
3分で読める!航空会社の総合職の仕事内容【ANAとJALを比較】
今回は航空会社の総合職の仕事内容について紹介します。総合職は、パイロットや客室乗務員のような専門的な職種とは対照的に、専門分野に限定せず、広くより深い知識をもって現場で働く職員を支えています。航空会社の総合職の具体的な仕事内容などについて詳しく見ていきましょう。
航空会社の総合職について解説
各航空会社の総合職は、主に新卒者を対象として採用していましたが、近年では大手航空会社をはじめとして、既卒者の採用も積極的になってきました。
航空会社の総合職は「事務職」と「技術職」の2つに分けられます。現場で働くパイロット・客室乗務員・グランドスタッフ・グランドハンドリング・ライン整備とドック整備等の専門職を支えるスタッフとして活躍しています。
航空会社では分野を限定しない経験と、幅広くより深い知識を身に付けた後、将来的には経営を担う人材としても期待されています。
昨今、航空業界のグローバル化が進む中で、仕事の高度化が求められるようになりました。
まさに今、高度化に遅れることなく企業の成長を支え続けているのは、総合職の力であると言っても過言ではありません。
今後も航空会社にとって益々期待される総合職は、企業を動かす原動力となるでしょう。
JobQに寄せられた航空業界に関するQ&A
航空業界の総合職に関するQAや、就職の際の難易度に関するQ&Aをご紹介しますので、ご参考ください。
航空業界の事務系総合職は、激務でしょうか?
航空業界の事務系総合職は、激務でしょうか?
部署により…続きを見る
Fランク大学に在学している理系学生です。将来的には大手企業の航空整備士として働きたいと考えています。
ただ募集要項などを拝見すると、募集人数がかなり少数でした。
Fランク大学などから就職を志願して内定がいただけるという事例はあるのでしょうか?
有名大学出身の理系の方でないと就職はやはり至難のわざですか?また、大学以外のルートで航空整備士として就職するにはどのような方法があるのでしょうか?
大手航空会社の難易度は...続きを見る
航空会社の事務職の仕事内容
航空会社の総合職の事務職は、まず現場の各部門へ配属され、航空業界について知識と経験を積み重ねます。
航空業界での配属先と仕事内容
配属される部門としては、
-
運航管理部門
(飛行実施計画の策定など、航空機の安全運航を地上から支える業務) -
グランドスタッフ部門
(搭乗手続きなど、空港における地上業務全般) -
貨物部門
(貨物の受託と引き渡しなど、貨物業務全般) -
グランドハンドリング部門
(地上滑走中の航空機の誘導、燃料補給、手荷物の搭載などの地上支援業務全般) -
営業部門
(旅行商品の販売など、法人企業や旅行代理店への営業全般)
上記の5つが挙げられます。常にお客様と向き合う毎日のオペレーションの中で、数年かけて航空業界の専門知識の習得と多くの経験を積み重ねていきます。
全ての部門の経験を積む訳ではありませんが、配属された部門以外の部門については、業務研修などで業務の概要を学びます。
現場で十分なキャリアを積んだ後に、各スタッフ部門へ配属されることが一般的です。
ちなみに、ANAの場合は、マネジメントサイドに徐々に移っていくようです。国際線のある航空会社であれば、海外赴任などのキャリアプランもあるでしょう。
Q.全日空で働くビジネス職の方の仕事内容はどのようなものなのでしょうか?
スタッフ部門とは、現場の業務をサポートする部門のことで、現場で使用される各種規定類の策定や見直し、各種訓練計画の立案など、デスクワーク中心です。
その後、航空会社に必要不可欠な中枢を担う、ビジネス中心の部門へと配属されます。
業務内容としては、
- 航空機や航空機燃料の調達
- 機内商品の開発
- 空港ラウンジのデザインの企画
- 機内のエンターテインメントサービスの開発
- WEB販促
など、業務内容は多岐にわたっており、ビジネスパーソンとしての力を養っていきます。
そして将来的には、会社の経営と運営を行う機能として欠かすことのできない、航空安全を掌握する安全推進室、社員の待遇などを管理する人事部、主に社外への情報発信を行う広報部など、重責を担う部門へ配属されることがあります。
また、航空会社への転職を検討している方は、転職成功実績が高い以下の転職エージェントの利用をしてみてはどうでしょうか。
航空業界で求められる人材は?
