【ビジネス用語のオポチュニティとは】正しい意味や使い方について

ビジネスの場において、会議や上司との会話の中で自分がわからない単語があると、それだけで話の流れについていけなくなってしまう事態になってしまいます。

今回はそのような事態を防ぐために、ビジネスシーンにおいてよく使われる横文字、「オポチュニティ」について元来の言葉の意味や、ビジネスシーンにおける用途をご紹介いたします。

ぜひこれを読んで、大事な場面においてもしっかりと議論ができるビジネスパーソンになってくださいね。

オポチュニティの元来の意味

オポチュニティとは、英語で「opportunity」というスペルで表され、「機会・好機」という意味を表す単語です。

This is a good opportunity.（これは良い機会だ。）
Take an opportunity. （機会を利用する）

というような例文で表されるように、機会・チャンスといった意味でネイティブの中でもよく使われる単語の1つですね。

では、この英単語が日本におけるビジネスシーンで使われる場合にはどのような意味を持つのでしょうか。

ビジネスシーンにおけるオポチュニティ

日本でのケースを見てみると、根本の意味は変わらず「機会やチャンス、好機」といった意味を表す場合が多いようです。

しかしその中でも、「利益を得るためのチャンス」、「営業を提案できる機会」というように今後ビジネスの好転に繋がりそうなニュアンスを含めて「オポチュニティ」と表すことが多いかもしれません。

もし、取引先や上司の方が「オポチュニティがある」というような発言をした場合、それがどのような可能性に対する機会なのかをしっかりと見極めましょう。

運に左右されないオポチュニティ

このオポチュニティという言葉の意味を探っていくと、同じ英単語である「chance」と似たような意味を持つことに気づくでしょう。

このopportunityとchanceの違いは、実は「運に左右されたものかどうか」という所にあるそうです。

chanceには「偶然性を持って転がってきた機会」というニュアンスがある一方で、opportunityには「運に左右されない機会」といった意味があるのです。

これを知ると、ビジネスシーンにおいてオポチュニティという言葉が好まれる理由もわかるかもしれませんね。

ではここからは、ビジネスシーンにおける「オポチュニティ」という言葉を用いた実際の用語を解説していきます。

最初はオポチュニティコストという言葉です。

経済学上の概念であるこの用語を大学の授業などで耳にした方も多いかもしれませんが、この言葉は実際にどういう意味を表すのでしょうか。

オポチュニティコストとは

オポチュニティコストとは、ある行動を選択することによって失われる他の選択肢の中の行動のうち、最大利益をもたらすものを指します。

つまり、今自分が取っている行動が最善のものである限りオポチュニティコストは0に近づきますし、そうでない場合はオポチュニティコストを失い続けているのです。

いくつかの選択肢がある中で行動を決定する場合、このオポチュニティコストという概念は避けては通れないものとなってくるでしょう。

オポチュニティコストの具体例

ではこのオポチュニティコストをより理解するために、いくつかの具体例を挙げます。

例えば、100万円の資金があり、それを銀行に預けている場合。

もちろんその100万円が減ることはありませんが、投資に回せばより高い利回りで100万円を増額できたかもしれず、オポチュニティコストを失っていることになります。

また、より売り上げに直結するような優先度が高い仕事を後回しにして、単純作業をやっている場合にもこのオポチュニティコストを失っていると考えてよいでしょう。

リスクとオポチュニティコスト

一方で、オポチュニティコストとセットで考えなくてはならないのが、リスク管理です。

選択肢の中で最大利益をもたらす行動というものは、その分元手を失う可能性もはらんでおり、そうしたリスクも含めて行動を決定する必要があります。

オポチュニティコストとリスクを踏まえた上で、最善の行動を選択することが一番必要なことなのかもしれませんね。

次にご紹介する用語は、オポチュニティシーカーという言葉です。

起業家界隈やIT業界でもよく耳にするこの言葉の意味について、ここでしっかりと理解しておきましょう。

オポチュニティシーカーとは

オポチュニティシーカーとは、「機会」、つまりビジネスチャンスがありそうな市場や領域を探し続け、進出を狙う人たちのことを指します。

また用語が使われていく中で意味が少し変わり、このような人たちで形成されるグループや市場自体のことを指す場合もあるようです。

オポチュニティシーカーが溢れるマーケット

ではこうしたオポチュニティシーカーたちはどのような市場に多く溢れ、ビジネスチャンスを狙っているのでしょうか。

やはり現代において多くのビジネスチャンスがあり、若い方でも進出のチャンスが十分にあるのはIT業界でしょう。

特に、起業家やベンチャー企業の取締役の方などはIPOやエグジットにより多くの利益を手にしており、これからも多くのビジネスチャンスがあることは間違いないかもしれません。

オポチュニティシーカーの懸念点

しかし一方で、こうした方達はネットワークビジネスや情報商材の販売に多く乗っかっている場合もあり、しっかりと本質的な価値を生み出しているビジネスなのかを吟味することも必要です。

儲かるからといって何にでも手を出すようなビジネスマンではなく、しっかりと価値と利益を判断して自分の力でお金を生み出せるような人物でありたいですね。

最後にご紹介するのはオポチュニティアセスメントという用語です。

日頃転がっているビジネスチャンスを無駄にしないためにも、このオポチュニティアセスメントという概念と必要性をしっかりと理解しておきましょう。

オポチュニティアセスメントとは

オポチュニティアセスメントとは、市場機会を分析する作業のことで、顧客のニーズやその市場規模などをリサーチして分析することを指します。

あなたがマーケティング部に所属していたり、新しい事業や企画を起こしたりする際にはこの作業はきっと欠かせないものとなるでしょう。

オポチュニティアセスメントを行うフェーズ

では実際にこのオポチュニティアセスメントを行うフェーズというものは、ビジネスにおいてどのフェーズになるのでしょうか。

やはり、一番多いのは投資や実際の開発を行う前、つまりマーケティング・顧客リサーチの部分でしょう。

ビジネスチャンス、機会をしっかりと把握しておくことで無駄な投資をすることを防ぎ、利益を回収できるビジネスを考案することができるのです。

オポチュニティアセスメントが必要な理由

このオポチュニティアセスメントを無視できない理由の1つとしては、市場規模や顧客の金銭的余裕を事前に知れるということがあります。

いかに顧客に使われそうな商品や企画であっても、それがビジネスとして成り立たない場合はそのアイデアに投資をすることはできません。

そうしたリスクを未然に防ぐために、オポチュニティアセスメントは欠かせないのです。

以上が、オポチュニティに関する意味やビジネス用語のご紹介となります。

これで、ビジネスの場においてあなたもしっかりと言葉の意味を理解して、深い議論ができるはずです。

ぜひ、オポチュニティを自ら作り出し活かせるようなビジネスパーソンとなってくださいね。

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