
【北海道下川町へ移住】コロナ禍でも移住者が増え続けている北の町・下川町を紐解きます!
北海道下川町の取り組みや移住サポートの体制について、ご担当者5名に気になるポイントをお聞きしました。
森林に囲まれた自然豊かな北海道下川町。移住のサポートや仕事について詳しくインタビューしました!
北海道下川町は、半径1kmの市街地に主要な施設が揃ったコンパクトシティ。市街地の周囲には森があり、仕事も多く、移住サポート(北海道下川町移住交流サポートWEB タノシモ)も充実しています。
冬は-30℃まで下がり、夏は30℃まで上がるなど、四季がはっきりしているため自然の中での遊びもとても充実しています。
「北海道暮らしには憧れるけど、実際に暮らしていけるの?」
「田舎には仕事があるの?」
「移住してうまく町に馴染めるかな?」
そんな不安をお持ちの方は、お気軽に下川町の移住相談(Zoom、LINEなど)をご活用ください。
移住者が増えている下川町の理由を紐解くべく、たくさんの町民にインタビューしていきます!
お話を聞いた方:
下川町産業活性化支援機構タウンプロモーション推進部 小嶋さん・佐藤さん
下川町役場政策推進課 亀田さん
下川町役場農林課 斎藤さん・倉澤さん
移住者が多いコンパクトな町!希望に合わせた方法で気軽に移住相談が可能!
編集部
北海道下川町では、どのような移住支援を行っていますか?
読者に向けて簡単に説明をお願いします。
小嶋さん
仕事の紹介や部屋探し、子育てについてなど、移住に関する相談をワンストップでお受けできる総合窓口があります。
遠方からでも、Zoomなどを用いたオンライン個別相談の他にLINEや電話など、ご希望に合わせた方法で相談が可能です。
また移住後の支援としては、毎月「タノシモカフェ」という町民交流会を開催しています。
コロナ禍以前は、月に10回以上さまざまなイベントが町民主催で開催されていました。
参加するだけでも町民との繋がりができますし、運営のお手伝いに関わることも可能です。
編集部
下川町では主にどのような方が移住されていますか?
小嶋さん
私たちの部署を通して移住される方は、20代から40代のIターンの方が多いですね。
地域でやりたい事業がある方や自給自足の暮らしをしたい方など「実現したい暮らしのイメージ」を持って移住される方も少なくないです。
その一方で「面白そう!」という理由で移住する方もたくさんいます。
編集部
下川町ならではの移住のメリットやポイントを教えてください。
小嶋さん
人口約3,100人の町ですが移住者が多く、近年は年間を通して30人以上が移住しています。
半径1キロの市街地に町民の約8割が住んでいて病院や飲食店などの施設もあり、お昼休みには家に帰って昼食を取ったり、夜の飲み会も終電を気にせず楽しめます。
またコンパクトな町ゆえに町民同士の距離も近く、困ったことがあっても相談に乗ってくれるような友達ができやすいように感じますね。
SDGsで独自の7つの目標を掲げた下川町のまちづくり
編集部
下川町では、独自の7つの目標をかかげSDGsに取り組まれていますよね!
このチャレンジをスタートしたきっかけについて教えてください。
亀田さん
もともと、町(行政)としてSDGsをまちづくりのツールとして活用しようと考えていました。
しかし、ある町民から「SDGsの17のゴールはわかりづらいので、下川町の実態に合ったゴールに落とし込む必要がある」という意見がありました。
そこで町民と役場職員が深く議論する場を用意し、「2030年における下川町のありたい姿(下川版SDGs)」を策定したのです。
この「ありたい姿」は、町の最上位計画である総合計画などの行政計画にも反映させていて、「ありたい姿」の実現にむけ施策・事業を実施しています。
編集部
SDGsに取り組むことによって、地域にどのような変化がありましたか?
