【土地区画整理士技術検定とは】受験資格や難易度について紹介します

土地区画整理士とはどのような仕事なのでしょうか。

そして、土地区画整理士技術検定とは何なのでしょうか。

土地区画整理士技術検定って何？

土地区画整理士技術検定とは、土地区画整理法第117条の3に基づいた専門的知識を図るためにおこなわれる技術検定のことです。

国土交通大臣が行うもので、合格することができれば、土地区画整理事業の専門家となり、事業を推進する作業において中心的な役割を担当することができます。

そもそも土地区画整理士とは？

土地区画整理士とは、土地区画整理法という法律に基づき、土地区画整理事業が円滑に進められるよう、土地提供者の間の利害を公平に調整する専門家です。

そして道路や公園、宅地といった区画整理事業を円滑に進行させる役割を果たします。

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土地区画整理士技術検定を受験するには資格は必要なのでしょうか。

また、受験料はいくらくらいかかるのでしょうか。

土地区画整理士技術検定の受験資格は？

都市区画整理士技術検定には学歴や資格が必要となります。

指定学科を学んだ大卒の人は、実務経験が1年以上、指定学科を学んでいない大卒の人は、実務経験が3年以上必要です。

指定学科を学んだ短大卒または高専（5年制）卒の人は、実務経験が2年以上、指定学科を学んでいない短大卒または高専（5年制）卒の人は、実務経験が4年以上必要です。

指定学科を学んだ高卒の人は実務経験が3年以上、指定学科を学んでいない高卒の人は基本的に実務経験が5年以上必要です。

不動産鑑定士、不動産鑑定士補の人は、実務経験が2年以上（ただし、大学で指定学科を卒業している場合は1年以上）、そのほかの人は実務経験が8年必要です。

土地区画整理士技術検定の受験料は？

土地区画整理士技術検定の受験料は、学科と実地で18,000円です。

実地のみであれば9,000円です。

土地区画整理士技術検定の日程は？

令和1年の場合は、土地区画整理士技術検定の検定日は9月1日（日）です。

ちなみに合格発表日は令和1年12月6日です。

土地区画整理士技術検定の難易度はどのくらいなのでしょうか。

土地区画整理士技術検定の合格率は？

土地区画整理士技術検定の合格率は、平成30年の場合は学科が49.2％、実地が30.7％です。

ちなみに過去数年さかのぼると、平成29年は学科が54.9％、実地が40.8％。平成28年は学科が57.4％、実地が39.3％。平成27年は学科が49.2％、実地が49.5％でした。

土地区画整理士技術検定対策として、おすすめの勉強法や参考書をご紹介します。

土地区画整理士技術検定の勉強法は？

まず、土地区画整理士技術検定の学科試験の範囲は、「土地区画整理事業総論」「換地計画」「土地評価」「法規」の4つです。

土地区画整理士技術検定の勉強法としては、数年の過去問題集を解くことをおすすめします。

学科試験の択一問題は、これで充分です。
記述式の問題に関しては、換地設計の計算に関する問題が必ず出題されるので、計算方法はよく理解しておく必要があります。

計算問題のほかにも帆的手続きに関する問題や、語句の説明などの問題も出題されるものの、基本的な項目が多いので、暗記しておくといいでしょう。

とにかくできるだけ多くの過去問題を、何度も何度も繰り返し解いて理解を深め、暗記をするべきところは覚えていくことが1番良い勉強法といえます。

勉強時間は、総学習時間として換算すると40～50時間です。週末をうまく利用できれば、3週間ほどで合格できるほどの知識がつきます。

ちなみに合格者の勉強法は、最初に土地区画整理事業の手引きを線を引きつつ熟読し、過去問3年間分を解きます。

そして次に、答え合わせをしながら見直しをし、もう1度、全体を通して手引きをよく読み返します。
最後に、過去問をもう1度解くという方法だったようです。

実地試験の範囲は、「換地設計」「実務経験」「事業計画」「移転補償」「法規」です。

「換地設計」「実務経験」は必須問題となり、あとは「事業計画」「移転補償」「法規」の3つの中から選びます。

実施試験の対策ですが、「換地設計」は、とにかく過去問をきちんと解きましょう。

「実務経験」は、自分の経験内容をそのまま書くだけです。ただ、その場でいきなり考えて書くとうまくまとまらないこともあるので、事前に下書きをして何を書くのかまとめておくといいでしょう。

3つから1つを選ぶ方法ですが、おすすめでは「事業計画」です。

3つの中で最も過去問に忠実な試験問題がでるうえ、穴埋め問題も少ないです。
「移転補償」は保証業務に携わっている人でないと、馴染みがないはずなので、あまり選ばないでしょう。
「後期」は細かい知識が多く、覚えにくい範囲となりますので、注意が必要です。

土地区画整理士技術検定のおすすめ参考書

土地区画整理士技術検定のおすすめの参考書は、「一般社団法人土地区画整理士会」より出版されている「改訂5版・土地区画整理の手引　事業と実務の要点」です。
税込5,300円で販売されています。

土地区画整理士技術検定は出題範囲が限られているので、この参考書を隅から隅まで理解すれば、満点合格も可能です。

さらにもう１冊紹介しましょう。

「土地区画整理試験　土地区画整理士試験問題の傾向（平成28年版）」です。
税込2,400円で販売されています。

こちらは、過去3年間分の学科試験と実地試験の過去問題集です。

土地区画整理士技術検定は、過去問より大きく逸脱した問題はほとんど出ません。
そのため、この2冊を解いておけば、合格できるでしょう。

土地区画整理士技術検定は受験する人が少ない検定なので、問題集や参考書などもそれほど多くありません。

ただ、ご紹介したこの2冊だけを勉強していれば、合格点に近づけるはずですので、何度も繰り返し解いてしっかり頭に入れておきましょう。

検定も頻繁には開催されていないので、集中して勉強をし、合格を目指していきましょうね。