【ホワイト企業の特徴とは】話題のビジネス用語を具体例付きで解説

「ホワイト企業」は、よく耳にしますが、どのような特徴のある企業なのでしょうか。ホワイト企業の定義について解説します。
 

ホワイト企業とは？

ホワイト企業とは、福利厚生が充実しており、離職率も低く、働く環境が整っていることから、世間より高い評価を受けている企業のことをいいます。つまり、ホワイト企業とは、労働者が働きやすいと感じることができる会社です。
 

ホワイト企業の5つの特徴

ホワイト企業の特徴は、以下の５つだと言われています。

1. 離職率が低い
2. 福利厚生が充実している
3. 残業時間が少ない
4. 社員の年齢層にばらつきがない
5. 独自の評価制度が決まっている

1．離職率が低い
離職率が低い会社は、それだけ社員の勤続年数が長く、働きやすい職場だといえます。離職率は一般には公開されていませんが、就職四季報の「新卒入社3年後離職率」に載っています。

2．福利厚生が充実している
福利厚生には、健康保険や雇用保険などの法律で加入が定められているもの以外にも、住宅手当や社員食堂、育児支援といった独自の福利厚生が用意されている企業があります。

3．残業時間が少ない
ホワイト企業の場合、ノー残業デーがあるなど、定時に仕事を終えられるような取り組みがされていることが多いです。

4．社員の年齢層にばらつきがない
ホワイト企業は社員のことをとても大切にします。また、社員も働きやすい職場であれば転職や退職を考えることには至りません。そのため、主に20代から50代までの社員が偏りなく在籍しているのです。

5．独自の評価制度が決まっている
職場で自分の頑張りが正当に評価されない場合、やる気がなくなったり、転職をしたいと考えたりするようになります。そうすれば離職率も高まり、社員の年齢層も偏ります。

一方、ホワイト企業の場合は、評価制度に明確な基準が設けられているため、納得した評価を受けることができます。
 

ホワイト企業を見分けるには

ホワイト企業には、5つの基準が存在しています。つまり、以下のような基準がある会社は、ホワイト企業だといえるのです。

1. お金に細かい
2. 不正に対して徹底している
3. 勤続年数が長い
4. 給料が高い
5. パワハラやモラハラがない

1．お金に細かい
労働組合が存在して、求人票には1円単位までの給料の記載がなされています。また、前年度のボーナス、給料などの額も記載しているほどオープンな企業は、ホワイト企業の可能性が高いです。

2．不正に対して徹底している
社内に不正がないことも、ホワイト企業の基準です。なかには、職場にタイムカードを2か所設置して、タイムカードの時間にズレがあれば、サービス残業をしていることが分かる仕組みを作り出しているところもあります。とにかく不正を防止することに徹底しているのです。

3．勤続年数が長い
社員食堂が無料、社員旅行は会社がもってくれるなど、社内環境がとてもいいので、社員は辞めようとしません。つまり、社員が働きやすいと感じるので、勤続年数が長くい傾向があるのです。

4．給料が高い
ブラック企業でも激務であるがゆえに給料が高いところもあります。ホワイト企業は効率よく仕事が回るので、激務でなくとも給料が高いのです。

5．パワハラやモラハラがない
上司または先輩社員からいろいろと叱責され、理不尽な命令をされるなどのパワハラや、人間関係を孤立させるようなモラハラは社内ではあってはならないことです。

ホワイト企業には、「社内通報システム」を導入するなどし、社員一人一人を守ろうとする意思があります。

以上、このような5つの基準を満たしている会社は、ホワイト企業だと言うことができます。

ホワイト企業かどうか、面接時に簡単に判断する方法はあります。
 

ホワイト企業を面接での見分け方

ホワイト企業かどうかは、面接を受ける前でも分かる事があります。連絡があると言われた日時に連絡がなかったり、届いた書類が誤字だらけだったりするような場合は、ブラック企業である可能性が高いです。

ホワイト企業であれば、約束の期日にはきちんと連絡があり、もちろん書類に不備などはありません。
 

ホワイト企業の面接の特徴

ブラック企業の場合は、企業のことを優先して話が進むことが多いです。

転職希望者のこれまでの頑張りや努力、人格などを重視するのではなく、ただストレス耐性があるかどうかを判断するような質問を投げかけられることもあります。
 

ホワイト企業で圧迫面接はあるの？

ホワイト企業での面接に圧迫面接はほとんどありません。落ち着いてゆったりとした気持ちで面接を受けることができ、転職希望者の話にもきちんと耳を傾けてもらえます。

いい企業や会社とは、どのような特徴があるのでしょうか。いくつか特徴をあげてみましょう。
 

社員にとって良い会社とは？

社員全体のモチベーションが高い環境が整っています。だからといって、ガツガツと仕事ばかりをしている社員が多いのかというとそうではなく、各々が自分の役割をただこなしているといいう雰囲気です。

周りの人のモチベーションが低いと辛いと感じる人には、とても良い環境なのではないでしょうか。

人間関係の良い会社の特徴

待遇がいい会社では、社内の研修やセミナーが頻繁に行われています。そしてそれらの行事は会社から強制させるのではなく、参加は自由です。ただ、こういった会社ほど自分で学ぼうとする社員は多く、出席者も多くなります。

周りが積極的に知識を得よう、レベルアップしようという環境であり、無理強いもされません。
 

待遇がいい会社ランキング

待遇がいい会社は福利厚生も充実しています。3年に1度、1週間のリフレッシュ休暇がある、住宅が完備されており住居費用がかからないなど、従業員にとってうれしい待遇がいくつも用意されているのです。

社員のことを第一に考えてくれている証拠ともいえます。

ホワイト企業認定とは、労働者の働き方などが多様化するなかで、生き生きと働くことができる企業を増やすために生まれた認定制度です。一般財団法人日本次世代企業普及機構（JWS）が主催し、運営しています。
 

ホワイト企業認定のメリット

ホワイト企業の認定を受けることができれば、それだけ企業のイメージが良くなり、人材確保も容易になります。

そして社員のことを考えた取り組みを続ければ、人材定着率も向上し、やがて生産性もアップします。
 

ホワイト企業認定基準や項目

ホワイト企業として認定できるかどうかは、次の認定指標が基準となっています。
法令順守、生産性、ワーク・ライフ・バランス、柔軟な働き方、人材育成、D＆Iです。

では最後に、ホワイト企業あるあるをご紹介しましょう。

ホワイト企業は都市伝説？

定時の時刻を1時間も過ぎると、オフィスに誰も人がいないという状況が日常茶飯事です。それでも残っていると、「どうしたの？」と声を掛けられます。
 

ホワイト企業のエピソード

1ヵ月の平均残業は、社員全体で5～10時間です。上司を含めても、この時間内でおさまります。
 

ホワイト企業はつまらない？

フレックスタイム制のような仕組みを導入している会社では、朝早く出社すればお昼過ぎには帰宅できるような仕組みが出来上がっています。

ブラック企業、ホワイト企業という言葉は耳にしますが、ホワイト企業って具体的にどういう会社のことを指すのか、お分かりいただけたのではないでしょうか。社員のことを第一に考えてくれる企業だからこそ、社員も会社のために頑張ろうと思えます。

ホワイト企業に転職できるよう、ホワイト企業の特徴をしっかりと押さえておきましょう。