大学生女です。
航空業界で働きたいと思っています。
しかし、JALやANAなどをはじめ、航空会社は人気で倍率がかなり高く、自分がその倍率をくぐり抜けられるか不安です。
そこで、航空業界で働いたことのある方、周りに働いている人がいる方にお聞きします。
航空業界で求められるのはどのような人材なのでしょうか?
また、航空会社から内定を頂くために今大学生のうちからできることは何でしょうか?
会社で何をしたいか…続きを見る
航空会社の技術職のキャリアと年収
航空会社のキャリアと年収
航空会社の総合職の技術職は、現場の航空機整備部門を中心として配属され、航空機整備に関するキャリアを積み重ねます。
航空会社でのキャリアを積み重ねる経験、言わば将来に向けた土台作りの入り口としては、事務職と同様に現場で培っていきます。
航空会社の現場の整備は、皆様が飛行場でお目にしたことがあるかと思いますが、飛行前に機体の点検や整備業務を行うライン整備と、航空機の定期点検や、エンジン交換など、整備工場内で業務を行うドック整備があります。
JALかANAで航空整備士として働いた時の年収はどれくらいでしょうか?
航空整備士として就職したいのですがJALかANAどちらに就職するか迷っています。
年収や待遇が良い方を選択したいと考えているのですが、どちらの方が年収水準は高いのでしょうか?
また航空整備士として働くならJALかANA以外でもオススメの企業はありますか?
就職の参考にさせていただきたいので、ご回答お願い致します!
専門卒の方ですと…続きを見る
ANAとJALの航空整備士の20代〜40代の年収はどのくらい?
経験やスキル・働く場所によって異なるため、一概には言えません。
新卒の場合だと年収は•••続きを見る
航空会社の客席乗務職
因みにですが、一般職の20代のうちですと、客席乗務職になることがほとんどです。
この時点での年収は、ANAで月20万前後、JALは役職給のため一概には言えませんが、平均で800万円ほどです。
現場で航空機整備に関する専門知識の習得と多くの経験を積み重ねたのち、数年後には現場の業務をサポートする部門で、航空機部品の調達を行ったり、航空機の整備計画を策定したりするなど、整備部門の中枢を担います。
将来的には、会社の経営と運営を行う機能として、整備キャリアが活かせる経営企画室や、航空機の調達など物資を購入する部門などへ配属されることがあります。
技術職だけでなく、客室乗務員(CA)の方の年収も気になる方はぜひご覧ください。
ANAとJALのCAの年収や待遇はどちらのほうがいいですか?
JALのCAを目指しています。
ANAのCAです。 どこの会社でも同じですが、国際線は体調管理など国内線には無い仕事のツラミがあります。
連続20時間以上の勤務もあったりしますね。
その代わり、繁忙期を除いて有給は取りやすいです。
年収は現在28歳でやっと•••続きを見る
また大手航空企業であるANAやJALに転職したい場合は転職エージェントを利用すると良いでしょう。
dodaなどの大手転職エージェントも同時並行で利用し、自分に合った求人を見つけることもおすすめとなります。
▶ doda公式サイト:https://doda.jp/
航空会社の総合職のまとめ
今回は航空会社の総合職の仕事内容についてご紹介しました。
航空会社の総合職は、専門職ではないため、幅広い業務に携わります。ちなみに、ここに紹介させていただいた航空会社の業務内容は、航空業界での仕事の一部です。
航空会社の総合職は、入社後から進むべき道へとシフトしていくことが一般的で、各配属先では幅広い知識を習得し、多くの経験を経て、会社の中枢を担う人材へと成長を遂げていきます。
そして、航空会社の総合職として働く職員は、業界の中でも僅か一握りであり、総合職でしか経験することのできない業務の幅は、計り知れない魅力をもっていると言えます。
JobQには航空業界の企業に関する質問が来ていて、実際に働いている社員の方が回答してくれいているので、気になる方はぜひご覧ください。
航空業界の企業に関する質問
Q. ANA(全日本空輸株式会社)
Q. JAL(日本航空株式会社)
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