
【履歴書】本人希望欄の書き方|パターン別に記入内容をご紹介
履歴書の項目に本人希望欄があります。本人希望欄とは、事前に企業へ伝える働き方や待遇面での特記事項を記載するための項目です。働く上で、どうしても外せない条件はありませんか?例えば、勤務地、家庭の都合、介護など様々な事例が挙げられます。今回は、様々な例文を交えて履歴書の本人希望欄の書き方についてご紹介します。
本人希望欄は「就業に外せない条件」
本人希望欄はアナタの就業に対する希望を書くものではありません。
やむを得ない理由で希望すること、就業する上で外せない条件を指します。
たとえ履歴書に「給料・職種・勤務時間・勤務地の希望があれば記入」と書いてあったとしてもよっぽどの理由がない限り、自身の希望を書くことは避けましょう。
【見本あり】基本的な本人希望欄の書き方
本人希望欄に書くルールは、以下の3つです。
- 箇条書きにする
- 文字数は欄の8割程度でおさめる
- 選考段階で希望がある場合、謙虚さを心がける
1.箇条書きにする
採用担当者は何枚もの履歴書に目を通すため、
- 簡潔に分かりやすく書くこと
- 何の項目にどのような希望が書いてあるのか一目で認識できるように書くこと
を意識しましょう。
2.文字数は欄の8割程度でおさめる
簡潔さは履歴書においては大切な作成方法の1つであるため、文字数は欄の8割程度に抑えましょう。
欄をびっしり文字で埋めてしまうと、企業側に一方的に欲求を押し付けているような印象を与えてしまいます。
3.選考段階で希望がある場合、謙虚さを心がける
選考段階で希望がある場合、謙虚さが伝わるように希望を伝えましょう。
例えば「電話をお願いします。」だと相手に要求を押し付けている印象になりますが「お電話頂けると幸いです。」のような相手の判断に委ねられる文章にすると謙虚さが伝わります。
本人希望欄に書いて良い内容と例文5選
ここでは、本人希望欄に書いて良い内容と以下の例文5選をパターン別に解説します。
- 職種の希望がある場合
- 勤務時間の希望がある場合
- 勤務地・勤務先の希望上がる場合
- 健康上の理由で働き方に希望がある場合
- 「連絡可能日時」「入社可能日」「退職予定日」などの希望がある場合
【例文】職種の希望がある場合
【例文】
「経理職を希望致します。」
【解説】
職種の希望がある場合、採用担当者にどの職種を希望しているかが伝わらなくなるため、求人に掲載されている職種の名称に合わせ、名称のアレンジは避けるのが基本です。
仮に経理職を希望している場合はシンプルな記載で問題ありません。
これによって採用担当者は、どのような職種を希望しているのか理解でき、選考を行うことができます。
求人を出している会社で募集している職種が一つしかない場合はどの職種を希望しているのか採用担当者は分かるため「貴社の規定に従います」と記載することで面接時に話を合わせやすく、交渉を行いやすくしましょう。
【例文】勤務時間の希望がある場合
【例文】
「母の介護を行わなくてはいけないため、毎週火曜日と金曜日は18時までに退勤させていただければ幸いです。」
【解説】
勤務時間の希望がある時は、曜日や勤務時間などを正確に伝えることが重要です。
また、どのような理由によって特定の日時に退勤しなくてはいけないのか、採用担当者に明確に伝わるように記載しなくてはいけません。
「夜までに帰宅したい」もしくは「18時以降は残業できない」など曖昧な記載は適切ではなく、採用担当者に悪い印象を与えてしまうので、注意しましょう。
【例文】勤務地・勤務先の希望がある場合
【例文】
「祖父母の介護が必要なため、勤務地を東京都及び埼玉県とさせていただければ幸いです。」
【解説】
会社の事業内容によっては、様々な勤務地で仕事をしなくてはいけない場合もあります。
勤務地の希望を伝えるには、どのような理由で特定の勤務地を希望しているのか分かりやすく記載することが必要です。
例文のように、どのような理由で特定の勤務場所を希望しているのかを明確に記載しましょう。
とは言え特定の地域に限定しすぎると採用担当者に悪い印象を与える可能性があるので、「近畿地方」など極力広いエリアを指定しましょう。
【例文】健康上の理由で働き方に希望がある場合
【例文】
「業務に支障はありませんが痛風を発症しており、毎月第1水曜日に通院しなくてはいけません。そこで通院するために毎月第1水曜日は、午前休暇を取得させていただくと幸いです。」
【解説】
持病を持っている人はどのような持病を持っており、希望している働き方があるのか正確に伝えなくてはいけません。
