本社を中心とした内向き志向が強く、現場の意見が反映されない雰囲気が強い。商品が売れない場合の責任は現場やセールスに求められ、現場は本社向けの言い訳の資料作成に忙殺されて満足な提案活動が行えないという悪循環に陥っている。優秀なセールスほどやりがいを失う傾向にある。
・酒類カテゴリーで幅広い商品群を揃え、焼酎・日本酒・本みりんでトップシェアでもあり、商品群としての魅力は十分ある。 ・ビール大手各社とは差別化された商品群を持ち、独自のポジションが強みだと思われる。 ・一方、新商品の開発力とマーケティング力が年々衰退しており、将来性という視点では厳しい
・正直なところ経営者の問題点が最も大きい ・過去のマーケティングはプロダクトアウト発想のものが多く、当たるときは大きく当たるが、外すことも多かった。これを反省してマーケットイン発想で、しかも技術視点重視(良いものを作れば必ず評価されるはず)に大きく舵をきった。しかしながら、マーケティングの視点を排除したため新製品開発から市場導入、育成のサイクルが機能せず、低迷が続くようになった。 ・この状況の中、経営陣が商品開発の発言力を強めたため、開発陣は経営者の顔色ばかりをみて開発を行うようになった。 ・経営陣が現場を信頼していないことが全ての根源となっている。