
小学校教師の平均年収はいくら?年齢別・職名別の月収や手当も紹介
公立の小学校教師が公務員であることは知っていても、どのくらいの収入なのかは知らない人も多いのではないでしょうか。本記事では小学校教師の年収事情を紹介し、働き方やなり方、他の教師の年収についても解説します。
小学校教師の年収や給料はどのくらい?
小学校教師の平均年収や収入の内訳、年齢別平均年収・職名別平均月収を紹介します。小学校教師になるかどうか迷っている人は、他の職業と収入を比較する際の参考にしてみましょう。
小学校教師の平均年収
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、小学校教師の平均年収は約660万円です。公立や国立の小学校だけでなく、私立の小学校で働く教師の年収も含みます。
また、国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、2023年における給与所得者の平均年収は約460万円です。小学校教師の年収は給与所得者全体の平均と比較し、約200万円高いことが分かります。
公立や国立の小学校講師は給与が業績に左右されないため、安定した収入を得ることが可能です。勤続年数に応じた昇給もあるため、長期にわたり安心して働ける職業だといえるでしょう。
参考:小学校教員 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
参考:令和5年分 民間給与実態統計調査|国税庁
小学校教師の収入の内訳
小学校教師の収入は、主に次の要素で構成されています。
- 基本給
- 教職調整額(給料月額の4%)
- ボーナス(4.6カ月分、自治体により異なる)
- 諸手当
教職調整額とは、残業手当や休日手当の代わりに支給されるものです。「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法」により規定されています。
教師の勤務は時間での管理が難しいため、残業手当や休日手当は支給されず、その代わりに原則として給料月額の4%が支給されているのです。
小学校教師の手当には、次のようなものがあります。
- 通勤手当
- 住居手当
- 単身赴任手当
- 扶養手当
- 義務教育等教員特別手当
- 教員特殊業務手当
- 地域手当
- へき地手当
- 管理職手当
- 退職手当
参考
:教員の給与制度|給与・休暇|東京都教育委員会
:教員の給与と休暇 横浜市
:公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法 第三条 | e-Gov 法令検索
小学校教師の年齢別の平均年収
厚生労働省の「job tag」によると、小学校教師の年齢別の平均年収は表の通りです。
40代になると小学校教師の平均年収を超え、50代では平均年収が900万円台となっています。実績を積んで順調に昇進していけば、高収入を狙える職業だといえるでしょう。
参考:小学校教員 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
小学校教師の職名別の平均月収
文部科学省の「学校教員統計調査」によると、小学校教師の主な職名別の平均月収は以下のようになっています。
役職が高いほど給与も高く、教員採用試験に合格していない非正規雇用の講師は給与が低い傾向です。
参考:学校教員統計調査 令和4年度 第1部 高等学校以下の学校及び専修学校,各種学校の部 教員個人調査 小学校 表番号25 給料月額別 職名別 教員構成 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
さらに、小学校教師のボーナスについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。