例に昇給率を計算してみます。
(例)
205,000(昇給後の給与)÷200,000(昇給前の給与)−1(100%)=2.5%(昇給率)
上記の計算により昇給前の給与より昇給後は2.5%上昇したことがわかります。
この計算方法を使えば、自分が勤めている企業の平均昇給率を使って自分の10年後の年収を予想することも可能です。
昇給率は給料が昇給前よりどれぐらい上がったのかを表す割合
昇給率とは、これまで支給されていた給料からどれぐらい昇給したかを表す割合のことを言います。
昇給率は、企業の大きさや業種によってさまざまですが、日本経済団体連合会が2021年に発表した1.84%が日本の平均的な昇給率とされています。
また、業界ごとの最新の昇給率を知っておくだけで、その業界が今後伸びていくのか予想することもできるので、転職を考える際にも注意してチェックしたい割合です。
参照:日本経済団体連合会「2021年春季労使交渉・中小企業業種別妥結結果(加重平均)」
昇給とベースアップの違い
昇給とは、年齢・勤続年数や個人の成績など、さまざまな要素を加味して社員1人1人に見合った昇給額が決められます。
最も認知度が高い昇給方法となっており、頻度は企業ごとに1年に1~2回が一般的です。
一方ベースアップとは、個人の成績や評価に関係なく全社員を一律で昇給する方式のことをさします。
景気の良さや企業の業績次第では、多くの社員が昇給を実感できるメリットが特徴です。
昇給には通常昇給と特別昇給がある
昇給には上記でお伝えしたような、年齢・勤続年数や個人の成績など、さまざまな要素を加味して昇給額が決められる「通常昇給」と、昇給される時期が決まっておらず、企業や個人の状況によって給与額があがる「特別昇給」があります。
特別昇給は、昇格や特別な成績を残した個人にははもちろん、多くの結果を残した部署にも行われることがあります。
しかし、経営者の判断によってはほとんど行われない場合もあるそうです。
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