
営業管理(マネージャー)の仕事内容【知られざる2つの機能とは】
営業管理職(マネージャーを含みます。)仕事内容は大きく分けて2つあります。1つ目は、マーケティング(営業活動の戦略立案など)、2つ目は販売活動です。企業の大小によりこの2つの機能は、完全に分離した組織で実施される場合と1つの組織の中で実施される場合があります。中小企業では多くの場合、後者で実施されています。しかし、営業活動の基本機能として2つがあることに変化はありません。
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マーケティングの機能とは
まずマーケティングの機能を理解しましょう。
マーケティングの中核的機能は、市場または事業(業界)の調査・分析にあります。
対象市場は、初期的な状況か、成熟期にあるか、衰退期にあるかの理解分析は戦略立案の基本となります。
初期であれば、乱立が予想され、これを抜け出す方策立案が戦略の中心になり、
成熟期後半から衰退期にあれば、事業継続のための新商品開発(ここでは商品に情報、サービスの提供を含みます。)や付加価値向上の戦略が必要になります。
基本的なことは、いろいろの競争が予想される中で「競争優位」に立つ戦略立案が求められることです。
競争優位に立つには、一般に商品のコスト競争で優位に立つか、商品に他にない差別化をどう付加していくか、
商品の銘柄、販売対象・地域などの集中化をどう図るか、の3つがあげられます。
こうして課題を分析し、目標を立案し、実行に移していく機能がマーケティングの中核的機能となります。
忘れてならない項目として、ライバルは、同業他社だけではないことです。
事業の川上になる企業、川下になる企業、新規参入者、代替商品の登場などがライバルとして出現することがあり、
マーケティングの担当者は、こうした情報の収集が重要な業務となります。