
【コンピテンシーとコンピテンスの違いは?】意味やスキルの違いについて
だんだんと注目されつつあるコンピテンシーという言葉ですが知らない方も少なくないと思います。そこで今回は似た言葉と比較して分かりやすく解説していきたいと思います。コンピテンシーという言葉を初めて知った人も、きちんと理解してもらえると思いますので是非参考にしてみてはいかがでしょうか?
そもそもコンピテンシーとは一体何か?
コンピテンシーという言葉を聞いたことがありますか。
そもそもコンピテンシーとは何なのか、どういったものを指すのか具体的に解説します。
コンピテンシーの意味・定義について
コンピテンシーとは、簡単に言うと社会から与えられた役割で、優れた成果を発揮する行動特性です。
行動特性には、ノウハウや基礎的な能力、専門的な知識などが含まれます。
素晴らしい行動特性を持つ社員を明確にすることで、適切に評価することができます。
日本の多くの会社では、能力がある社員は職務遂行能力が高い人だとされてきました。
コンピテンシーは職務を遂行する能力を発揮して成果につなげる行動特性に注目しています。
コンピテンシーの具体例について
生産性の高い社員を評価するコンピテンシーの具体例を紹介します。
次のような社員がいた場合、コンピテンシーで評価されるのはどちらでしょうか。
A:多くの経験や専門的な知識を持っているが、会社の売上にうまく貢献できていない社員
B:経験や専門的な知識は乏しいが、会社の売上によく貢献できている社員
Aの方が社会的な立場上であるかもしれませんが、会社にとって生産性が高い社員はBです。
このように社員を観察して適切に評価するのがコンピテンシーです。
評価に関連して、JobQでこんな質問回答があるので、併せて見てみましょう。
職場で正当な評価がなされてないのですがどうしたらいいですか?
職場で正当な評価がなされてないため不満です。どうしたらいいですか?
職場で正当な評価をされるという考えを捨てるべきだと思います。
評価制度は会社ごとに違うため、就職前に確認されているでしょうか。
確認した上で根拠を持って評価されていないと論理的に説明できるのであれば、さらに上の上長や総務を巻き込んでも良いかと思いますが、評価制度がコンピュータでの査定でない限り、人の手が加わります。
つまり…続きを見る
コンピテンシーとコンピテンスの違いは何か?
コンピテンシーとコンピテンスはどう違うのでしょうか。
コンピテンスについて解説したあと、2つの違いを分かりやすくお伝えします。
コンピテンスの定義について
コンピテンスとは、全体的な能力を意味しています。
分かりやすく言うと、コンピテンスの種類としてコンピテンシーが存在するイメージです。
コンピテンシーとコンピテンスの違いについて
コンピテンシーとコンピテンスの大きな違いは、何をベースに評価するかです。
コンピテンスはスキルがベースなのに対して、コンピテンシーは行動をベースに判断します。
コンピテンスよりもコンピテンシーで評価をした方が会社全体のパフォーマンスをアップさせることができます。
コンピテンシーとコンピテンスはよく似ている言葉なので、区別なく使われることが多いですが、明確な違いがあるのできちんと使い分けましょう。
コンピテンシーとコア・コンピタンスの違いは何か?
コンピテンシーとコア・コンピタンスはよく混同されますが、どんな違いがあるのか解説します
コア・コンピタンスの定義について
コア・コンピテンスとは、企業が持つ技術や特色を意味する言葉です。
具体的には、複数の市場や商品にアプローチする力、顧客に満足感を感じてもらう力、他社から模倣されない力の3つの力があると、自社能力が高いとされます。
コンピテンシーとコア・コンピタンスの違いについて
コンピテンシーとコア・コンピタンスの違いを端的に言うと、コンピテンシーは個人的な観点ですがコア・コンピタンスは組織的な観点です。
会社にとって生産性が高い社員を評価するのがコンピテンシーで、コア・コンピタンスは顧客視点で会社を見たときに、会社自身が提供できる力を意味しています。
コンピテンシーとスキルの違いは何か?
コンピテンシーとスキルの意味は一見似ているように思いますが、実ははっきりとした違いがあります。
スキルの定義をお伝えしてから、2つの相違点を解説します。
スキルの定義について
スキルとは、社員が持っている力のことです。
具体的には、専門知識やパソコンの処理の能力、営業力などがスキルです。
コンピテンシーとスキルの違いについて
コンピテンシーとスキルの違いは、コンピテンシーは社員が持っている技術を発揮する力であるのに対して、スキルは持っている技術そのものを指していることです。
スキルがあっても会社で発揮されなければ成績はついてきません。
自分の持っている技術を最大限活かせる力がコンピテンシーです。
分かりやすく言うと、資格の勉強をして合格すればスキルが手に入り、勉強で得た知識を仕事で活かすとコンピテンシーが向上します。
コンピテンシーとコンテンツの違いは何か?
続いて、コンテンツの定義について述べた後、コンピテンシーとコンテンツの違いについて解説します。
混同しやすい言葉なので、しっかりと違いをつかんでください。
コンテンツの定義について
コンテンツを直訳すると、内容という意味です。
社員にとってコンテンツとは、仕事をしている経過やその結果を指します。
社員がどのような内容の仕事をしたか把握するのも会社にとって大切です。
コンピテンシーとコンテンツの違いについて
コンピテンシーとコンテンツが大きく異なっているのは、生産性の観点から大きく異なっています。
コンピテンシーの方がコンテンツよりも生産性が重視される傾向があります。
具体例を上げると、同じ内容・クオリティの仕事を完了させるのにかかった時間が多くても少なくても考慮されないのがコンテンツで、短い時間で完成した場合に評価されるのがコンピテンシーです。
教育的な側面では、コンテンツは具体的で教えやすいが、コンピテンシーを高める方法を人に伝えるのは難しいと言えます。
学ぶ内容とただ与えるコンテンツに対してコンピテンシーの高い社員を育成するには個々の能力自体をあげる必要があるからです。
以前はコンテンツベースで評価している会社も多くありましたが、徐々にコンピテンシーベースの評価にシフトしています。
日本ならではの年功序列がなくなる日も近いかもしれません。
まとめ
だんだんと注目されつつあるコンピテンシーを、似た言葉と比較して分かりやすく解説してきました。
コンピテンシーという言葉を初めて知った人も、きちんと理解してもらえたと思います。
コンピテンシーで社員を評価する会社が増えてきているので、生産性の高い人は正当な評価を受けられるチャンスです。
スキルはあるのに発揮できていない人は、ピンチになる可能性があるので今から改めておくほうが無難でしょう。
あらゆる疑問を匿名で質問できます
約90%の質問に回答が寄せられています。
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