
【ITパスポートの試験内容】試験時間や問題についてご紹介します
ITパスポートの試験内容は、どのような試験内容なのでしょうか。これから勉強するにあたり、ITパスポートに出題される問題の傾向を知っておくことも、試験対策としては大事なポイントです。ITパスポートの問題について、確認していきましょう。今回はITパスポートの試験内容についてご紹介します。これから受験を考えている方などは、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?
ITパスポートとは
IT系国家試験の登竜門的存在の「ITパスポート」。
これからIT系への就職や転職を考えている人に大変人気の国家試験です。今回は、こちらのITパスポートについて様々な角度から、ご紹介していきたいと思います。
ITパスポートの正式名称は?
ITパスポートの正式名称は「ITパスポート試験」です。
経済産業省が推奨している略名は「iパス(アイ・パス)」で、英名は「Information Technology Passport Examination」になります。
ITパスポートの申し込み方法
ITパスポートの試験申込み方法は、インターネットで行います。
ITパスポート試験公式サイトより、まずは利用者登録を行い、利用者IDが発行された後に試験申し込みを行います。
ITパスポートの試験日は年に何回?
国家試験と言えば年に1~2回しか実施されないイメージがありますが、ITパスポートは月に1~3回ほど実施されます。(試験回数は会場により異なります。)
全国の都道府県に試験実施会場があり、試験日も先にご紹介した公式サイトで確認することができます。
ITパスポートの試験時間とは
続いては、実際にITパスポート試験内容に関する点について、見ていきましょう。試験時間や概要など、事前情報をチェックしてから本番は落ち着いて挑みたいものです。
ITパスポートの受験要領を見る
まずは、ITパスポート試験の申込から結果発表までの簡単な流れをご紹介します。
- 公式サイトで利用者登録を行い、利用者IDを取得する
- 利用者IDを使い、希望試験会場・試験日を選び申し込む
- 受験手数料の支払い
- 確認表をダウンロード
- 試験会場にて試験を受ける(ダウンロードした確認表と本人確認書類の提示を忘れずに)
- 試験の約1か月後、合格者発表
- 試験の約2ヶ月後、合格証書が送付されてくる
以上が、ITパスポート試験の概要となります。
ITパスポートの試験時間は長い?
試験時間は120分です。時間帯は午前・午後・夕方の中で、ご自身の希望時間帯を選択することができます。
ITパスポートの問題数は100問ですので、100問に対して120分という試験時間は、個人差もありますが妥当ではないでしょうか。
ITパスポートの分野別試験時間の参考
ITパスポートは3つの分野に分かれており、出題される問題数も決まっています。ストラテジ系が32問、マネジメント系が18問、テクノロジ系が42問です。
この傾向から、テクノロジ系4(60分):ストラテジ系3(36分):マネジメント系2(24分)の割合で時間配分をし、更には見直し時間として1割(12分)を割当てみてはいかがでしょうか。
この各分野の問題数と、ご自身が得意とする分野をそれぞれ考慮した上で、配分を想定してい頂くことをおすすめします。
ITパスポートの問題とは
ITパスポートに頻出問題はあるのか?
各分野別に、よく出題傾向にある問題(頻出問題)というのはあるようです。テクノロジ系の場合は「表計算ソフトの計算式」「関係データーベース」「暗号化」が。
ストラテジ系は「知的財産権に関する内容」「不正競争防止法」「不正アクセス禁止法」「DPD」「システムソリューション」に関する問題が。
マネジメント系については「アローダイヤグラム」「サービスサポートの管理機能」「内部統制」「サービスレベル契約(SLA)」「プロジェクトマネージャの役割」について。
上記のような内容が、頻出問題として出題される傾向にあるようです。
ITパスポートの問題は同じ?
