
【ステレオタイプの意味とは】使い方を具体例を交えてご紹介
ステレオタイプという言葉を聞いてどのようなイメージをしますか?ステレオタイプとはそこまで良い意味ではありません。この記事ではステレオタイプの使い方や具体例、そしてステレオタイプな人にならないようにするにはどうすれば良いのかをご紹介します。
「ステレオタイプ」の意味とは?
「ステレオタイプ」という言葉を耳にすると、スピーカーなどの音響装置の「ステレオ」が頭に浮かぶ人も多いと思います。
しかしその「ステレオ」の「タイプ」となると、一体どのようなタイプを意味するかイメージが難しくなるでしょう。
また、何となく意味が分かっていても、はっきりとした意味は分からない人もいると思います。
そこで、「ステレオタイプ」の意味についてまとめました。
先入観や固定概念など
ステレオタイプは、英語の「stereotype」をカタカナ読みにした単語です。
この「stereotype」はフランス語の「紋切り型の思考」「固定概念」と言う意味の言葉を、英語に書き換えた言葉になります。
そのため、「立体」を意味するスピーカーの「ステレオ」とは、全く関係がありません。
日本語で「ステレオタイプ」と言った場合も、英語やフランス語同様、「先入観」「固定概念」「典型」「月並みな考え方」と言う意味の名詞として使われます。
嫌味なニュアンスで使われることも
もしも「あなたはステレオタイプな人間ですね」と言われることが合ったら、それは喜ぶべきところではありません。
ステレオタイプという言葉は、嫌味なニュアンスで使われることが一般的だからです。
「ステレオタイプですね」とは「石頭ですね」と同じ意味として使われますが、後者は悪意が強いものの、前者のステレオタイプでは少しオブラートに包んだ印象になります。
ステレオタイプな人とは?
ステレオタイプとは先入観や固定概念と言う意味ですが、「ステレオタイプな人」と言った場合は、さらに意味に含みが出てきます。
そこで、「ステレオタイプな人」とはどのような人であるかについて、掘り下げていきましょう。
他人に流されやすい
ステレオタイプな人のベースは、固定概念に捉われている人という意味合いです。
これは、「ゆるぎない自分の考えがない人」の意味もあります。
分かりやすく説明すると、「みんながイエスと言うからイエスに違いない」と、多数派の意見に流されやすい人がいますが、それこそが、ステレオタイプな人なのです。
平凡を好む
ステレオタイプには「典型」や「月並みな考え方」という意味もあります。
そのためステレオタイプな人とは、「典型的で平凡を好む人」という意味とも取れるのです。
先進的な人から見たら、そのような人は時代遅れであるため、嫌味を込めて「ステレオタイプな人」と揶揄されてしまうのでしょう。
思い込みやすい
ステレオタイプな人は、先入観や固定概念で思考が凝り固まっている傾向にあります。
そのため仕事においても、一度の経験の経験から「このクライアントとは相性が悪い」などと思い込む傾向が強いです。
このようなタイプは、仕事のチャンスや幅を自ら狭めてしまうため、ステレオタイプであることは決して良い事ではありません。
「ステレオタイプ」の例
私たちの日常には、数多くの「ステレオタイプ」が存在しています。
「ステレオタイプ」に当てはめて人物を判断することには、ネガティブなイメージもありますが、一般の傾向を知るという事では、意味のあるものです。
そこで、血液型と人相の二つのステレオタイプに、どのようなものがあるのかを紹介していきます。
血液型によるステレオタイプの使用例
血液型のステレオタイプは、日本人ならほぼ100%の人が知っているメジャーなものです。
初対面の人に、無意味に血液型を聞きたくなるのは、ステレオタイプに当てはめてその人を簡単に判断したいためでしょう。
一般的に言われている血液型のステレオタイプは、下記の通りになります。
>A型:几帳面、まじめ、きれい好き、気配り上手、神経質
>B型:マイペース、楽天家、自由奔放、自己中心的、無神経
>O型:おおらか、愛情が深い、面倒見が良い、短絡的、センスが悪い
>AB型:繊細、クール、天才肌、変わり者、ナルシスト
人相や見た目が人々に与えるステレオタイプの例
人相や見た目も、人に先入観を与える要素ですので、いわばステレオタイプです。
実際に第一印象は、50%以上が見た目によって決まると言われているため、ステレオタイプを知ることは無意味なことではありません。
このステレオタイプの知識を上手に活かして、好印象を作り上げることも可能です。
眉毛が短い: 気が短い、怖い
目がつりあがっている: 怖い、怒りっぽい、厳しい
口角が上がっている: 優しい、明るい、活発
メガネをかけている: 真面目、誠実、仕事ができる
茶髪: だらしない、派手、真剣さが足りない、不真面目
猫背: 頼りない、内向的、自信がなさそう
ステレオタイプ思考とは?
