居酒屋店長の仕事は大変？給料に見合った働き方か徹底解剖

飲食業界は、忙しい、長時間労働、休みがない、という過酷なイメージを想像する方が多いのではないでしょうか。特に居酒屋での労働環境は、「ブラック企業」という印象を持たれてしまいがちです。

また、飲食店での過労による不幸なニュースも散見されるため、その印象はさらに強くなるかと思います。なぜ、仕事がそこまで忙しいのでしょうか。そこには、理由が大きく分けて3つあります。
 

人手不足だから

厚生労働省による、「外食産業における労働時間と働き方に関する調査」では、所定外労働が発生してしまう一番の理由に、「人員が足りないため」とあります。

参考：厚生労働省：外食産業における労働時間と働き方に関する調査

また、飲食業界では、正社員よりもパート・アルバイトの割合が大きいです。2017年3/23に東洋経済オンラインが発表した『｢非正社員への依存度が大きい｣トップ500社』によると、飲食業界の非正社員率は7~9割台でした。

非正社員の割合が多いと、安定した労働力を担保できず慢性的な人手不足が発生します。そのため、パート・アルバイトの方の代わりに店長が働く事でシフトの埋め合わせをしているのです。
 

仕事が突発的に発生するから

泥酔したお客様の対応や、クレーム処理、当日欠勤、などイレギュラーな事が起きます。特にお客様の対応などは、その店舗の責任者である店長がする傾向が強いです。

そのため、膨大な仕事量に加えて突発的に発生した仕事への対応もするため、結果的に働く時間が長くなってしまいます。
 

店舗の人件費を抑えるため

利益を追求するためには、売上を上げる事も大切ですが、コスト削減も欠かせません。今日では、「労働コスト」を突き詰めて利益に貢献する企業も少なくありません。

つまり、アルバイト・パートの方を入れる代わりに、店長が無理をしてでも働かなければならないとも解釈できます。労働基準法では、週に1日は休日を付与しなければならないと定められています。しかしながら、休日返上で働く事が求められている労働環境が残っている事も実態としてあります。

関連記事
▶︎ラーメン屋店長の年収は？コツや注意点についても詳しく解説