
品質管理・品質保証におすすめの資格一覧|資格取得のメリットも解説
品質管理・品質保証の仕事にはどんな資格が役に立つのでしょうか?実は品質保証には特定の資格がありませんが、品質管理の仕事に役立つ品質管理検定は品質保証の仕事にもおすすめできます。今回は品質管理・品質保証におすすめの資格を7つご紹介します。また、品質管理・品質保証が資格を取得するメリットについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
品質管理・品質保証の仕事で役立つ資格とは
まず、品質管理や品質保証の仕事で役立つ資格とは何かについてと、どういった資格があると有利なのかをご紹介したいと思います。
品質保証には特定の資格はない
品質保証の仕事をおこなうにあたって、特定の資格は特にありません。
品質管理には品質管理検定という資格があります。
品質保証も品質管理の資格があると有利
品質保証の仕事をしている人も、品質管理の資格品質管理検定を受けることをおすすめします。
大きな企業では品質保証と品質管理と分かれている場合がありますが、中小企業の場合は両方の業務を行うことがあります。
また、品質保証の仕事をしていても品質管理の仕事も任されることがあります。
そのため品質管理検定の資格を持っていることで、品質管理の知識を活かすことができます。
このことから、品質保証の仕事を目指している人も品質管理検定の資格を取得することで有利になります。
品質管理・品質保証におすすめの7つの資格
さきほど、品質保証の仕事をしたい人にも品質管理の資格である品質管理検定の取得をおすすめしました。
他におすすめの資格はあるのか気になっている方もいると思います。
次に、品質管理や品質保証の仕事をしたい方におすすめの7つの資格をご紹介したいと思います。
1.品質管理検定 3級
資格名 | 品質管理検定(QC検定) |
試験内容 | 3級の場合 「品質管理の実践」 「品質管理の手法」 |
試験実施日 | 年2回 9月・3月 |
合格率 | 3級合格率 49.71%(2019年9月) |
受験料 | 4級/ 3,080円 3級/ 4,110円 2級/ 5,140円 1級/ 8,220円 |
合格に必要な勉強時間 | 知識0の場合、20〜30時間 ある程度知識がある場合、5〜10時間 |
おすすめ度 | ★★★★★ |
品質管理検定(QC検定)とは、品質管理の知識がどれくらいあるのかを筆記試験で測るテストです。
4段階の階級があり、数字が小さくなるにつれて難しくなります。
この品質管理検定(QC検定)の中で3級を取得するのが、品質管理や品質保証を仕事したい人にはひとつの目安になります。
3級の合格率は約50%で2人に1人は合格できるということになりますので、比較的取得しやすい資格のためおすすめです。
※参考:QC検定 日本規格協会グループ
2.ソフトウェア品質技術者資格認定制度(JCSQE)
資格名 | ソフトウェア品質技術者資格認定制度 |
試験内容 |
初級ソフトウェア品質技術者資格試験シラバス 中級ソフトウェア品質技術者資格試験シラバス |
試験日 | 初級 年2回(6月・11月) 中級 年1回(11月) |
合格率 | 初級 49.7% 中級 10.0%(2018年11月) |
合格に必要な勉強時間 | 初級 50時間 中級 140時間 |
受験料(税込) | 初級 10800円 中級 16200円 |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
ソフトウェア品質技術者資格認定制度とは、すべてのソフトウェア技術者に品質技術を身につけて実践することにより、ソフトウェア品質の向上を実現することが目的の試験です。
階級は初級、中級、上級の3つがありますが、上級の試験はまだ受けることができません。
上級試験は今後新設予定となります。
試験内容は「ソフトウェア品質 知識体系ガイド SQuBOK Guide」から出題されますが、詳しい出題範囲は、JCSQEのホームページにシラバスが公開されているため、目を通しておきましょう。
初級の合格率は20%台〜50%台と年によってばらつきがあり、中級は10%と難関になっているため、どちらもしっかりと試験対策を行いましょう。
※参考:ソフトウェア品質技術者資格認定(JCSQE)
3.JSTQBテスト技術者資格認定
資格名 | JSTQB技術者資格認定 |
試験内容 |
テスト技術者資格制度 Advanced Level シラバス テスト技術者資格制度 Foundation Level シラバス |
試験実施日 | 年1回(8月) |
合格率 | Foundation 62.9% Advanced 16.12%(2019年) |
合格に必要な勉強時間 | 80時間 |
受験料(税込) | Foundation level/Advanced level ともに21600円 |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
JSTQB技術者資格認定とは、JSTQB(日本におけるソフトウェアテスト技術者資格の運営組織)が運営している認定資格のことです。
試験内容はシラバスをもとに出題されます。
合格率がFoundation levelで62%なのでこちらも比較的取りやすい資格なのでおすすめです。