例文のように記載すれば、持病の他に通院頻度を把握できるため、採用担当者は理解しやすいです。
通院頻度が多い場合「業務に支障がありません」と記載されていても採用担当者によっては、通常業務に支障があると判断される場合があります。
あくまで「通常の業務を問題なく実施できるのか」が重要な部分なので、持病や通院頻度を正確に記載することが大切です。
履歴書内健康状態欄の記入に不安がある方は以下の記事もあわせてご覧ください。
【関連記事】
履歴書の通勤時間欄、健康状態欄の正しい書き方
【例文】「連絡可能日時」「入社/退社日予定日」などの希望がある場合
【例文1】
就業しているため、平日の9時から11時で電話を頂けますと幸いです。
【例文2】
入社可能日は2019年7月29日から就業可能です。退職予定日は2019年7月28日です。
【解説】
どのような理由で、連絡可能日時及び入社可能日や退職予定日の希望があるのか伝えることが必要です。
連絡可能日時を伝える時は上記の例文で問題ありません。
応募した会社の就業時間に合わせて、連絡可能日時を正確に伝えれば、採用担当者の負担を減らせます。
入社可能日や退職予定日は、明確な日付を記載することが大切で「入社可能日は2019年7月29日から就業可能です。退職予定日は2019年7月28日です。」と記載しましょう。
予想で記載するのは厳禁で、正確な日付を記載することが重要です。
本人希望欄に書いておくべき例3パターン
在職中の方や新卒の方、バイトなどを応募される方は以下で紹介する点を本人希望欄に書いておくことを推奨します。
在職中の方が本人希望欄に書くべき内容
- 連絡のつかない時間帯
- 退職予定日
- 入社可能日
在職中の方は仕事の関係上連絡のつかない時間帯があるでしょう。
連絡がつかない時間帯があらかじめ決まっているのであれば、それを本人希望欄に記載すると親切です。
また、退職予定日と入社可能日に関しては、手続きに時間がかかる場合等に記載すると良いでしょう。
新卒の方が本人希望欄に書くべき内容
- 連絡のつきやすい時間帯
学生の方はバイトや授業の関係で連絡がつかない時間がほとんどでしょう。
連絡のつく時間が限られている場合は連絡のつきやすい時間帯を、連絡のつかない時間が限られている場合は連絡のつかない時間帯を記載しましょう。
また、企業側にも営業時間があるため営業時間外の時間を連絡のつきやすい時間帯として記載するのは避けましょう。
バイトによる勤務を希望する方が本人希望欄に書くべき内容
- 希望シフトと理由
正社員ではなく、バイトやパートによる勤務を希望する方は希望シフトと理由を記載すると良いでしょう。
ここで大切なのは希望だけを書くのではなく、その理由もきちんと記載することです。
自分の希望を一方的に押し付けないようにしましょう。
本人希望欄に書いてはならないNG例2選
本人希望欄に書いてはならないパターン別のNG例を2選紹介します。
- 「特になし」と書くのはNG→「貴社の指定に従います。
- 希望年収・待遇などの希望
「特になし」と書くのはNG→「貴社の指定に従います」
何か条件が無い場合でも、「特になし」「ありません」などの記入は控えましょう。
また、書くことが無いために空欄にするのも、企業側からすると記入漏れなのかどうかが判断ができません。
ここでは、「貴社の規定に従います。」が一般的な記入方法です。
希望年収・待遇などの希望
年収や待遇面の内容は本人希望欄には記入を控えましょう。
入社後に給与面談など待遇面について交渉できる場を企業は設けてくれます。
特に転職エージェントを利用されている方は、内定承諾後に交渉を行ってくれるところもあるため、活用しましょう。
転職エージェントの利用についてはこちら
履歴書のその他の箇所の書き方・マナー集
① 履歴書のその他の箇所の書き方例
履歴書各欄の書き方例は以下になります。
書き方の見本とともに分かり易く解説しましたので、まだ作成していない箇所があれば、是非参考にしてみて下さい。
0.履歴書の全書き方まとめ
1.基本概要欄
2.学歴・職歴欄
3.自己PRや志望動機・本人希望欄の書き方
4.履歴書用写真のマナーや撮り方
② 履歴書のマナー - 作り方・送り方
履歴書を渡す際のマナーや、送付状・添え状の書き方などを詳しくまとめました。
こちらもテンプレートにしていますので、ミスなく効率的に書きたいという方は参考にしてみてください。
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