また下川町に移住された方や定住された方からの声があれば教えてください。
亀田さん
主に以下の発見や考え方、そして取り組みへとつながりました。
- SDGs17のゴールから地域を見つめ直すことにより、新たな課題や気づきの発見(チェックリスト)
- 上記の「ありたい姿」のように、2030年(将来像)から逆算して、現在必要な施策などを考えるまちづくり(バックキャスティング)
- SDGsのフレームを活用した情報発信など(ブランディング)
- SDGsを切り口として、さまざまな企業・団体などとの連携によるまちづくり(パートナーシップ)
またSDGsを取り入れたまちづくりの一例として、2019年に吉本興業と連携して小道具・大道具・衣装・演者まで全て町民が担った「しもかわ森喜劇」を開催しました。
移住者の方も積極的に参加してくださり、「もともと下川に住んでいる方との新たな繋がりができた」という好意的な意見をいただきました。
町の仕事を紹介する求人サイト「下川人財バンク」とは
編集部
移住希望者にとって移住を決断する際に「仕事」が重要なポイントかと思います。
移住者の就労について、どのような支援をされていますか?
佐藤さん
町民や移住者に対して、町の仕事を紹介する求人サイトとして開設した「下川人財バンク」に求人情報を集約しています。
情報収集から就職までを、一元でサポートできる仕組みを整備しました。
また「下川町無料職業紹介所」を開設しており、求職者と事業所双方の希望する条件や求めている人材を確認して、仕事の斡旋をしています。
さらに、北海道の制度を活用した移住支援金や起業支援金などの補助制度が利用できる体制を整えています。
編集部
下川町へ移住を希望する方は、どのような仕事を希望することが多いですか?
佐藤さん
商工業やサービス業など、希望は多岐に渡ります。
実際に移住された方では、地域のお菓子屋さんや養鶏場、町立病院などに就職した方がいます。
編集部
さまざまな就職先があるんですね!
では林業に関して、サポートなどはおこなっていますか?
斎藤さん
地域の基幹産業である林業への就業相談は、地元下川町森林組合が主な窓口としておこなっています。
下川町森林組合のホームページから直接「人材エントリー」が可能で、未経験者・中途採用者を問わず積極的に受け入れているのが特徴です。
町では「循環型の森林経営」を理念として、地元森林組合へ年間を通じて事業を発注し、安定した通年雇用を実現しています。
編集部
移住されて林業に就いた方のエピソードがあれば教えてください。
斉藤さん
森林整備の現場では路網整備にも力を入れており、自宅から20分ほどの現場で車を降りたらすぐに作業場という環境なんです。
また、冷暖房を完備した林業機械の普及を進めるなど、安全で快適な職場環境を整えています。
終業時間が早く、夏は釣り・冬は町内や近隣でもスキーやスノーボードを楽しめるなど、自然を近くに感じることができるので、プライベートも充実している方もいます。
また、林業未経験でも毎日の森林内での仕事を通じて体力がつくので、基礎体力の向上も期待できるそうです。
編集部
未経験者でもチャレンジできるのは、嬉しいポイントですね!
では農業に関しては、どのようなサポートがありますか?
倉澤さん
下川町の新規就農者については、1人での就農を希望される方は地域おこし協力隊の農業支援員として、ご夫婦など2人での就農を希望される方は下川町新規就農に基づく研修生として受け入れを行っています。
どちらの場合でも、研修の2年間は新規就農者専用の住宅のご紹介が可能です。
研修中は、研修用のハウス9棟の栽培管理を通して実践的な経営体験が可能です。
研修期間を終了して就農する際は、ハウスの整備や施設園芸高度化などに関するさまざまな補助を用意しています。
編集部
移住されて農業に就いた方のエピソードがあれば教えてください。
倉澤さん
下川町のフルーツトマト生産量は増加傾向にあります。
そのため7月8月の繁忙期には、夜中まで収穫作業をし続けなければならない日もあります。
そんな時は、ご近所の方が手を貸してくれたりもして、とても心強いそうです。
コロナ禍でも移住相談は増加中。実際に移住を経験した担当者の移住エピソード
編集部
コロナ禍により、移住や就労の相談で変化はありましたか?
