貿易事務の年収は実際いくら？仕事内容や将来性も徹底解説

海外との取引が増える現代において、貿易事務の需要は高まっています。年収事情を知る前に、まずは貿易事務の主な仕事内容や働き方・残業時間などの労働環境を見てみましょう。

海外との取引に伴う事務を担う仕事

貿易事務は、海外との輸出入取引に必要な書類作成や手続きを担う、専門性の高い事務職です。営業部門や通関業者と連携し、商品の輸出入に関する契約書類の作成・貨物輸送の手配などを担当します。通関に必要なインボイス・信用状・船荷証券・梱包明細書といった各種書類の作成・管理などが主な仕事です。

また、輸出入する商品が法律上どのような取り扱いになるのか、検査や許可が必要かどうかなどの確認も重要な業務です。商品や国によっては、関税の手続きや検疫・保険の手配が必要なケースもあり、正確で迅速な対応力が求められます。

Q.貿易実務の内容はどんな感じ？英語力不問の求人に応募するべきですか？
貿易実務に就職しようか迷っています。

A.少しだけ貿易業務をしたことがありますが、英語ができないときついと思います…続きを見る

場合によっては関係機関への出向も

貿易事務の主な就業先は、商社や通関業者です。そのほか、大手メーカーや百貨店など、自社で輸出入を行っている企業でも働くケースがあります。

基本的には社内での業務となりますが、関係機関とのやりとりのために、出向や外出が発生するケースもゼロではありません。とはいえ勤務形態は比較的規則的で、残業時間も少なめです。

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によれば、貿易事務が含まれる「営業・販売事務従事者」の残業時間（超過実労働時間数）は月平均9時間となっています。

ただし、勤務先によっては月末・期末・年度末に残業が増える可能性もあるため、転職するなら求人情報の念入りなチェックと面接での確認が必要です。

参考：賃金構造基本統計調査 令和６年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 1 職種（小分類）別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額（産業計） | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

Q.貿易事務って年収の割には激務って本当でしょうか？
貿易事務へ働こうと思っています。

A.貿易事務と一言で言っても、就業先が物流系(乙仲、フォワーダー等)なの…続きを見る