
【営業手当の相場とは】種類や給料を上げるためにできることについてご紹介
営業手当を含んだ営業職の給料の相場について紹介していきたいと思います。また営業をやっていきながらどうやったら給料を上げていくことができるのか。今回の記事では、このテーマについてもじっくりと検分していきたいと思います。ぜひ一度、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
営業手当について
それではまず「営業手当」について紹介してまいりましょう。
営業手当とは
営業手当には大きく分けてみると2つの意味を持っています。
まず1つ目は営業職に従事する社員に対して、営業活動において必要となる費用(顧客との打ち合わせで喫茶店を利用したり電車で移動したり靴やカッターシャツを購入する、など)の少しでも足しになるような意味合いで支給されるもの。
そしてもう1つが、時間外勤務手当として支払われるものです。
一般的な意味合いで捉えられる営業手当は最初に紹介した方が妥当でしょう。
営業手当の種類
では次にまいります。今度は営業手当の種類について紹介していきましょう。
基準内賃金
営業手当の種類の1つ目は「基準内賃金」という見方です。
基準内賃金とは時間外勤務手当の算定対象になる営業手当という意味合いになります。
この営業手当の中身は、広く一般的に営業職に関して支給される手当、という解釈でいいでしょう。
つまり営業活動において必要になる交際費や交通費、または営業のユニフォームともいえるスーツやネクタイ、靴などを購入する際に少しでも費用の足しになるよう考慮された手当、というものなのです。
基準外賃金
営業手当の種類の2つ目は「基準外賃金」という見方です。
こちらの営業手当は時間外勤務を行った部分に対して支払われる営業手当です。よって時間外勤務手当の算定対象とはなりません。既に算定されて支給される分だからです。
この基準外賃金に相当する営業手当をもらうためには、雇用契約書に営業手当が時間外相当手当となる旨とその計算方法が明記されているかどうかを確認しておく必要があるのです。
営業の給料の相場について
それでは次にまいります。今度は営業の給料の相場についてみていくことにいたします。
正社員で新卒入社の相場
正社員で新卒入社の場合の営業の給料の相場について紹介いたします。
・高卒、短大卒…年収約200万円~300万円の前半
・大卒…年収約300万円の前半
というところが一般的な相場でしょう。
正社員とはいえ新卒入社ならば年齢的には22歳前後です。高卒と大卒の差は年齢差が4歳。この差が初任給に大きく反映されるのです。
年収約300万円というのは月に直すと約25万円。しかしそこには賞与も計算されていますから実質的にはもっと低い手取り額となるのです。
正社員で中途入社の相場
正社員で中途入社の場合の営業の給料の相場についてなのですが、このケースは前職の年収が参考材料となって転職の給料に反映されるのが一般的です。
例えば前職の会社で営業として年収500万円をもらっていたのなら次の会社の給料を決定する際、その額がたたき台になります。
500万円より多くなるか現状で抑えられるかは次の会社の人事次第ということになります。よって次の転職先を決める際はなるべく今の年収よりも大きく下がらないところを候補にして選びたいものです。
パート・アルバイトの相場
営業の給料の相場、次はパート・アルバイトの場合を考えてみましょう。
パート・アルバイトは身分的には時給計算による雇用となるケースが多いでしょう。よって1時間にいくら時給があるのかが次の職場を探す目安になります。
行う仕事内容にもよりますが、おおよそ1000円~1800円程度、と思ったほうがいいでしょう。
あとはその仕事にどれだけのインセンティブがつくかです。俗にいう「歩合給」です。
この歩合給の有無、金額の大きさがモチベーションを上げるうえで大いに役立つのも営業職の魅力といえるでしょう。
営業職で給料を上げるためにやるべきこと
それでは最後です。営業職で給料を上げるためにやるべきことについて考えていきましょう。
今の会社でやるべきこと
営業職で給料を上げるために今の会社でやるべきこと。それはひとえに実績を作る。それだけです。
営業という仕事は数字が全てです。いくらプロセスが素晴らしくとも結果を出せなかったらそれまでの苦労は全く評価されない。それが営業の世界なのです。
人によっては会社に直接交渉して給料を上げてもらう作戦に出る方もいるかも分かりませんが、そのような手段で安易に給料を上げてくる会社だったとしたら、逆にその会社の将来性を疑ってかかってもいいでしょう。