小嶋さん
北海道は全国に先駆けてコロナの感染拡大が広がったため、当初は移住希望者からの連絡も減りました。
しかし、離れていても下川町と関わることができるオンラインコミュニティを2つ立ち上げたり、オンラインイベントを年間15件ほど行ったりと、コロナ禍でも有効な施策を考え実施していった結果、例年以上に全国からの移住相談が増えました。
編集部
コロナ禍の直近での実例で、下川町に移住した方のエピソードがあれば教えてください。
小嶋さん
実は、私自身もコロナ禍になってから移住しているんです。
東京の広告代理店で働いていましたが、下川町の方々が楽しそうに暮らし、働いていることを知り、半年の準備期間を経て移住しました。
最初は、宅配便が東京より1日遅れて届くことに戸惑うこともありました。
でも今では、都会では感じられない「下川町ならではの暮らし」に魅了されて、すっかり気に入ってしまいました。
下川町は、人と自然がとても近くにあります。
夕焼けや星がきれいで、肉眼で天の川が見えるほどなんです。
流れ星の日は声を掛け合って、星がさらに綺麗に見える場所まで行ったりしましたね。
星を見るために集まるなんて学生以来で、大人になっても友達ができる町だと感じました。
他にも移住者が中心の週末菜園にも参加しているので、夏は野菜を買わなくても、自分で育てた野菜だけで暮らせるくらいです。
やっぱり朝採れた野菜は美味しいですね。
編集部
移住を検討する方に向けた移住のコツなど「アドバイス」があれば教えてください。
小嶋さん
1年を通して寒暖の差が大きく雪の降る地域なので、不安な方は温かい季節と寒い冬の両方を下見に来ると安心かもしれません。
夏も夕方からグッと気温が下がり始め、夜には20℃以下まで下がるおかげで快適な睡眠ができますし、冬はどの家も部屋中を温めるパワフルなストーブを使っているので、暖かく過ごすことができます。
また、冬は放射冷却現象が起きて気温がぐっと下がりますが、その分天気がよく、晴れの日が多い印象ですね。
気温は低いので道路の雪は解けずに滑りにくく、運転も案外難しくないです。
年中わりと天気がいいので、夏も冬も気持ち良く過ごせます。
下川町を下見に来る際はおそらくお住まいの地域よりも気温が低いので、用意する防寒着や靴などを事前にお問い合わせいただけるといいかもしれません。
下川町の移住希望者に向けたメッセージ
編集部
移住を検討する方へ「メッセージ」をお願いします。
小嶋さん
下川町は交通の便が良いとは言えませんが、下川町でしかできないことがたくさんあります。
四季折々の自然、町民との繋がりを楽しみながら暮らすことができるし、挑戦する人を応援する風土があるので、他の場所ではできなかったこともこの町で挑戦できる機会があると思います。
また、実際に下川町で暮らす方々と交流することで、この町が肌に合うかどうかがわかると思うので、ぜひ一度足を運んでもらえるといいかもしれませんね。
町を訪れる前に「まずは下川町のことを知りたい」と考えている方に向けてオンライン移住相談も行っています。
他にも、下川町について“かいつまんで”紹介をしている30分の動画や、LINEを使った移住相談、近年中に下川への移住を検討している方向けのプロジェクトも用意していますので、あわせてチェックしてみてください。
まとめ
取材を終えて、下川町は自然を通して人との繋がりを感じて暮らす、挑戦したいことを始めるためのサポート体制が整っている町だなと思いました。
「新しい挑戦や林業、農業にチャレンジしてみたい」という方にとっても安心な町なのではないでしょうか。
また、SDGsに取り組んだり、コロナ禍でオンラインの活動に力を入れたりと、町自体が新しいことに挑戦的なところも特徴的です。
下川町への移住を検討中の方は、ぜひ『北海道下川町移住交流サポートWEB タノシモ』のサイトをチェックしてみてください。
北海道下川町
▶︎北海道下川町移住交流サポートWEB タノシモ
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