
【社会保険の健康保険証再発行】紛失した場合にやるべきこととは?
社会保険に加入すると、証明書である「健康保険証」をもらえます。ところが、何かの理由でこの健康保険証を紛失してしまった場合はどうすればいいのでしょうか。今回は健康保険証の再発行にかかる期間や手数料についてや再発行中に病院にいく場合どうしたら良いのかなどご紹介していきますので、是非参考にしてみてください。
社会保険の健康保険証を紛失したらすべきこと
社会保険に加入すると、証明書である「健康保険証」をもらえます。
ところが、何かの理由でこの健康保険証を紛失してしまった場合はどうすればいいのでしょうか。
社会保険証の再発行の手続きの流れとは
紛失したことは言いづらいかと思いますが、後になって健康保険書が会社に届けられると問題にもなりかねないので、紛失してしまったことはそのまま申告するのが1番です。
まずは、会社の社会保険担当部署などに「保険証を紛失してしまいました」と申し出ましょう。
あとは、会社の指示にしたがって手続きをするだけです。ちなみにこれは被保険者である本人ではなく、扶養者が保険証を紛失した場合も同様です。
健康保険被保険者証再交付申請書を提出する
勤務先の会社を通じ、健康保険組合(協会けんぽ)へ「健康保険被保険者証再交付申請書」を提出します。
すると会社の担当部署が健康保険組合(協会けんぽ)に対して、保険証の再発行の手続きをしてくれます。
再交付された健康保険証は、勤務先の会社へ届けられますので受け取りましょう。
健康保険証の再発行にかかる期間や手数料は?
健康保険証の再発行には、どのくらいの期間がかかるのでしょうか。
また、再発行手数料などはいくらくらいかかるものなのでしょうか。
保険証の再発行にかかる期間は?
健康保険証を紛失してしまった際の再発行にかかる期間は1~3週間です。
勤務先の会社から健康保険組合(協会けんぽ)へ連絡をする必要があり、作成する時間や郵送での日数がかかりますので、即日再発行というわけにはいきません。
もしこの期間の間に、紛失したとおもっていた健康保険証が見つかった場合でも、以前のものは無効となりますので、注意が必要です。
以前の保険証は勤務している会社へ返却しておくといいでしょう。
保険証の再発行にかかる手数料は?
意外かもしれませんが、健康保険証の再発行手数料は無料です。
だからといって、何度も再発行申請を簡単にしてしまえばいいというものではありませんが、再発行手数料がかからないことは有り難いことです。
保険証の再発行手続き中に病院へ行く場合は?
健康保険証の再発行手続き中に体調を崩したり、怪我をしてしまって病院に行く場合にはどうなるのでしょうか。
資格を失ってしまったわけではないものの、証明できる健康保険証がありません。このような場合の対応の流れをご紹介します。
保険証がない場合は、一旦全額、自己負担で支払う
健康保険証の再発行手続き中で健康保険証なしで診察を受ける場合は、一旦は窓口で10割負担となる全額を自費で支払うことになります。
この際の診察明細書と領収書は、後日払い戻しを受ける際に必要なものとなりますので、処分しないできちんと保管しておくようにしましょう。
ただ、かかりつけの病院で何度も診察を受けている場合などでは、事情を説明すれば、通常通りの3割の負担で済むこともあります。
ただ、健康保険証がない場合の診察は「自由診療」というかたちになり、必ずしも10割負担とは限りません。
病院によっては、10割以上の診察料を請求される場合もあります。
健康保険証の再発行手続き中で、今まで行ったことがない病院を受診する場合や、診察料に不安がある場合は、診察前に診察料の確認をしておくようにしましょう。
後日、再発行した保険証で払い戻し手続きを行う
健康保険証が再発行されたら、病院にその健康保険証を提示しに行きましょう。
3割負担で済んだ場合であっても病院には確認をしてもらう必要がありますし、10割自己負担で支払っている場合には返金をしてもらう必要があります。
先ほど保管するようにおすすめをした診察明細書と領収書も持参をして手続きを済ませましょう。
病院で払い戻しをしてもらえない場合の対処法
なかには診察料の払い戻しに対応ができない病院があります。
また、医療費の払い戻し期限を過ぎてしまっているような場合は、健康保険組合(協会けんぽ)に申請をすることになります。
この場合も、健康保険証の再発行手続きと同じく、勤務先の会社が間に入って手続きをしてくれることになりますので、まずは会社の担当部署に確認をするようにしましょう。
この際も、病院の診察明細書と領収書は必要になりますので、用意しておくようにしてください。
トラブルを避けるために届け出はしておくべき
健康保険証があれば、消費者金融などで本人確認書類として悪用される恐れがありますし、なにかのトラブルに巻き込まれてしまう可能性もないとは言い切れません。
そのようにならないために、関係機関には健康保険証を紛失したということを届けておくことをおすすめします。
届け出先は、警察署と信用情報機関の2つです。
警察署へ届け出をしておく
紛失に気づいたら、まずは警察に届けておきましょう。
警察で遺失物届(紛失届)を出しておけば、万一、健康保険証がなにかに悪用されても、その日時には健康保険証を紛失していたという証拠になります。
届け出は交番でも構いません。
信用情報機関へ申告をしておく
信用方法期間とは、銀行や消費者金融などが、カードを発行したりローンの審査をする際に、顧客の情報を確認するために利用する団体のことをいいます。
そのため、この団体に対して、健康保険証を紛失したことを伝えておけば、万一、誰かが自分の保険証を悪用して融資を受けようと試みたとしても、「保険証紛失中」という記録が残るので、不正な申し込みであることがわかります。
なお、日本の信用情報機関は、「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」と「株式会社シー・アイ・シー(CIC)」そして「日本信用情報機構」の3か所です。
すべての機関に対して紛失の届け出をしておくことをおすすめします。
まとめ
社会保険の健康保険証を紛失した場合の手続き方法や届け出先などをご紹介しました。
また、再発行手続き中の病院の診察についても詳しくお話しました。
健康保険証は大事なものなので、できるだけ紛失しないようにし、紛失したことがわかったらすぐに必要な手続きをとるようにしましょう。
早く手続きをすれば、それだけ早く新しい健康保険証も手元に届きます。
あらゆる疑問を匿名で質問できます
約90%の質問に回答が寄せられています。
あらゆる疑問を匿名で質問できます
約90%の質問に回答が寄せられています。