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文系から研究職への就職はどれくらい難しい?狙い目の職業は?

文系職に就いてしまったけれど、本当は研究職になる夢を捨てられない。でも転職のハードルは高そう、といった悩みを抱えている方に向けて、実際研究職への転職は難しいのか、どんな職業を狙えばいいのかを解説していきます。

文系から研究職への転職はほぼ不可能

言い切ってしまうと、文系職に就いてから研究職へと転職することはほとんど不可能です。

いかに文系職から研究職へと転職することが難しいか、以下の2つのパターンに分けて解説していきます。

  • 文系職から文系研究者への転職

  • 文系職から理系研究者への転職

しかしいくら全体的に難易度が高いとはいえども、中には十分狙うことができる職業もあります。

最後には研究職の中でもどの職業、どうして狙い目なのかを解説していきます。

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ケース1:文系研究職への転職

文系研究者も、さらに3つのタイプに分けることができます。

  • 大学教員
  • 民間企業
  • 研究者

文系も理系と同じように研究職を種類分けできることが分かります。

タイプ① 大学教員

理系の大学教員と同じように大学で文系科目を教えつつ、授業のかたわらに自分の専門分野の研究を行います。

教授まで昇進することができれば年収1000万円超も目指せる職業ですが、大学教員になるためには博士号を取得してポストドクターを勤め、助教→准教授→教授と昇進していく必要があります。

そもそもの博士号を取得するためには大学院で5年程研究する必要があり、すでに就職している状態からこの道に進むのは絶望的です。


タイプ② 民間企業

民間企業にも文系の研究職は存在します。

シンクタンクと呼ばれる、調査・研究とコンサルティングを同時に行う職業です。

しかしシンクタンクは待遇や給与が良く、新卒の中でも苛烈な競争があり、院卒が優先されやすい状況です。

その競争を掻い潜って転職者が就職するのは本人に高いスキルと知識水準がない限り不可能です。


タイプ③ 研究者

あまり知られていませんが、国内には文系科目での研究を行なっている研究所も存在します。

例えば歴史的文化財の保全やその技術の研究を行なっている国立文化財機構、教育に関連した政策を研究している国立教育政策研究所、経済学や統計学などの観点から調査・研究を行う財務総合政策研究所などが挙げられます。

しかしそれらでほとんどで、理系の研究所に比べて数が圧倒的に少ない状況です。

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ケース2:理系研究職への転職

理系研究職も前項の文系研究職のように3つの種類に分けることができますが、大学教員と研究者に関しては理系の就職者ですら難関なので、狙うことができるとしたら民間企業の研究職です。

民間企業でも、もちろん専門知識を有している理系が優先して採用されることは当然なのですが、民間企業であれば研究職ではない職に就き、その後に徐々にスキルアップして研究職へ異動を狙うことができます。

しかし他の部署から研究職への異動というのはほとんど起こるものではないので、こちらも現実味の薄いルートです。

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文系から転職するなら「学芸員」が狙い目

実は文系研究職には4つめのタイプがあります。

それは公務員です。


タイプ④ 公務員

文系、公務員、研究職という条件から具体的な職業名が浮かばない人が多いと思います。

これらの条件に合致する職業は学芸員くらいしか存在しないからです。

学芸員とは博物館や水族館、科学館、美術館などで資料の保管や保全などをしつつ調査や研究を行なっている職業で、国家資格を取得することで就職することができます。

この国家資格の認定試験には受験資格がありますが

  1. 学士の学位を有する者
  2. 大学に二年以上在学して六十二単位以上を修得した者で二年以上学芸員補の職にあった者
  3. 教育職員の普通免許状を有し、二年以上教育職員の職にあった者
  4. 四年以上学芸員補の職にあった者
  5. その他文部科学大臣が前各号に掲げる者と同等以上の資格を有すると認めた者

となっているので、大学を卒業していれば誰でも受験することができます。

一年に一度しかない試験ではありますが、合格率は76.6%(平成30年度)と決して低くはなく、資格の取得を狙いやすい試験です。

しかし学芸員は待遇・給与に関してはあまり良いとは言えないようです。

年収は250〜400万円で日本のサラリーマンの平均年収420万円と比べると低く、残業や時間外労働は当たり前、交通費が出ればまだ良い方、などやりがい搾取に近い形になってしまっています。

ただ、貴重な資料に囲まれて調査・研究を行うことができるのはどんな研究職にも負けない強みの一つでしょう。

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まとめ

以上が文系から研究職へ転職するのが難しい理由でした。

また同時に紹介いたしました学芸員の職業はいかがでしたでしょうか。

転職を考える際にはぜひ参考にしてください。

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