ITパスポートの問題は、同じ日に試験を受けた人同士でも違う問題が出題されているようです。これはCBT方式を採用したことによる特徴の1っでもあります。
CBT方式とは、ITパスポート試験から国家試験でも導入を実施した試験方法で、コンピューターを用いて行われる試験です。
この方式を用いたことにより、問題傾向は同じものでも、実施に出題される問題内容は異なる問題が出題されています。
ITパスポートの問題内容の変更点
2019年4月に実施される試験から、出題範囲にAI・ビッグデータ・IoTが追加されます。もしこれからテキストなどを購入される方は、シラバス4.0を適用したものを選ぶようにした方が良いでしょう。
ITパスポートの平均点とは
続いては、ITパスポートの評価点ならびに平均点について、ご紹介します。
ITパスポート試験の合格を目指すためにも、標準とする点数をしっかりと見据えた上で勉強を進めて頂きたいと思います。
ITパスポートの評価点とは
ITパスポートの試験はIRT方式という採点方式が用いられており、このIRT方式は、問題毎で点数が異なります。
一般的には、基本的な問題は評価点が高く、新しい用語などの問題は評価点が低いとされています。そしてITパスポートでは、この問題毎の評価点は公表されていません。
ですので、何問以上正解だったから合格というわけでありません。ITパスポート試験の合格は、総合評価点600点以上が合格とされています。
ITパスポートの社会人平均点
続いて、気になる受験者の取得平均点を見ていきましょう。具体的な平均点を確認することはできませんでしたが、取得点数の割合を知ることはできました。
平成29年度受験者の内容となりますが、社会人の全体受験者数は41,778人です。
ここから、600~649点が一番多く7,694人(約18%)、次いで650~699点が6,172人(約14.8%)、550~599点が6,054人(約14.5%)となっていました。
この結果から、社会人の方が評価合格点以上を獲得している割合が多いことがわかります。
ITパスポートの学生平均点
続いて学生です。同じく平成29年度受験者からですが、受験者数は33,565人でした。
その中で600~650点の位置にいる人数が一番多く、5,607人(学生内の約16.7%)。次いで550~599点に5105人(約15.2%)、500~549点の4,958人(約14.8%)という割合でした。
学生は大学生や高校生だけではなく、中学生なども含まれています。ちなみに、最年少合格者は9歳の小学生ということでした。
ITパスポートのテキストとは
最後に、勉強する際に大切なテキスト選びについても、ご紹介していきましょう。
無料・有料、色々なテキストが今は出回っていますが、効率よく勉強を進めていくためにも、自分にあったテキストを選んでいきたいものです。
ITパスポートの無料テキストの利用方法
最近は、インターネットを使えば様々な情報を手にすることができます。ITパスポートの試験問題に関しても、同様です。
あらゆる試験対策で、過去の問題を何度も解くという方法がありますが、ITパスポート試験でも同様です。何度も過去問を解くことで、基本的な対策と傾向をみることができます。
ITパスポート試験公式サイトに、平成21年度春期以降の試験問題と回答が無料で掲載されています。(平成31年3月現在)
このような無料で活用できるものも上手に使って、合格を目指しましょう。
ITパスポート試験ドットコムとは?
ITパスポート試験ドットコムとは、過去のITパスポート試験問題(1800問題)の中から、ランダムに出題してくれるWebサービスです。
過去に全問正解した人でも、再度実施するとまた違う問題が出題されますので、何度もチャレンジして本番の模擬テストのように活用していくのもよいでしょう。
ITパスポートの有料テキストの利用方法
ITパスポートの試験問題集なども数多く発売されています。これからテキストを購入する人は、シラバス4.0対応のものをおすすめします。
また、ITに今まで携わったことが無い人などは、マンガやイラストを用いて分かりやすく説明しているテキストもありますので、その様なものから導入して頂くと良いのではないでしょうか。
ITパスポートを取得していると転職活動を有利に進めれますか
ITパスポートを取得していると転職活動を有利に進めることは出来るのでしょうか。
現在、It業界への転職を希望していて、ITパスポート等の資格があれば転職に有利になるということを聞き、資格取得に向けて勉強をしています。
IT業界未経験からの転職を希望しているということなので、資格等があると説得力が増すのではないかと考えています。
聞きたいのはITパスポートは取得しているとどれほど転職に影響を与えるのかということと、その他に取得していると有利に進めることができる資格はないのか。ということです。
回答お願いします。
そのとおりですね、itパスポートは…続きを見る
最後に
いかがでしたでしょうか?
ITパスポートの試験の流れや概要、およびテキストに関すること等をまとめ、ご紹介しました。
ITパスポートは年々受験者数も増え、また合格比率も毎年約50%と高い合格率を誇る、国家試験としては比較的チャレンジしやすい試験として人気を集めています。
興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
あらゆる疑問を匿名で質問できます
約90%の質問に回答が寄せられています。
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