
職業訓練指導員の年収・ボーナスや仕事内容について解説
職業訓練指導員は、求職者や転職希望者に対して、専門的な知識や技術を指導する職業です。公的機関や民間の職業訓練校で活躍しており、生徒の実践的なスキルの習得をサポートします。この機会に仕事内容や年収、仕事の魅力ややりがいなどを知っておきましょう。
職業訓練指導員の仕事とは?
職業訓練指導員は、就職やスキルアップを目指す人々に対して専門的な技術や知識の指導を行い、地域社会や産業界の人材育成に貢献する仕事です。
技能や知識の指導だけでなく、生徒の就職支援や施設の運営など、幅広い業務を担当します。
具体的な仕事内容や働き方について、基本的なところを理解しておきましょう。
職業訓練指導員の仕事内容
職業訓練指導員の主な仕事は、主に公共職業能力開発施設での訓練指導です。
具体的には実施計画の作成・実施をはじめ、教材の準備・生徒の生活指導・就職支援・クラスの運営などを担います。
また、生徒の募集や入校の選考・訓練機器の整備・就職先の開拓なども、重要な仕事です。
単に生徒求職者に知識やスキルを伝えるだけでなく、それぞれの状況に合わせたプログラムを設計し、実践的な指導を通じて就業に結び付けるのが役割です。
また、就職活動に必要な情報提供やキャリア相談も実施し、求職者が自立して次のステップに進めるようにサポートします。
職業訓練指導員の年齢や働き方
職業訓練指導員は幅広い年齢層の人が活躍していますが、平均年齢は45歳程度です。
学歴は大卒が最も多く、次いで高卒・専門学校卒となっています。民間企業での実務経験を生かし、社会人経験者採用で指導員になるケースも多くあります。
また指導員としての働き方は、各都道府県の職業能力開発施設や民間の認定職業訓練施設など、勤務先によって異なります。
公務員として働く場合は、平日の日中に授業や実習指導をしますが、民間の場合は契約社員や業務委託の形態もあり、夜間や週末に講座を担当することも珍しくありません。
※出典:職業訓練指導員 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト【日本版O-NET】)
職業指導員の違い
職業訓練指導員と混同されることがある職業として、「職業指導員」があります。
職業指導員は、主に就職支援を専門とする職業で、キャリアカウンセリングや、求職者の適性診断・職業紹介をする仕事です。
例えば、職業指導員は履歴書の書き方や面接対策を指導し、求職者の適性を見極めて適切な職種を提案するのが主な役割です。
一方、職業訓練指導員は実践的な訓練を通じて、求職者が手に職をつけるプロセスを支える仕事であり、より専門性の高い知識や経験が求められます。
また、職業訓練指導員は公共職業能力開発施設や民間の職業訓練校での勤務が中心であるのに対し、職業指導員はハローワーク、人材紹介会社、民間企業などで活動するなど、働く場所にも違いがあります。