
行政書士の難易度とは|年別、都道府県別に合格率をご紹介
この記事では、行政書士の資格について学びたい人向けに、行政書士の難易度を都道府県別にまとめています。行政書士の試験を受ける前に、まずは当記事を読んで資格の難易度を把握して頂けたらと思います
行政書士の難易度とは
行政書士試験は、数ある法律系の国家資格のなかでは比較的易しい部類にあたります。
登竜門的な試験であると言われているので、これまでに学校や職場で法律の学習経験がある方にとっては、チャレンジしやすいと言えるでしょう。
この章では、試験年度別、都道府県別に分けて合格率を紹介していきます。
年度別の合格率推移
まずは年度別の合格率の推移をご紹介していきます。
直近3年間のものを以下の表にまとめます。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
平成29年度 | 40,449人 | 6,360人 | 15.7% |
平成30年度 | 39,105人 | 4,968人 | 12.7% |
令和元年 | 39,821人 | 4,571人 | 11.5 % |
参考:最近10年間における行政書士試験結果の推移
行政書士試験は受験者の何%を合格させるというような相対評価ではなく、300点満点中180点を超えれば合格という絶対評価の試験です。
したがって、試験内容が難しいと合格率は低くなり、比較的易しいと合格率は高くなる傾向にあります。
近年3年の合格率平均は13.3%となっていますが、しっかりと勉強すれば飛び抜けて難しい試験ではありません。
都道府県別の合格率
次に令和元年度に行われた行政書士試験について、都道府県別の合格率をご紹介していきます。
【北海道・東北地方】
・北海道 11.1%
・青森県 8.2%
・秋田県 5.9%
・岩手県 9.6%
・宮城県 9.6%
・山形県 6.5%
・福島県 9.2%
北海道と宮城県は同地域の他の県に比べ受験者数も多いようです。
【関東地方】
・茨城県 9.6%
・群馬県 10.0%
・埼玉県 12.8%
・千葉県 12.4%
・東京都 13.3%
・神奈川県 12.5%
埼玉・千葉・東京・神奈川は全国的に見ても受験者数がかなり多く、東京は全国で1番受験者の数が多くなっています。
【中部地方】
・新潟県 9.6%
・富山県 9.8%
・石川県 12.3%
・福井県 11.0%
・山梨県 8.1%
・長野県 10.7%
・岐阜県 8.4%
・静岡県 9.0%
・愛知県 10.9%
石川・福井は全国的に見ても受験者数は多くはないものの、合格率が高いです。
また、愛知県は地域内で1番受験者数が多く、首都圏と同等の受験者数になっています。
【近畿地方】
・三重県 5.1%
・滋賀県 11.7%
・京都府 11.2%
・大阪府 13.1%
・兵庫県 14.1%
・奈良県 9.1%
・和歌山県 8.2%
大阪・兵庫も受験の数がかなり多くなっています。
三重県の5.1%は全国的に見て、合格率が一番低くなっています。
【中国地方】
・鳥取県 9.1%
・島根県 12.9%
・岡山県 10.4%
・広島県 9.1%
・山口県 7.0%
中部地方は、県によって受験者数、合格率にかなりバラツキが見られるようです。
【四国地方】
・香川県 12.0%
・徳島県 9.9%
・愛媛県 8.8%
・高知県 10.4%
この地域内で受験者数が1番多いのは、愛媛県ですが合格率は1番低い結果になっています。
【九州地方】
・福岡県 10.8%
・佐賀県 6.5%
・長崎県 11.8%
・熊本県 8.5%
・大分県 5.7%
・宮崎県 7.0%
・鹿児島 10.8%
・沖縄県 8.0%
この地域では福岡県の受験者数が圧倒的に多くなっています。
【全国 11.5%】
全国の合格率より上回る合格率なのは12都道府県でした。
全国的に見てもっとも合格率が高いのが兵庫県、もっとも合格率が低いのが三重県という結果になっています。
参考:令和元年行政書士試験/都道府県別試験結果一覧
公務員の行政書士の難易度とは
公務員と行政書士は親和性が高い、あるいは公務員は行政書士試験に合格しやすいなどと言われている事があります。
その理由は、業務内容に親和性が高い事にあります。
行政書士の主な業務は、官公署へ届け出る書類の作成です。
一方で公務員は、行政書士を通じて許認可などに関する書類の提出を受け、書類を精査する立場にあります。
公務員経験が一定年数以上あると、行政書士試験が免除される仕組みもあるため、公務員から行政書士への難易度は低いと考えられます。
宅建士と行政書士はどちらが難しい?
宅建の試験では行政書士試験のように、明確な合格ラインの設定がありません。
合格最低点が毎年代わり、7割以上の得点がおおよその目安になります。
宅建の合格率は16%ほどと言われています。
宅建は法律系資格の中では難易度が低く、易しいと言われる資格で試験は択一問題のみで記述問題もないため、行政書士よりも宅建の方が易しいと言えるでしょう。
司法書士と行政書士はどちらが難しい?
行政書士も司法書士もどちらも書類作成に関わる書士業です。
試験の難易度でいうと司法書士の方がかなり難しいと言えます。
最近の司法書士試験の難易度は最難関の司法試験にも匹敵するとまで言われています。
司法書士の合格率は約3%と言われ、その難しさがよくわかると思います。
また、試験科目も行政書士に比べはるかに多いため勉強に要する時間も多く必要です。
社会保険労務士と行政書士はどちらが難しい?
社会保険老師の試験科目は全8科目あり、行政書士とは全く異なっています。
そのため、単純に難易度を比較することは難しいですが、行政書士とほぼ同じくらいか、どちらかといえば社会保険労務士の方がやや難しいと言えます。
社会保険労務士の試験も行政書士と同じく、合格ラインが設定されており、65%以上の正答率で合格する事ができます。
社会保険労務士の令和元年の試験合格率はで6.6%です。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は行政書士の難易度について解説しました。
他の国家資格との難易度の比較についても解説しています。
これから行政書士を目指す方はぜひ参考にしてみてください。
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約90%の質問に回答が寄せられています。
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