自己啓発やビジネスの場で、「ステレオタイプ思考」という言葉が使われることがあります。
これはネガティブなニュアンスを含んだ言葉ですが、「ステレオタイプ思考」とは一体どういう意味なのでしょうか。
「ステレオタイプ思考」の意味を簡単に説明すると、先入観や固定概念だけで物事を判断してしまう考え方のことです。
先入観や固定概念が全てになるので、物事のポテンシャルを考えることができず、可能性を狭めてしまいます。
また、世の中は諸行無常であり、自分の固定観念が過去においては正しくても、今現在も正しいとは限りません。
そのため、ステレオタイプ思考だと、間違った判断を下してしまう危険性があります。
つまり、ステレオタイプ思考はビジネスにおいて、悪い結果をもたらす可能性があるため避けるべき思考なのです。
このステレオタイプ思考にならないためには、まずは疑問点を持つ習慣をつける事が大切になります。
「AだからB」ではなく、「なぜAだとBになるのか」と考える癖をつけるようにしましょう。
物事の意味を知り、自分自身の経験や考えで判断できるようになれば、仕事の成果も格段に上がります。
ステレオタイプと偏見はどう違うのか?
「ステレオタイプ」と混同されがちな言葉に、「偏見」という言葉があります。
そこで、この二つの言葉の意味の違いについて、詳しく見ていきましょう。
「A型は几帳面です」というのは、ステレオタイプであると同時に偏見でもあります。
では「A型の知人は几帳面です」となった場合は、偏見だと感じる人が多いことでしょう。
この2つの文の違いは、「A型」は不特定多数の人を指しますが、「A型の知人」の場合は、自分と面識がある特定の人物です。
A型の性格が几帳面であるのが、定説による場合はそれはステレオタイプになり、一方で自分の経験上A型が几帳面であると判断した場合には、それは偏見になります。
つまり、ステレオタイプは既存の概念によるもので、偏見の場合は主観による判断なのです。
A型の知人の場合は、主観で性格を判断しているため、偏見となりますが、そのA型の知人が几帳面だと判断する十分な根拠があれば、それは偏見にはなりません。
また、「偏見」は「ステレオタイプ」よりも、さらに嫌味や悪意が強いニュアンスがあります。
ステレオタイプは嫌味やネガティブなニュアンスがあるものの、それをオブラートに包んだ表現です。
しかし偏見となると、同じネガティブなニュアンスがあっても、ステレオタイプよりさらに悪意が強い意味合いになります。
まとめ
ステレオタイプの意味は、先入観や固定概念で、主に嫌味なニュアンスで使われます。
「ステレオタイプな人」は、思い込みやすく平凡な人であるという意味のため、そのようにならないように気をつけなければなりません。
ステレオタイプと似た言葉に偏見がありますが、偏見には主観が入っており、その上で根拠がない偏った先入観を指します。
ステレオタイプはよく使われる言葉ですので、しっかりと意味を把握しておきましょう。
職場でよく使われるビジネス用語は何ですか?
私自身、カタカナのビジネス用語に詳しくないのですが、転職先でそういった用語を使う人がとても多いです。
正直、日本語でいいのに…と思うことが多いのですが、郷に入りては郷に従えということで、必死に覚えている最中です。
こんなに毎日カタカナ用語が飛び交う弊社は特殊なのかな…と思ったりもするのですが、皆さんの会社はどうですか?
良く使われている用語があれば教えてください。
カタカナ用語が飛び交うのはかなり特殊だと思います。
業界によっては、さらに英単語が飛び交うのが日常茶飯事で、私も覚えるのが付いていくのが必死です。 それに…続きを見る
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