ソフトウェア関係の品質保証や品質管理の仕事を目指す方に取得をおすすめします。
※参考:JSTQB 認定テスト技術者資格
4.QCサークル指導士資格認定制度
資格名 | QCサークル指導士資格認定制度 |
試験内容 | 6日間のセミナーの最終日に試験実施 セミナーカリキュラム |
実施日 | こちらを参照 |
合格に必要な勉強時間 | 6日間 実務経験など2年から3年以上 |
受験料 参加費(税抜) | 132500円 |
おすすめ度 | ★★☆☆☆ |
QCサークル指導士資格認定制度はQCサークル活動の普及と発展のためにできた制度です。
これから新しく資格認定を取得する場合、まず日本科学技術連盟のQCサークル推進者コース(認定試験含む)を受講しなければなりません。
合格したあと登録申請を行いますが、登録申請にはQCサークル実務経験や企業内でQCサークルの推進と、指導に関わった実務経験が3年以上、またはQCサークル本部、支部、地区で幹事等の経験が2年以上が必要になります。
そのため、これから品質保証や品質管理の仕事をする方は品質保証や品質管理の仕事を経験したのち、挑戦するのをおすすめします。
※参考:QCサークル指導士資格認定制度 日本科学技術連盟
5.CQE、CSQE資格認定制度 更新手続き
資格名 | CQE CSQE資格認定制度 更新手続き |
試験内容 | CQE(品質技術管理) CSQE(ソフトウェア技術管理士 ※現在英語版の試験のみ |
受験料 更新料(税抜) | 一般 24000円 / ASQ会員 19000円 |
おすすめ度 | ★☆☆☆☆ |
CQE・CSQE資格認定制度とは、アメリカ品質協会(ASQ)のうち、CQE(品質技術管理)、CSQE(ソフトウェア技術管理士)の資格ですが、現在は日本語版の資格試験を行なっておりません。
受験者が減ったことが原因です。
しかし以前資格を取得した方は3年ごとに更新が必要になります。
更新手続きはアメリカ品質協会に申請する方法以外に、日本語で日本科学技術連盟経由にて申請することが可能です。
資格有効期限の前後3ヶ月間が更新期間になります。
また、提出書類を更新期間内に必ず、日科技連宛に必着で郵送する必要があります。
CQE・CSQE資格を英語版のみですが、日本で試験を受けることができます。
6.信頼性技術者資格認定制度(JCRE)
資格名 | 信頼性技術者資格認定制度(JCRE) |
試験内容 | 初級は基礎的な信頼性工学の知識レベル 中級・上級はレポートまたは論文による書類審査と面接審査 |
試験実施日 | 「信頼性セミナー基礎コース」終了後に実施 |
合格に必要な勉強時間 | 80時間 |
受験料 (税抜) | 初級 12000円 中級 20000円 上級 20000円 |
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
信頼性技術者資格認定制度とは、日本科学技術連盟が信頼性工学の普及と発展を通して、信頼性・品質保証業務をする技術者の問題解決能力の向上をはかるための資格認定制度です。
階級は、初級、中級、上級の3つがあります。
※参考:信頼性技術者資格認定制度 日本科学技術連盟
7.マネジメントシステム監査員検定
資格名 | マネジメントシステム監査員検定 |
試験内容 | 中級:ISO 19011:2018 「規格の理解」と「監査の基本」を身につける 上級:規格と監査については理解している前提で 「有効性監査の実施」の為の手法を身に付ける |
合格に必要な勉強時間 | 80時間程度(経験者) |
受験料 (税抜) | 中級 10500円 上級 12600円 |
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
マネジメントシステム監査検定とは、マネジメントシステムの有効性を高めるために重要な監査員の力量向上と力量を把握するために取得する資格です。
資格レベルは中級と上級の2つがあります。
これから品質保証や品質管理を目指す方たちが、最初から取得するのではなく、ステップアップやスキルアップのために取得することをおすすめします。
また、品質(ISO19011)としての基礎的理解、自分の理解度を示すためにもおすすめします。
※参考:マネジメントシステム監査員検定
品質管理・品質保証が資格を取得するメリット
最後に今回ご紹介した資格を取得するメリットをお伝えしようと思います。
さきほど、7つの資格をおすすめいたしましたが、品質保証や品質管理の仕事をこれから始めたい方は品質管理検定の取得をすると、就職や転職で自己PRすることで採用に有利になります。
また品質保証や品質管理の仕事をしている方であれば、ご紹介した資格を取得することで、あなた自身の成長やスキルアップにつながるメリットがあります。
まとめ
品質管理・品質保証に役立つおすすめの資格はあるのかについて詳しくご紹介しました。
まとめると
- 品質管理だけでなく、品質保証も品質管理検定の取得がおすすめ
- 仕事をしながら自分のスキルアップのために資格を取得する
となります。
今回のおすすめした7つの資格についてお役に立てれば幸いです。
あらゆる疑問を匿名で質問できます
約90%の質問に回答が寄せられています。
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