
リソースとはどんな使われ方をする言葉なのか【ITやビジネスシーンを分析】
リソースとはどのような使われ方をする言葉なのでしょうか。今回はリソースの意味やそれを使うビジネスシーン、IT業界やWeb業界、ゲーム業界ではどのように使われているのか、心理学やパソコンではどのような意味なのかを確認していきます。
リソースとはどんな意味なのか
ビジネスの場でよく耳にする「リソース」という言葉。使用される場面から何となくその意味はわからなくもないととは思いますが、正しく理解している方は少ないと思います。
今回の記事ではその「リソース」の意味について説明したいと思います。
「リソース」の英語の意味とは
「リソース」は英語で「resource」です。リソースの意味としては、私たちが生活していく上で必要な自然の「資源」という意味であったり、活動などに必要となってくる「資源」「財源」「原資」とういう意味もあり、また人的要素の観点から「人材」という意味もあります。
コンピューターでは、メモリ・ハードディスクスペース・CPUパワーなどのコア部もリソースと呼ばれています。
幅広い意味合いとしては「価値をうみだす源」と認識するとイメージがしやすいと思います。
ビジネスにおける「リソース」の意味
ビジネスシーンでは、リソースという言葉は、特に「経営資源」を意図するケースが多いです。過去から「ヒト・モノ・カネ」といった要素であらわされています。
ここ10年くらいでは、これに情報が加わり「ヒト・モノ・カネ・情報」として、これらの経営資源を有効活用し、新たな価値を創造する事が企業の使命とされています。
IT分野での「リソース」の意味
IT分野でのリソースの意味としては、一般的にハードウェアの部品そのものを言う場合と、ソフトウェアの性能の事を言う場合とがあります。
コンピューターを構成しているCPUやメモリそのものの事をリソースと呼んだり、メモリの容量やCPUの性能の事をリソースと呼んだりします。
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リソースと比較されやすい用語とは
ここではリソースとよく比べられる用語について、説明します。
比較されやすい用語1.マンパワー
リソースは、資源という意味合いで幅広い意味でつかわれるのに対して、「マンパワー」は文字通り「Man power=人の力」で人手・労働力の事をさします。基本的には実際に作業を行う人員不足に対して「マンパワーが足りない」と言うような形でつかいます。
マンパワーに近い言葉ではヒューマンリソース(human resources)という言葉があります。人的資源という意味です。マンパワーより幅広く知的人材を含めた人材という意味合いになります。
比較されやすい用語2.アセット
リソースは幅広い意味合いがあると前述でもご説明しましたが、アセットはどちらかと言うと会計上の資産・資源の事をさします。
「ヒト・モノ・カネ・情報」のリソースの内、カネは持ちろんですが、数値(金額)としてあらわされる部分の資産・資源をアセットと呼びます。
ヒトへのお給料はアセットになりますが、ヒトが創造する付加価値にはなかなか金額としての数値化が難しい部分があります。
数値化できるものがアセットで、できないものを含めた人材がリソースというニュアンスが一番理解しやすいと思います。
ビジネスにおけるリソースの意味とは
ここでは、ビジネスシーンでよく耳にする「リソース」の一部についてご紹介します。
人的リソースの意味とは
「人的リソース」とは、「人材」「人的資源」の事です。企業は人がいないとありません。
働く人がいてはじめて成立します。また人の可能性は計り知れません。ですので、企業が成長するには、「働く人=人材」が成長しなければなりません。
無限の可能性の人材に対し、育成投資する事は企業の成長に繋がります。
経営リソースの意味とは
経営リソースは、先述したとおり「ヒト・モノ・カネ・情報」の事をいいます。企業活動は、これらの資源を活用し、如何に価値あるものを創造し、社会に発信し、利益をうむかのスパイラルをまわしています。
4つのリソースを効率よく、分散と集中をタイミングよく活用する事が企業活動プロセスであり、それらをコントロールする事がマネジメントです。
リソース管理の意味とは
リソースは企業活動プロセスにおけるINPUTです。INPUTを企業活動プロセスを通して価値ある製品やサービスというOUTPUTに変換し、社会に送り出し利益を創造する事が経営です。
INPUTを少なく、OUTPUTを大きくすることがより大きな利益を創造します。リソースの管理はINPUTの管理です。
INPUTをコントロールできなければ利益の創造はできません。ですからリソースの管理はビジネスで利益を出す為には必須です。
IT分野でのリソースの意味と例文は
IT分野での「リソース」についてここでは説明します。
CPUの処理速度やハードウェアの容量など
IT分野におけるリソースとは、そのパソコンの性能について「リソース」と呼ぶケースが一番多いです。
パソコンそのものが搭載している能力によって、パソコンがパフォーマンスを発揮する事の出来る限界の資源(そもそもある能力・ポテンシャル)というイメージを持つと、理解しやすいかと思います。
リソースを使った例文とは
ここでは具体的に「リソース」という言葉を使用した、文例を紹介していきます。
リソースを割く
<例文>
・この動画を保存する為に、容量の半分以上のリソースを割いてしまっているので、もう少し保存の方法を検討するか、容量のアップデートが必要だ。
・社長は「お客様にご迷惑をお掛けしているので、この品質問題を解決する為には、あらゆるリソースを割く」と宣言された。
リソースを確保する
<例文>
・非常に魅力的なプロジェクトであるが、経済的リソースを確保する課題が残っている。経済的リソースを確保する手段としては、この魅力的なプロジェクトをSNS等を通じて、共感者を増やし、クラウドファンディングで資金を調達する方法がある。
・昨今の労働力不足の問題は当社の経営課題である。人的リソースを確保する為にも外国人労働者を受入る体制を構築しなければならない。
リソースが足りない
<例文>
・設備等の環境が整っているのにも関わらず、一向うに残業時間が減らないのは、設備等を稼働させる事のできる人的リソースが足りていないので、設備オペレートをできる人材を育てる事が、経営課題の1つです。
・海外へ進出したいが、当社には、外国語が話せる人的リソースが足りていない。
・優秀な人材のリソースが足りていないのであれば、育成するしかない。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事で「リソース」について理解をして頂ければ幸いです。
ビジネスの場面でよく使われる言語ですので、この機会に使い方を把握しましょう。
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約90%の質問に回答が寄せられています。
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