営業で給料を上げるためにはとにかく「実績」「成果」を出すしかないのです。
ただ無暗に動いたところで数字というものはすぐに手に入れることは出来ません。やはり賢く動ける人が成功を収めるのです。そこで今の会社でやるべきことをあげておきましょう。
・コミュニケーション力を磨く
営業は人と人とがコミュニケーションを取り合って成り立つ職務です。そして営業におけるコミュニケーションは「聞き上手」に徹するコミュニケーションであるともいえます。
顧客の言い分、要望を的確に聞き分けましょう。そしてこちらの行動を端的に説明し、即座に行動に移るのですがその時、顧客の要望を正しく理解できていなかったら無駄な動きをしてしまう事になります。
コミュニケーション能力とは顧客の「ニーズ」をいかにして的確に掴み取って行動に移せるか、なのです。こちらの言い分ばかりを並べ立てて顧客の話を聞かないようでは数字をあげるのに時間がかかるばかりでしょう。それでは給料のアップ交渉をする以前の問題になってしまいます。
・即時行動の意識
顧客からの要望を聞き入れるチャンスに恵まれたなら何をおいても最優先にその要望の解決を図りましょう。フットワークの軽さ、手の速さ、調べ物の速さ、全てが仕事のスピードに直結してきます。
ここでもたもたして顧客への連絡が遅くなれば一気に信用を失ってしまうかも分かりません。スピードこそが命と思って即時行動の意識をもってかかりましょう。
・報連相を徹底させる
いくらあなた個人が頑張っていたとしてもその途中経過を上司に報告しなかったら、給料の上がる仕事はできないでしょう。
上司への報連相の徹底はあなたが組織の中で生きていける人間であることの証明なのです。そしてこの行動が円滑にとれるようになったら上司はあなたを一目置く存在としてみてくれるようになるのです。
営業で給料を上げたいのなら決して一匹オオカミになるのではなく組織の一員となって上司からの信頼を得られる立場になりましょう。
案外、この手が給料をあげる最も早い道になるのです。
転職する
営業職で給料を上げるためにやるべきこととして「転職」も有力な候補にいれることができます。
但し、転職をしようと思うのなら今いる会社でナンバーワンの営業実績を出してから決行することです。これくらいの勢いがないことには転職しても次の会社で思いがけない壁にぶつかり早々と自滅してしまう事例が世の中には多いからです。
また今の給料に不満があるからとか今の仕事が面白くないから、などというネガティブな理由で転職するのもご法度です。
転職とはそれまで培った自分のノウハウやキャリアを次の職場でさらに花開かせ、自分自身をもっと高いレベルに持っていくために行うべきものなのです。
安易な気持ちで行った転職はきっとあなたにとっていい結果を出してくれないでしょう。
まとめ
今回は営業手当の相場、という点にスポットを当てて紹介してまいりました。ではもう一度ポイントを振り返っておきましょう。
・営業手当とは、「営業職に従事する社員に対して、営業活動において必要となる費用(顧客との打ち合わせで喫茶店を利用したり電車で移動したり靴やカッターシャツを購入する、など)の少しでも足しになるような意味合いで支給されるもの」そしてもう1つが、「時間外勤務手当として支払われるもの」です。
・営業手当には「基準内賃金」と「基準外賃金」とがあります。
・正社員で新卒入社の場合の営業の給料の相場は、「高卒、短大卒…年収約200万円~300万円の前半」「大卒…年収約300万円の前半」となります。
・営業職で給料を上げるために今の会社でやるべきこと。それはひとえに実績を作ることだけです。
となっていました。
営業という仕事に就いたからには実績を上げていい給料をもらわなければなりません。それが出来るのが営業という仕事の醍醐味なのです。
労働基準法が改正される以前は、営業は人より遅く会社に帰ってきてサービス残業を行うのは当たり前、という風潮がありました。
よって今の世の中のように法定労働時間を超過したら残業手当をもらえる、などという制度は夢のような話に写ることでしょう。
いずれにしても営業に携わる人もきちんと残業手当が支給される世になりました。これを励みにして営業という仕事を全うしていきたいものです。
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約90%の質問に回答が寄せられています。
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